アスリートならば、体力の限界を理由に、
引退することもあるだろう。
現役を続行するだけの筋力や瞬発力、
それに柔軟性とかバランスが維持できないのなら、
競技生活を続行するのは不可能になる。
それでも、第一線の現役を退いた後の方が、
長い人生になるのだ。
指導者になったり、解説者になったり、
あるいは全く別の人生を歩むこともある。
それからは、また勉強のし直しだ。
同じスポーツの世界で生きるにしても、
現役時代とは違う角度で関わるわけだから、
慣れないことを経験して覚えていくしかない。
あらたな生活で、苦労をされることだろうが、
そこは新しいフィールドなわけで、
自分の可能性を伸ばす領域は大きく広がっている。
限界を設けないで新しい自分を作り上げればいいのだ。
落ち込むときっていうのは、だいたい自己嫌悪。
やっぱり、自分には才能ないとか、
自分はダメだなぁ、とか自分を自分で嘆く。
そんなことしてるヒマがあったら、
どんどん自分を磨くことを考えたり実践すればいいのだ。
自分で自分に限界を設ける必要は、ない。
アスリートに学ぼう。
彼らはひたすら、基礎の反復練習をして、
徹底的に自分の型を固める努力をする。
スランプのときだって、基礎にかえるわけだ。
今夜。
里崎智也選手(千葉ロッテマリーンズ)の引退試合。
彼には、捕手の勲章ともいえる記録が残っている。
1000試合以上出場捕手の中での捕逸の通算最小記録である。
パスボールが、極端に少ない名キャッチャーなのだ。
意外性のある打者でもあった。
開き気味の独特の構えから意外な場面で、よく本塁打を打った。
マリーンズファンの私をも驚かせるような、選手だった。
素敵な思い出を、ありがとう、里崎智也選手。