秋のGIシリーズの開幕を飾る「第45回スプリンターズS」に、安田隆行調教師(58)=栗東=が今年絶好調の3頭を送り込む。夕刊フジ賞オーシャンSとCBC賞を制したダッシャーゴーゴー、重賞3連勝中のカレンチャン、北九州記念Vのトウカイミステリーと、3本の矢で強豪外国馬を迎え撃つ。「日本代表と思っている」と、胸を張っての参戦だ。
--GIに3頭出し。それも実力馬ばかり
安田隆調教師「外国馬が3頭、安田隆厩舎から3頭。我ながらすごいと思うし、調教師として本当に幸せ。補欠の陣営はやめてほしいと思っているだろうけど、無事に競馬場まで連れて行きますよ(笑)。どの馬も1着になってほしい」
--ダッシャーゴーゴーは昨年降着(2位入線→4着)の雪辱がかかる
「降着はさておき、3歳であれだけの競馬(1着ウルトラファンタジーにハナ差で入線)ができたわけですから当然期待しています。1年経て確実にパワーアップ。休み明けのセントウルS(3着)はあくまでも叩き台で、本番で万全になるよう調整してきました」
--カレンチャンは重賞V3を含め4連勝中
「夏は無理せずに2回使って、結果が良ければGIもとオーナーとは話していたんですが、思った以上の結果。胸を張ってチャレンジします」
--サマースプリントシリーズ王座をほぼ手中に収めながら、最終戦で逆転された
「悪夢を見ているようでしたね。セントウルSで(エーシンヴァーゴウに)逆転優勝を許してしまった。レース前にはダッシャーが勝ってカレンチャン優勝のアシストができれば万々歳だねって話していたんですが…。そのヴァーゴウも出てきますし、当然雪辱です」
--トウカイミステリーは北九州記念で開花
「セントウルSは不向きなペースのうえ、展開も合わなかった。大崩れ(11着)は度外視できます。北九州記念のようなよどみない流れが向いている脚質。ロケットマンがいるからペースは合うんじゃないかな」
--強敵はそのロケットマン。世界的なスプリンターだ
「戦績をみるだけで、すごさは分かります。ドバイのビデオ(ゴールデンシャヒーン1着)で研究しましたが、“これで大丈夫?”って思えるほど早めに先頭に立って、直線でさらに突き放すんだから本当にすごい。負かすなんて…胸を借りるつもり。ただ、ウチは日本代表だと思っているので、堂々と立ち向かいたい」
--対ロケットマンの戦略は
「あえてあげれば、今まで走ってきたコースは直線に坂がないようなので。チャンスがあるならそのへんかな。あと、ホームとアウェーの違いも大きい」
--この秋はほかも楽しみが多い。10日の南部杯(東京、GI、ダ1600メートル)にはトランセンドが出走。ドバイワールドC2着以来だ
「7月に帰厩して、たっぷり乗り込んできました。順調そのもの。自信を持って臨みます。もちろん目標はJCダートの連覇。今年は受けて立つ立場ですからね」
--来年は再びドバイに挑戦
「優勝を目指します。ただ、南部杯とJCダートで無様な競馬をしていては招待状が届かないかも。それだけは絶対ないようにしますね(笑)」 (聞き手・田中恵一)
■安田隆行(やすだ・たかゆき)1953年3月5日生まれの58歳。京都府出身。72年に騎手デビューし、91年にトウカイテイオーで皐月賞&ダービー制覇。94年に通算680勝で引退し、翌年3月に厩舎を開業した。初勝利は同25日の中京競馬(アカツキホーオー)で、重賞初制覇は00年毎日杯(シルヴァコクピット)。トランセンドで昨年のJCダート、今年のフェブラリーSを勝ち、ドバイワールドCでも2着と大健闘。今年は先週までJRA28勝で全国11位。通算では重賞15勝を含む439勝をあげている。地方でも、今年7月にグレープブランデーでジャパンダートダービーを勝ち、交流GI初制覇を果たした。
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