号外がでた。


3人もの日本人がノーベル物理学賞を受賞した。


株式市場の記録的な下げで、金融不安の真っ只中。


さすがに、まれに見る、明るいニュースだった。




たまたま、先月読んだ「金融権力」 本山美彦に


興味深い部分があったのを思い出した。 それは


ノーベル経済学賞についての一節。


要約すれば、、、、、



ノーベル賞ってのはダイナマイトを発明した


アルフレッド・ノーベルの遺言でできた財団にて


運営されている。



物理、化学、生理学、医学、平和の各賞がオリジナルだ。


1901年の第一回授与式から続いている。


しかし、経済学賞だけは、1969年に


スウェーデン国立銀行が創立300年記念に


ノーベルをしのんで設立した賞だという。




オリジナルのノーベル賞はノーベル財団から支給されるのだそうだが、


この経済学賞はスウェーデン国立銀行から支払われるらしい。


どういうわけか、1997年にスウェーデンアカデミーは


スウェーデン国立銀行に対して、経済学賞の廃止を要請している。


これは、ノーベルの子孫らが、経済学賞は、もともとのノーベル賞の趣旨に


そぐわないからとの主張があるからだそうだ。



つまり、「人類に多大な貢献をした人」に贈るという趣旨にそぐわないということらしい。


事実、歴史的にみて、経済学賞の三分のニはアメリカ人に与えられていて、


しかも、株式やオプションに投機するという「シカゴ学派」がその中心となっている。



「市場経済」が完璧であれば、多分、多くの理論が社会に大いに貢献した事実に


異論を唱えるひとはいないだろうが、、、、、


実際は違うんじゃないか、、ということらしい。


投機は社会に貢献するのか?




ところで、湯川秀樹が日本人としてはじめて、ノーベル賞をとったのも


物理学賞だった。 詳しいことは知らないが、


今回の受賞も同じ流れのである「基礎研究」の分野だ。


日頃から日の目の見ない、とても地味な学問だ。




経済理論の市場万能主義とは世俗あるいは、金銭欲の学問の


最右翼だとすれば、今回のような素粒子の理論、つまり


基礎物理学のような、地味で


基礎的な学問研究は、


それだけに、崇高な価値をもっているという風にいえるのかもしれない。




3人のうち益川のインタビューでは


ノーベル賞の受賞の感想はと聞かれて、


「あんなものは、世俗の世界では、、」みたいな発言があって


学者の気骨が感じられて、、、ちょっと感動した。




今年の「ノーベル経済学賞」はどんな人の、


どんな経済理論に


フォーカスされるのだろうか、、、、、。