棟札(むなふだ)とは

社寺建築や民家などにおいて、その建物の建築等の記録として、
棟木(むねぎ)・梁(はり)などの建物内部の高所に取り付ける木の札のことです。


善応寺本堂の棟札はこちら↓


長年、屋根裏を探していたのですが見当たらず諦めかけていたのですが約10年前に本堂の長押(なげし)の中から発見されました❗️


年号が正徳5年と書かれていたので約310年前に本堂が建てられたと言うことが分かりましたびっくり

記録用に大切なものですね❗️


今回の山門にも棟札をつくりましたよ。

(字 住職)


表面には、工事名を




裏面には

願主、施工業者、総代の名前、上棟年月日などを墨書きいたしました。





↓工事の続き

野垂木(のだるき)を打ってその上に野地板を貼り付けました。






山側仏殿側のこの場所に棟札を白石棟梁に納めていただきました。





この棟札は数百年後、山門修理の時発見されると思います照れ

来週から瓦の工事(黒田瓦工業さん)に入りますウインク 

建前の次の日は昨日の建前メンバーがまた参加してくれました。


予定外の参加に白石棟梁うれしそうでした照れ


初日の続き


↓地垂木(じだるき)をつけていきます









下から見たらこんな感じおねがい


垂木がしっかり奥まで入ってます。


すべて木曽檜ですおねがい




タイムラプスで爆笑





3日目


地垂木の上に化粧板をはりましたウインク




4日目


飛燕垂木(ひえんだるき)



普通の住宅などは1軒の建物が多いですが、お寺などは2軒の建物が多いです。


飛燕垂木を着けるとさらに軒がでてきて屋根が大きく見えます。


軒の反りもカッコいいですウインク



茅負(かやおい)


飛燕垂木の上に茅負をとりつけました。




裏甲(うらごう)


茅負の上に裏甲を乗せ、

破風(はふ)の上に登裏甲(のぼりうらごう)

がつきました。


軒への反りの曲線は芸術的ですラブ





5日目


桔木(はねぎ)


縦に4本しっかりとした桔木が入りました。

これは上の部分をボルトで閉めて押すことによってテコの原理で軒の部分に上に力が入って軒が下がらないようにするものだそうです。


桔木が無くても充分な強度だそうですが更に強度を上げる為白石棟梁は入れたと言っていました。



明日からは野垂木(のだるき)

を取り付ける作業に入ります照れ


6月16日(大安)に山門の建前を執り行いました爆笑


木材加工がはじまって約半年、

いよいよ建前の日がきましたよ!


雨対策をして午前9時ごろから小雨決行です☂️


まずは本柱と控え柱をレッカーで釣っていきました。

木材が大きいのですごい迫力ですびっくり




ドカンと礎石の上に坐りました




続いて一番長い木材、冠木(かぶき)約6メートル




この木材が一番長いので重量がどれぐらいあるのかと思ってレッカーさんに重さを測ってもらいました。

なんと!約320キロもありました!


昔の建物は人力でこれだけ大きな木材を上げてたのでしょうから凄いです。

どのように上げてたのでしょうか?🤔





土台ができたら


続いて組物が次々と運ばれてきました





今度の山門は組物が、たくさんあるので豪華です爆笑

組物と、はめ込む場所に同じ番号がふってあるので探して順調に積み上げていきます。


ここまで釘は一切使ってません。

積み木をしてるみたいで職人さんも楽しそうに作業をしていました。







続いて、桁がはいりました。


職人さん息がピッタリですウインク





続いて運ばれてできたのは虹梁です。






タテに3本はいりました


寸分の狂いもありません。ピッタリ入ってました❗️





開始から3時間ほどで棟があがりました㊗️


そのころにはスッカリ晴天☀️




↓破風(はふ)







初日の作業はここまでです。




最後は記念撮影カメラ



白石棟梁、親方、久保さん、高田さん、西山さん


お疲れ様でした🙏