7月12日吉日
午前11時より山門の上棟式を執り行いました🙏
7月12日吉日
午前11時より山門の上棟式を執り行いました🙏
蓮の花の咲く季節になりました
先日、白石棟梁が屋根の野地板を貼り終えたので、ここから屋根の上は黒田瓦工事さんに交代です
初日
瓦をのせる基礎の瓦桟(かわらざん)を打ちつけていきました。
しっかりとした瓦桟が出来あがりました
2日目
瓦桟が完成したら平瓦が上がってきました。
山門の屋根瓦は『美濃瓦』を使います。
屋根の瓦は雨が当たるので水を吸水して重くなります。
普通の瓦の吸水率は約12%ぐらいらしいのですが、
この美濃瓦は土窯でなくトンネル窯で1200度以上の温度で、長時間ムラなく焼きあげているそうで吸水率はなんと2〜5%で全国トップクラスだそうです。
寒くて雪の降る地域では普通の瓦は水を給水するので中で凍って瓦が割れますが、この瓦は
−30℃の地域でも割れないそうです
しかも、高温で長時間焼き上げているのですごく硬いみたいです。
ドリルで穴を開けるのもかなり大変そうでした
平瓦の、形も特徴的です。
この平瓦の形は奈良の山本瓦が開発した水切りがついた南都瓦と一緒です。
特許を取得していて山本瓦と美濃瓦と淡路の井上瓦しかこの形で作ることができないそうです。
絶対雨漏りしない構造です。
平瓦を一枚ずつすべて釘で瓦桟にとめていました。
夕方には平瓦が完成しました。
これだけでもカッコいいです
3日目
本葺きで瓦を、葺いていただくので
続いて丸瓦が上がってきました!
4日目
黒田さんが葺いた、本葺きは重厚感があり、曲線がすこく美しいです
今は掛瓦(かけがわら)を作成しています
↓美濃瓦
↓過去ブログ
山門の屋根瓦工事は黒田瓦工業さんにお願いしています☺️
代表の黒田正人氏は平成3年に山本瓦工業(奈良県)に入社し、本瓦葺きの人間国宝である故山本清一氏のもとで約10年修行されました。
山本瓦で奈良の法隆寺や、東大寺、薬師寺など有名な文化財の修理、葺き替えや、新築の屋根瓦葺きを手掛けられています。
平成13年から地元愛媛に戻り、中四国を、中心に寺院等の工事をされ、いままで奈良修行時代を含め約450棟の屋根瓦葺きを手掛けられています。
寺社建築物に求められる曲線の美しい屋根瓦葺きは芸術的で瓦葺きの第一人者です☺️
善応寺は
平成24年に八角堂の屋根瓦工事、
平成27年には書院の屋根を葺いていただきました
(大工は白石棟梁)
今回の山門が3ヶ所目で、本葺きで美濃瓦を葺いていただいております
白石棟梁は、職人と木材、瓦が一流なので仕事が楽しいと言っていました😊
↓過去ブログ