先日ルポライターの高川武将さんという方が書かれた“羽生善治が「あえて不利な手」指す理由”という記事を読みました。

 

羽生善治さんは1996年に25歳にして将棋界で初の全7タイトルの独占を達成した日本の将棋棋士。

 

 

こんばんは!福岡市中央区薬院でビルや建物の定期点検や修繕提案の業務代行サービスを提供しているビル・ドクターの若菜です。

 

羽生善治さんは最近のもっとも気になる人で、将棋のことはよくわからないんですが羽生善治さんという人とその思考や言葉には以前から興味を持っていてこのブログでもそれについて昨年何回か書いています。

 

その羽生さんが昨年の12月の竜王戦に敗れ27年ぶりの無冠となり、肩書をどうするのか注目が集まっていたそうですが選んだのは「九段」だったそうです。

 

タイトルを持たない棋士が段位を肩書にするのは当然なんだそうですが、「前竜王」や「永世称号」も名乗れる中で単なる段位を選んだ理由を分析された記事でした。

 

この記事でとても興味深かったのは羽生さんが40代前半に年齢による衰えを感じないと言われながら40代後半に入って低迷が続いている要因を“AIの影響”と自己分析されていること。

 

現代将棋はAIの影響で若手棋士を中心に劇的に進化していて、新たな戦術やその根本にある発想や考え方を理解するのが簡単ではないと言われているそうです。

 

しかしそんな状況でも、昨年の竜王戦では常識はずれの斬新な指し手を連発していたそうですが、羽生さんは10代の頃から「対局」で実験をしてるんだそうです。

 

要するに通常なら負けたくないと守りに入りがちな本番の大舞台で、必ず結果に結びつくかどうかわからないことを試しているということ。

 

高川さんはこの将棋に取り組む姿勢が羽生さんの強さの根源と分析されていました。

 

その羽生さんが求めるものについて、長年にわたり禅問答のようなやり取りを繰り返す中でひとつ見えてきたものが“将棋の真理の追究”ではないかとも書かれています。

 

羽生さんは将棋の真理はほぼわからないことがわかっている。でも少しでもいいから前に進むことに価値や意味を感じることがいいんじゃないかとも語られています。

 

羽生さんが闘っているのは人ではなく、AIの影響を受け確立重視になってみんなが同じ戦法・戦術になっていく現代将棋そのもののように感じるそうです。

 

気にしているからか、最近よく羽生さんに関するこんな記事などが目に留まることが多いんですが、保守的な僕にとって羽生さんの思考はそれこそ斬新で今回読んだこの記事にも金言・名言がたくさんありました。

 

相変わらず読書感想文みたいなブログになりましたが、名人挑戦をかけた昨日のA級順位戦第7戦で勝利した羽生さんの今後の活躍、そして金言・名言に注目したいと思います。