ーハンガリーのブタペストからオーストリアのウィーンに行く電車の中で出会った腹痛おじさんー
今日は、にんげんっていろいろだなと思ったお話。
ヨーロッパは電車やバス、色々な方法で都市から都市へいけるのですが、今回はオーストリアから飛行機でドイツに飛ぶ予定があったので、日本で言う新幹線のような乗り物に乗ってブタペストからウィーンへいきました。
約3時間くらいだったかな?
むこうのチケットには、座席番号もなんも書いてません。(多分私が自由席かなんかでとっちゃったんだと思う)
ので、よくわからないけれど取りあえず乗り込みました。
なんとなくわかったのは、座席の下に何も書いてない席に座ればそこは自由席、という事みたいで、色々車両をかえながらなんとか席をみつけました。
めちゃくちゃ混んでて一時はすわれないかと思った。
その経緯の中で、たまたま話しかけたおじさんが英語をアクセントなしで返してきました。
ご縁かと思い、そのおじさんの隣にとりあえず座って、お話をしているとサンフランシスコからきたと言っていました。
今はお仕事をしていなくて、ヨーロッパに居る孫やいとこの子などを訪ねて旅をしているそうです。
ブタペストで何日か過ごした後、これからドイツのミュンヘンにむかうといっていました。
そういえば。この新幹線そのまま乗っていれば終着点はミュンヘンでした。(私も実は飛行機でミュンヘンに向かう日だったので、失敗したなーと思いました。)
そのおじいさん、なんだかあまりいい体験をしなかったらしく、ここの人達はとても冷たい、と言っていて、やっと英語が話せる人に会えてよかったと言っていました。
また、私がいった大学はUC Berkeleyだったのでサンフランシスコの話ができて嬉しかったのか、(悪いから、いらないっていったんだけど..)オレンジジュースを買ってくれました。
色々おしゃべりをしていたら、おじさんが食中毒の話をしはじめました。
なぜか、いいホテルのレストランで生野菜を食べたらそれにあたったらしく、薬局にいっても言葉は通じないし、病院もだめだし、今もすごく具合が悪いと言いました。
そこで、私は日本の漢方薬(ひゃくそうがん)をだして、「これ、見た目は怖いけど、漢方だから変なものははいってないし、必要だったら飲む?」と言ってあげました。
でもよく考えたら、見ず知らずの人に薬をもらうなんて、私だったら怖くてできない。。
しかし。。そのおじさんはわらにもすがる思いだったのか、すぐに私があげた薬をあけて飲みました。しかも、ぜんぶ。だいじょうぶかね。
その後私も眠かったし、おじさんも疲れていたみたいで1時間ぐらいぐあーっと寝ました。
ふと目が覚めたら、おじさんめちゃくちゃ元気になってる!!!(笑)
すごくお礼を言われました。よかった、日本の薬、海外の人を救ったよ!
それで打ち解けたのか、おじさんの秘密を教えてくれました。
ずっと話していたのに気付かなかったんですが、おじさん左目がないんです。
ガンがみつかったらしく、最近目をとって義眼を入れたそうです。
よく考えたら、隣り合わせで座っていたのでそっち側の目が見えなかったのと、
あと目線が合っても私は右目の色ばかり追って真意をはかろうとしていたことに気がつきました。
目に動きが無いとか、そういうのってもっと気付くものだと思っていたのに、意外にも自分がまったく言われるまで気がつかなかった事に驚きました。
今の義眼は本当に良くできていて、パイレーツオブカリビアンの目玉がいつもおっこちちゃう海賊みたいなのを想像していた私は不思議な気分になりました。
「痛くないの?」と変な質問をしてしまいましたが
もう何も感じないみたいです。
目がきっかけで仕事をやめたそうですが、最近の幸せは、奥さんとゆるく旅行にいったり、こうやって子供達を訪ねたりすることだといっていました。
最後におじさんが今から会いに行く子供達がミュンヘンの学生だから、今夜寮でパーティーがあるし、部屋もゲストルームがあるからおいで、と住所や電話番号をくれました。
私はホテルをもうとっていたし、疲れていたのでいけたらいくねーありがとー(ちょっと怪しいし、行く気無し。。)と言っておわかれしました。
そういえば、自分が当たり前だと思っている事が当たり前の感覚じゃないんだなということに
久しぶりに気付いた出来事でした。
