本日は今までお付き合いの無かった金融機関の方が、初めて当事務所へご挨拶にいらっしゃいました。
顧問先の融資につき業況説明等のため、その金融機関のご担当者と面談をしたのがきっかけです。
今後、双方向でのお付き合いに発展していけると良いなと考えております。
その後、顧問先の社長と経理担当者と営業担当者が、決算検討および来期予算策定のために、初めて当事務所へお越しいただきました。
普段の現場は他の取締役に一任しているため、限界利益率の低迷につき社長には情報が共有されていませんでした。
当期から部門別管理を開始したこともあり、とある利益率の高い部門だけがある時期から売上急減しており、その影響から全体での限界利益率も低迷していることが情報共有されました。
問題点が浮き彫りになりましたので今後の対策も明確化しました。
さすが社長は億単位のお金を動かしているだけに意思決定が早いのと、結果を出すためのコミットメント力の強さを感じました。
やはり、結果が全てなのです。
こちらとして出来ることは、財務上の問題点を明らかにすることで、経営者に対策を取ってもらう、ということです。
そのためには会計情報をなるべく詳細にして、経営のために活かせる情報にすることが大事で、そのことを「管理会計」と言っています。
会計情報をそのまま経営会議に用いるのが望ましいです。
営業担当者ベースでも独自の資料や数字を持っており、会計と齟齬がある場合も散見されますが、営業担当者ベースで作成する数字には予測や見積りが大いに含まれています。
売上を認識する時期も会計とズレることがあり、得意先の予算消化の都合でこちらの商品が得意先に未納品なのに、先に入金されたことをもって売上とするようなことはザラです。
これはその会社の評価制度や上司からの圧力による影響が大きいものと思います。
結局最終的には損益計算書の利益が全てなのであって、その利益と営業担当者の利益認識を合わせないと、おかしなことになります。
さて、昨年の日本の税収は約72兆円とのことで過去最高を更新しました。
ちなみに、どの種類の税収が一番多いと思いますか??
答えは消費税です。
消費税が約23兆円、所得税が約22兆円、法人税が約16兆円、後は相続税や揮発油税や酒税や関税などが続きます。
今まで所得税が税収を最も多く占めていましたが、令和2年度から消費税と逆転しています。
消費税率が8%から10%に引き上げられたためです。
景気刺激策のために消費税を撤廃すれば良いじゃないか、という意見も散見されますが、消費税は税収の柱中の柱ですので、いざ撤廃したはいいけど思ったように景気刺激の効果が表れなかった場合に、財源どうするの??って話です。
そう簡単に決められるものではないですね。
政治の決定というのは、我々が思っている以上に難しいことだと思います。
本日もお疲れ様でした。