本日は109シネマズプレミアム新宿で映画「Opus」を観ました。
熱い想いのうちにブログを書きます。
久し振りに新宿駅東口を歩きました。
正直、最初地下から東口に出たところで現在地がわからず迷いました。
随分と変わりましたね。。。
伊勢丹が見えたのでそこから方角を類推。
歌舞伎町のごった返す人波をかき分けて、東急歌舞伎町タワーを発見。
TOHOシネマズ新宿と間違えそうになりましたよ。
田舎者。。。
西武新宿駅のすぐそばで随分と綺麗なビルが建ちましたなー。
まずは東急歌舞伎町タワーの入り口にあるエスカレーターに乗って2階へ。
そこから少し分かりづらいですが、3階に行くエスカレーターの近くにある奥の方のエレベーターに乗ります。
東急歌舞伎町タワーの9Fと10Fが109シネマズプレミアム新宿なのですが、エレベーターで昇って扉が開くなりそこは別世界。
都会の喧騒を離れるとはこのことを言うのかと。
まず入口でQRコードを読み込ませて入場します。
ラウンジではやはりQRコードを読み込ませることで、ドリンクやポップコーンなどを無料で注文出来ます。
無料と言ってもチケット代に含まれているのですが。
薄暗い高級感のある雰囲気の中、各自のプライベート空間を保ちつつ映画が始まるのを思い思いに待つことが出来ます。
シアターが開場されるのを音で示すあたりが粋な計らい。
大きな口を開けてポップコーンLサイズを喰らい映画開始前に平らげてしまう、高級ラウンジの似合わない男。。。
シアターですが坂本龍一さん監修の音響空間、一切の嫌みが無い澄んだ音でした。
純粋な音空間という感じ。
坂本さん曰く、
「恐らく日本で最も音が良い映画館」
とのこと。
重低音の迫力云々ではなく、ピアノの音がとてもクリアに、素直に聴こえる感覚。
坂本さんへのオマージュも込めてS席ど真ん中で観ました。
ちなみにS席は6,500円、一般席は4,500円。
一般席でも十分に座席は広いです。
ゆったりと映画を観たい方にはオススメ。
普通、他の映画館ですとドリンクやポップコーンを注文すれば1,000円以上はかかると思いますが、ここでは無料なのですからそう考えるとそんなには高くないです。
S席だと前の座席との距離がかなり広いので足を思い切り伸ばせるのと、両側を高く板で仕切られているのでまるで飛行機のビジネスクラスのようで(乗ったこと無いですが)周囲を気にせず思い切り泣けます。
平日の夜、お客様は大体20人くらいでしたかねー。
本当に坂本さんの音楽が好きでしかも音響に拘りたいツワモノ達。
映画の内容ですが、あまりネタバレしないように書きますが、基本的にセリフは無くひたすらにピアノを弾いている姿。
これはある意味、音楽家冥利に尽きるのではないかと思いましたね。
全ての音を拾っていました。
息遣いまでも。
まるでキース・ジャレットのCDを聴いているかのよう。
自らの演奏において指揮を振りながらピアノを弾く姿が印象的だったな。
ショパンの「雨だれ」のような美しさと儚さも感じたり。
開始から30分あたりの曲、とても旋律が美しいのに最後の終わり方が悲しい。
何て曲なんだろうなー。
「東風」はやはりこのピアノソロが最も美しくて好き。
「戦場のメリークリスマス」幾度となく弾いてきたであろう。
このときは何を想いながら弾いていらっしゃったのだろう。
悲しい曲もあったなー。
音を奏でる毎に10拍はそのまま、というような時間を感じる曲。
聴くのが辛かったなー。
美しくも儚い人生を物語っているような。。。
映画の後半、感極まっているお客様もいらっしゃいました。
すすり泣く声。
もらい泣きしそうになる。
最後は「opus」を演奏されていて。
坂本さんの曲の中で最も好きな曲。
数年前にこの曲の存在を知ったのですが、一番好きな曲になりました。
せっかく一番好きな曲に出会えたと思ったのに亡くなってしまうなんて。。。
坂本さん、さようなら。
やっと坂本さんの死を受け容れられるようになりました。。。
今まで心の何処かで彼の死を認めていなかったように思います。
坂本さんの音楽は低音の使い方が特に好きだなー。
ピアノの低音の美しさ。
映画が終わった後はS席で映画を観た人ならば10Fの特別なラウンジで寛ぐことが出来ます。
鑑賞後このラウンジにも立ち寄りました。
受付でQRコードを読み込ませることで入場出来て、殆どのお酒は無料で注文出来ます。
無料と言ってもチケット代に含まれているのですが。(2回目)
新宿の夜景を見ながら一人でお酒をいただく。
静かに映画の余韻に浸れます。
贅沢な時間を過ごしたい方にはお勧めです。
本日もお疲れ様でした。