本日は介護事業のお客様の監査でした。

 

 

職業柄、お客様の葬儀に立ち会うこともあるとのこと。

 

先日、立ち会った葬儀の際にはご事情により親族が誰一人として来なかったとのことで、お坊さんのお経も無し。

 

国選弁護士のように経済的に苦しい方でも弁護を受ける権利があるように、どのような方でもお経を唱えて貰えるものと思っていましたが、どうやらそうではないみたい。。。

 

本来、棺の中のご遺体の周りには顔が埋まるかと思う程に花で埋め尽くされているはずが、花も一切無し。

 

火葬場でもただ火葬されてお終いとのことで、こんな寂しい最期があるのだなと。。。

 

お金の切れ目が縁の切れ目とは言いますが、どのようなご事情があったのかはわかりませんけれども、せめて最期は親族として最低限為すべきことがあるのではないでしょうかね。。。

 

生き方、死に方についてかなり考えさせられるお話でした。


 

普段から死を意識して生きるのもおかしな話ではありますが、いつ死んでも後悔しないように(そうはいっても後悔しますが)日々、一生懸命に生きることが大事なのかなと。

 

自分の葬式で参列者に何と言って欲しいか、を想像して今を生きる方法もあると聞いたことがあります。

 

「面倒見の良い人だった」と言われたければ、今から誰かの面倒を良く見てあげること。

 

 

 

 

 

さて、先週末はNHK交響楽団のコンサートに行ってきました。

 

イタリア人のファビオ・ルイージ氏指揮による「ローマ三部作」をN響で聴く、ということがどれだけ価値のあることか。

 

ローマ三部作とは「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」の3作の総称なわけですが、ローマと名が付くわけですから勿論イタリア。

 

圧倒的な素晴らしさでやはりこの価値を認識したお客様が多かったのでしょうね、会場は満員御礼。

 

やはり生演奏は違う。

 

今までもCDで聴いてきましたが聴こえ方、音の広がり方が違う。

 

2階席後方ながらも真ん中の位置だったので、バランスよく音を聴くことが出来ました。

 

上手にブレンドされた音。

 

あわよくばもう少し前列で聴きたかったです。1階席中央あるいは2階席前方。

 

 

一番の目的「ローマの松」の中のいわゆる4曲目「アッピア街道」では後半から舞台袖にも複数名の演奏者が立ってそこで演奏をするのですが(バンダという)、迫力が増して圧巻でした!!!

 

各奏者は音を最大限にして大迫力で終える曲なのですがまさに大迫力で終えましたね。

 

鳥肌が立ちましたし涙が出ました。

 

感無量です。

 

「ローマの祭り」の中のいわゆる4曲目「主顕祭」もまた最後は大盛り上がりで終えるのですが、特にヴァイオリンを始めとして弦楽器が一心不乱に掻き鳴らす部分があって、これまた感無量。

 

凄かった。

 

 

しかし今回一番素晴らしかったなと思ったのが「ローマの松」のいわゆる3曲目「ジャニコロの松」で、素晴らしく美しかったなーと思いました。

 

丁寧に演奏されていて、とにかく美しかった。

 

「ローマの松」全体に対する概念が覆りました。

 

今回のコンサートで指揮者が一番力を入れたのが「ジャニコロの松」なのではないだろうか。

 

ピアノ、鳥笛などが加わる曲にて、鳥笛の演出が凝っていた!

 

ステージ上で鳥笛を鳴らすのではなく観客席の複数箇所から鳴らすことで、まるで森の中にでもいるかのような鳥の囀りの立体感を演出。

 

 

ローマ三部作では随所でパイプオルガンも加わるのですが、大きく目立つというよりは低音の補強的役割でもありますね。

 

昔はエレキベースなんて無かったですから、いくらコントラバスやバスクラ等の低音楽器を沢山揃えようとも、補強には限界があるわけで。

 

 

N響特別コンサートマスター篠崎史紀さんもご参加されており、「ローマの祭り」のいわゆる3曲目「10月祭」でヴァイオリンソロも聴けて嬉しかったなー。

 

「主顕祭」では最後、篠崎さん身体が動きまくる程に掻き鳴らしていたもんなー。

 

指揮者の熱い想いに感応されていたんだと思う。

 

行って良かった!

 

 

NHK-FMで5月16日(木)19時30分から今回のコンサートを放送するそうですので、ご興味ある方は是非お聴きください。

 

私ももう一度この感動を味わいたい。

 

 

どうも他のお客様の会話を聴いていると、昼間は別のコンサートに行ってきて夕方からN響、みたいにコンサートのハシゴをなさっていたようで。

 

SNSでも同じようにコンサートのハシゴをしている人が複数名いらっしゃいました。

 

凄いな、さすがに1日に2回もコンサートとなると耳が持たなそう。

 

 

東京は恵まれていると改めて思いました。

 

上記のようにコンサートをハシゴ出来るし、音楽だけに限らずファッションから趣味から何でも揃ってる。

 

渋谷駅からNHKホールに行くまでに人がごった返しており、代々木公園ではタイフェスティバルがあってタイの様々な屋台が出ていました。

 

 

恵まれ過ぎていて日本人はその価値に気付いていないのかもしれません。

 

N響のコンサートも今回は満員御礼でしたが、普段はそうでもないみたいですし。

 

実に勿体ないことです。

 

 

今度は故坂本龍一氏を取り上げた映画「Opus」を観に行きます。

 

東急歌舞伎町タワーの109シネマズプレミアムで観ます。

 

普通の映画料金よりも遥かに高いですがこの映画はどうしてもここで観たい。

 

 

最近芸術に触れる機会が多いですが、ホントたまたま重なりましたね。

 

本日もお疲れ様でした。