本日は引継ぎにて2回目の訪問となりました。

 

東京マイスター(東京都優秀技能者知事賞)の表彰状が沢山飾られており、メディアにも複数回登場していることから有名人のサインも複数飾られていました。

 

確かな技術があるという証ですね。

 

現3代目社長は私とほぼ同年代なのですが、今後の経営についてかなり具体的に考えていらっしゃったのでとても頼もしかったです。

 

売上を伸ばすことを追いかけるのではなく、高付加価値の仕事を増やしていくことに注力するとのことでした。

 

外注を減らして内製化させることも取り組んでいくとのことで、つまりは粗利益率のアップを図ろうとするもの。

 

素晴らしい経営感覚だと思います。

 

 

 

先日、他のお客様で50年以上に渡って会社を経営されていた初代社長が代表取締役をご退任されましたが、優先順位につき下記の順番を守るようになってからは経営が安定するようになったとのことです。

 

①粗利益率

②在庫

③仕入

④固定費

⑤売上

 

売上を伸ばすことばかりを追い求めていた頃は、いくら売ってもお金が手元に残らず常に資金繰りに追われていたとのことです。

 

ところが粗利益率の確保を主眼とした経営に舵を切ったところ、売上がピーク時の半分となりながらも経常利益は当時よりも遥かに大きくなり、資金繰りでも困ることが一切なくなったそうです。

 

2番目に在庫というのも凄いなと思ったのですが、在庫というのはお金が寝ている状態なので適正数ないしは少ない方が良い、という考え方。

 

5番目に売上ですのでね、なかなかこのような考え方の経営者は少ないのではないでしょうか。

 

 

売上というのは単価×個数です。

 

人口が減少していくことが既にわかっている日本国内で戦っていこうと考えた場合には、個数ではなく単価を上げていく方が良いとされています。

 

薄利多売の戦略を取るためには体力が必要ですので資本力が大きくないと向かないやり方です。

 

 

初代社長は確かに常に利益率に気を付けていらっしゃいました。

 

小売業でいらっしゃるのですが一切値引きをしないです。定価そのままで販売していますが売れるのです。

 

むしろその商品に独自の加工を加えることにより高付加価値商品としてさらに売値が上がっていました。

 

顧客層も長年の信頼があるのでしょうね、優良顧客ばかりで値札を見ずに買う人も沢山いるそうです。

 

 

凄いことです。

 

これだけの信頼と実績、優良顧客は貸借対照表には表われてこない目に見ない資産です。

 

 

 

遊佐さんに当てはめますと、やはり35年以上の活動経験というのは信頼と実績の証なんですよ。

 

ライブのチケット代も以前よりも上がってきていますし、全然それで良いと思います。

 

ライブ会場が同じキャパでも単価が上がれば売上が上がる。

 

客数ではなく単価アップを図ったものであり時代に即した経営。

 

 

売上が上がれば演奏者へのフィーも上げられます。

 

それでも利益率は維持出来るはずです。

 

利益は皆を幸せにします。

 

素晴らしい音楽を聴くためにはそれ相応の対価をお支払いするというのは当然のことです。

 

 

しかもここ10年くらいですかね、ライブでは演奏者が物販にも積極的に力を入れてくれますし(笑)

 

CD、配信、ライブ、グッズ、などなど売上の機会は多い方が良いです。

 

 

客数増加を狙うならば既存顧客へのアプローチが一番早いです。

 

昔、一度でも聴いたことのある人を呼び戻すこと。

 

新規顧客を開拓するのは一番難しいことです。

 

 

 

私も信頼と実績を積み上げていくことに一層努めてまいります。

 

皆様、引き続きご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします。

 

本日もお疲れ様でした。