本日のお客様、普段からブログをお読みいただいているため、私の痔を気遣って監査時にクッションをご用意くださいました。

 

すみません(涙)

 

ありがとうございました。

 

早く治したいと思います。

 

これがまた手術を受ければそれで完治ではなく普段からの生活習慣を見直す必要があり、最近ではなるべくトイレの時間を短くして無駄にいきまないことを心掛けております。

 

手術をしても再発をする方が結構いらっしゃるようですが、これは根本的な習慣を見直していないからに他ならないです。

 

 

 

 

さて、昨日はTOHOシネマズ日比谷にて映画「PERFECT DAYS」を観ました。

 

18時50分開始だったため客数は30人程だったかと。

 

私を含め独りでいらっしゃる方が大半でした。

 

映画のチケットといえば普段はウェブで申し込んで入場時にスマホのQRコードをかざすというのが当たり前だったのですが、ここの映画館では受付で「PERFECT DAYSを1枚ください」と対面で申し込むのです。

 

アナログなやり取りでしたなー。


私の前に並んでいた4人の方々はこの映画を申し込んでいました。

 

 

この「PERFECT DAYS」は監督がドイツのヴィム・ヴェンダースさんで主演は役所広司さん。

 

当映画にて役所さんはカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞されました。

 

セリフが少ない映画で「静」と「動」であれば完全に「静」の作品。

 

役所さん演じるトイレの清掃員の平山(以下、平山)の日々を描いた映画なのですが、最初のうちは何気ない日々を描写しているようなのですが、決して全く同じ状況や場面、アングルではなく少しずつ変わっていくところが妙技。

 

 

毎朝、平山が出勤時に玄関を出て空を見上げる場面があります。

 

彼は空が好きなんです、きっと。

 

そうでもないと空を見上げることなんてしませんから。

 

好きだったな、この場面。

 

私も空を見上げて思わず口元が緩むことがあるので、何だか気持ちがわかるような気がします。

 

 

昼休みに平山が木々の木漏れ日の写真を撮る場面が何度もありました。

 

また、平山の就寝時にモノクロで映像が流れる場面があり、何を意味するのか考えながら観ていました。

 

最終的に恐らくは、その日の出来事を脳裏に焼き付けているのだろうなと思いました。

 

それだけ日々を丁寧に感じながら生きている人だったのでしょう。

 

 

 

色々な場面で見どころがあるわけですが私個人的に一番刺さったのは、平山が恐らくは5年間ずっと心を寄せていたであろう近所の居酒屋のママ(石川さゆりさん)の元旦那(三浦友和さん)とのやり取り。

 

 

近所の浅草の隅田川沿いで映画ならではですが平山と元旦那が出くわして、二人してその場で一緒に缶のお酒を飲みタバコを吸う場面があります。

 

平山は居酒屋のママに心を寄せていた、元旦那は離婚後に別の女性と再婚をするもガンが転移して命が長くはないことから、元妻に会っておこうと思った。

 

各々の思惑や気持ちは違えども、その居酒屋のママは彼等にとって人生でとても大事な人。

 

酒を飲みたくなる心理、多分長年辞めていたであろうに久し振りにキツイ煙草を吸いたくなる心理、平山と元旦那、それぞれ状況や心理は全く異なるであろうに、やっていることが全く同じであるこの描写が実に秀逸。

 

 

色々と察してのことでしょうね、元旦那が平山に元妻のことを、


「よろしくお願いします」


と言った場面、泣いたなー。

 

思わず泣いちゃった。

 

今後未来のある平山と先がない元旦那、新旧交代の場面を「影」で描写した場面がありとても興味深かった。

 

 

 

平山が車に乗って職場まで音楽をかけて移動する場面が沢山あるのですが、その際にかかる音楽が彼の心を表現していると思われることから、音楽がこの映画のポイントを成すものと感じました。

 

最後の最後に平山が音楽を聴きながら車を運転している真正面ドアップの場面、時間にして数分間、役所さんの演義は素晴らしいなと思いました。

 

新たな日々を迎えた喜びを音楽に乗せて運転している場面、平山の顔が穏やかで素敵なんだこれがまた。

 

泣けたなー。

 

良いお芝居を観たなという清々しさというか、良い気持ちで終える映画でしたね。

 

 

ありきたりで恐縮ですが、良い映画でした。

 


 

エンドロールが流れても誰一人として立ち上がらなかったです。


最後までしっかりと観て映画を心に刻んでいたよう。

 

静かな終わり方。

 

 

正直、1月にしてこの時期ですので無茶苦茶忙しいのですが、この映画は元々ずっと気になっていたのです。

 

それに加えてSNSで遊佐未森さんと外間隆史さんがこの映画を観て素晴らしかったと感想をアップされるものですから、こうなったら絶対に観に行った方がいいやつじゃん、となり居ても立っても居られくなって観に行った次第。

 

忙しいから後日、とか言っていたら多分観ないで終わってしまうのです。

 

やると決めたらやる。

 

今回も行動に移しました。

 

 

遊佐さん、外間さん、ありがとうございました。

 

素晴らしい映画でした。

 

 

是非皆様にもお勧めです。

 

本日もお疲れ様でした。