中井英夫 / 虚無への供物アンチ・ミステリを掲げた作品だが、ミステリとしても読めるところが本作の優れたところか。 二転三転と筋は変わるし、少々衒学的なきらいもあるのだが、さほど読み難くはない。 かのクラウス・シュルツの諸作を思わせるような装丁も良い。 手にとるなら講談社文庫版を是非。