ECネットショップの会計処理で要注意なのが在庫に関するものです。
決算において、仕入れた商品の内、売れ残りを期末在庫として計上が必要になります。
仕入れた金額すべてを経費計上するのはダメなのです。
税務調査でも期末在庫計上モレが無いかチェックされます。
この期末在庫計上ですが、仕入先に支払った購入代金の他、引取運賃・荷役費・運送保険料・購入手数料・関税等の購入のために要した付随費用をプラスしなければなりません。
これらの仕入に関連した付随費用のことを仕入諸掛(しいれしょかかり)といいます。
法人税法施行令第32条、法人税法基本通達5-1-1、法人税法基本通達5-1-2
在庫管理システム上、仕入諸掛を単価マスターに反映して、各期末在庫商品毎に案分することも可能ですが、煩雑な事務処理となります(仕入諸掛を登録して案分計算する在庫管理ソフト等もありますが、手計算では煩雑です)。
事務処理を簡単にするには、単価マスターは購入代金にして、付随費用は「仕入諸掛」勘定に集約するという方法が考えられます。
具体的には、決算作業において
仕入諸掛の会計期間総額×期末棚卸高÷会計期間仕入総額=期末棚卸に加算する仕入諸掛
という計算を行うのです。
月次決算レベルで粗利の正確な計算をしようとすると、在庫管理システムを導入し、仕入諸掛を単価・売上原価に反映させていくことが必要だと思います。
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