8月決算の会社が増える?インボイス2割特例が理由かもしれません

最近、

「8月決算の新設法人が増えるらしい」

という話を聞きました。
 

一見すると、なぜ8月決算なのか分かりにくいですよね。
 

理由として考えられるのが、インボイス制度の2割特例です。

2割特例とは、簡単にいうと、インボイス登録をした小規模事業者について、一定期間、消費税の納税額を軽くできる制度です。

この制度は、国税庁資料では、令和8年9月30日までの日の属する課税期間まで使えるとされています。

ここが少し分かりにくいところです。

「令和8年9月30日まで」ではなく、
令和8年9月30日を含む課税期間です。
 

法人の場合、課税期間は通常、事業年度です。

たとえば、令和8年9月1日に会社を作って、8月決算にすると、

令和8年9月1日から令和9年8月31日まで

が第1期になります。

この期間には、令和8年9月30日が含まれます。

そのため、要件を満たせば、第1期の終わりである令和9年8月31日まで、2割特例を使える可能性があります。

これが、いわゆる

「8月決算の駆け込み」

と言われる理由です。
 

ただし、注意点もあります。

資本金1,000万円以上で会社を作る場合など、そもそもインボイス制度とは関係なく課税事業者になるケースでは、2割特例を使えないことがあります。国税庁資料でも、資本金1,000万円以上の新設法人などは対象外とされています。

つまり、

8月決算にすれば誰でも得をする

という話ではありません。
 

正確には、

令和8年9月30日を含む事業年度を、できるだけ長く取れる決算月として、8月決算が注目されている

ということです。

会社設立時の決算月は、あとから簡単に変えられるとはいえ、最初の設計が大事です。
 

特に令和8年9月前後に法人設立を検討している場合は、インボイス2割特例との関係も確認しておいた方がよいと思います。

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