(宮城松島の観光船。この日は10分後に雷雨+雹。背中側では既に雷ゴロゴロ。)

 

 

前回(10/20)の電車内のケツカッチン、当方、ずっと繰り返していました。

その一例として以下のような話も以前にしています。

 

このときは既に理論が出来上がった時期の話ですが、

同じように電車内で暗記を済ませていたのです。

 

よろしければ参考にどうぞ。

 

では、今回分、記録簿の応用に入ります。

長くなりましたので2分割します。今回は2分割の1です。

 

なお、今回の話は、以下の記事(全3回)を頭に入れて頂くと効果的です。

状況に応じてご確認下さい。

 

 

1.理論でも記録簿を使おう

 

以前、計算で記録簿を利用せよ、単調なドリル学習から脱出せよ、

そして、時間を削り出して無駄を別の時間に充てよ、こう話しました。

 

実は、理論でも記録簿を付けて頂くと効率性が上がります。

そして、何割かの受験生は既に実行していると思います。

 

今回は、記録簿の付け方と効果的な利用法までをお話ししますが、

先に、当方が理論で使っていたタイプの記録簿をアップします。

 

こちらは計算で紹介したものに比べて非常にシンプルです。

基本的に、暗記を実行した日付を記入するのみで充分です。

 

でも、こうするだけで理論学習の効率性は大増進。

これを作らなかった場合に比し、何倍もの効果をもたらすことが可能なのです。

 

 

1.理論でも記録簿を作ると大役立ち

 

記録簿からどのようなデータを読み取ることが可能でしょうか。

そして、どのような勉強のやり方に繋げることができるのでしょうか。

 

勉強法に関する効果は、以下の一点に集約できます。

 

「記憶の残存率との関係を見ながら再暗記時の優劣が付けられること」です。

「前から順番」等の非効率極まりない方法とはサヨナラできます。

 

では、記録簿からどのようなデータを取り出して有効打に繋げるのでしょうか。

その要素は2つあります。以下を参照して下さい。

 

(1) 暗記した回数から記憶の残存率を推測できる

(2) 前回暗記時からの経過時間で記憶の残存率を推測できる

 

これは具体的にどういうことなのか、

以下それぞれにワンポイントをアップします。

 

 

1.暗記した回数から記憶の残存率を推測できる

 

「暗記した回数が多ければ記憶の残存率は高いはずだ。」

これは誰でも推測できることです。

 

記録簿に暗記した日付を順番に記入すれば、

自動的に暗記した回数も記録され、その推測に使うことが可能です。

 

もう一度記録簿を確認して下さい。

 

問題1や2は、相当数暗記を繰り返していますから、自ずとそれが高いはず。

一方、問題4や5は、その逆であることが推測できます。

 

 

1.前回暗記時からの経過時間で記憶の残存率を推測できる

 

「昨日暗記した問題は1週間前に暗記した問題より記憶の残存率は高いはずだ。」

前項と同様、これも普遍的に推測できることです。

 

記録簿に暗記した日付を確認すれば、前回からの経過日数が判りますし、

それに応じた記憶の残存率を推測することが可能です。

 

もう一度記録簿を確認して下さい。

そして、今日が6月10日であると仮定して下さい

 

問題3や4は、暗記回数は少ないものの、さほど日数が空いていません。

従って、暗記回数とは関係なく記憶の残存率が高いことが推測できます。

 

また、問題2や5は、前回からの期間がかなり経過しているため、

記憶の残存率に期待を持つことができません。

 

 

1.前二項を総合すると(記録簿からの読み取り)

 

前二項を総合すると、今回の記録簿からは以下の状況を読み取ることが可能です。

なお、日付は同じく6月10日と仮定して下さい

 

問題1…

問題1は、回数も多く時間もさほど経過していません。

従って、最も記憶の残存率が高いと推測できます。恐らく得意理論でしょう。

 

問題2…

問題2は、回数をこなした分、記憶の残存率は高いはずです。

しかし、期間経過が著しいため、一定量以上が曖昧になっているはずです。

 

再暗記時の作業には一手間の追加と時間の追加が必要ですが、

ベースとなる回数が多いため、そんなに時間を要せず記憶が蘇るでしょう。

 

問題3…

問題3は、発展途上の過程にあります。

直近で記憶の回復作業をしていますから、かなりモノになっているはずです。

 

回数も程々こなしていますから、

今後期間を空けずに再暗記を実行すれば、労せずして得意理論に格上げできるでしょう。

 

問題4…

問題4は、回数をこなしていない分、不利ですが、

直近で実行しているため、記憶の残存率は高い状態だと推測できます。

 

あまり時間を空けずに再暗記を繰り返せば、

無駄なコストを払わずに得意理論へ格上げできるでしょう。

 

問題5…

問題5は、この5問の中で最も記憶の残存率が低いと推測できます。

回数も少ないですし、期間も空きすぎています。

 

早々に対策を打つべきですし、放置すれば不得意理論と化すでしょう。

恐らく、模試の対策等が必要となる時期は大きなネックになる問題です。

 

 

では、上記のような状態を読み取れる中で、

どのような形で優先順序を決め、重点形成すればよいか。

 

長くなりましたので、詳細は次回送りとします。

 

 

 

続きはまた次回。

今回もお付き合い、ありがとうございました。

 

 

 

【目次:理論重視で合格に繋げよう】