(京都大徳寺参道。黄梅院前。趣のある石畳と築地塀。外の喧噪もここは関係なし。)
今回から何回かに分けて記録簿の作成法を確認します。
以前もさらっとやりましたが、今回はそれを掘り下げます。
今回と次回は概論を、その後具体的な作成法と見方を、
それぞれ確認します。
では、今回分、以下どうぞ。
1.記録簿作成の目的
記録簿を作成する目的は何でしょうか。
まずはこの辺りを明確にします。
何にしてもそうですが、目的が曖昧だと使い方もおろそかになり、
やがて作成することすら億劫になり、闇の奥底に沈みます。
これについては、当方は以下のように考えていました。
(1) ブルドーザー型のドリル学習で発生するロスの排除をすること。
(2) 成績の底上げを図ること。
いつものとおり、基本軸はシンプルに、実際にやることは具体的に。
テクニックや各論から入るとブレますからね。
思考や会話に係るちょっとした注意ですね。これで排除できる話です。
1.記録簿の記入要素
続いて、記録簿の記入要素を確認します。
Excelが使い慣れてお手軽なため、記録にはこれを利用しました。
なお、記録する内容は後日自分が解き直しの指針として役立てば充分ですから、
あまり緻密さを追求したり時間をかける必要はありません。
追加が必要なら備考欄を設け、そこにメモを入れる程度で充分です。
ただ、そこまで作ることができればかなり充実したものとなるでしょう。
(1) 解いた日付け
(2) 正解不正解
(3) 解いた際の感触(到達度)
(4) サイクルから排除する問題(=必要レベルに達した問題) etc…
1.記録簿は一覧表形式で作成する
記録簿は一覧表形式で作って下さい。
問題の端に解いた日付を記入する程度では役に立ちません。
では、一覧表にすることでどのようなメリットがあるのか、
メインの効果を以下にアップします。
(1) 問題相互の様々な要素につき一覧比較がしやすいこと。
(2) 時系列の推移比較がしやすいこと。
詳細は引き続き以下で述べることにします。
1.なぜ一覧表にする必要があるのか
大半の受験生の記録の取り方を確認すると、
以下のような傾向が見られます。
(1) まず、記録を取らない方が非常に多いこと。
(2) 取ったとしても、問題の余白に日付を入れる程度だということ。
しかし、それでは解いた日付けや結果だけが個々の記録として残るだけで、
問題相互の比較も過去との時系列推移や比較もできません。
個々のデータの「断片としての記録」がそこに存在するだけです。
一覧表にすることで、様々な比較等が可能となりますから、
現在の自分の状況や、それぞれの問題のカラーが一目瞭然となります。
そのデータを使いこなすことができれば、多くの問題をサイクルから外せます。
そこで発生する時間ロスを未然に防ぎ、弱点重視の重点形成も可能です。
結果、ブルドーザー型…で到達できなかったレベルを目指すことができ、
勉強を俯瞰することで奥行きのある結果を残すことにも繋がるのです。
【記録簿のサンプル】
続きはまた次回。
今回もお付き合い、ありがとうございました。
【目次:ドリル学習の功と弊害】