たまたまYouTubeで見つけたゲジの捕食。
割と遅い。というのが率直な感想でした。
よくゲジはゴキブリ・カマドウマハンターなどと言われますがカマドウマの跳躍力は軽く1メートルを超えるのでさすがにハンターとしては…ゴキブリにせよトップスピードが速いので弱ってあまり動けないようなものを狙っているように思います。
このゲジより更に優秀なハンター
クモ。
いわき市のボロアパートに大きなゲジが雲の巣に引っかかっていた時は驚きました。
タランチュラかと見間違うほどの大きさ。
5センチほどの巨体のくせに臆病。
このクモ、実に賢く雨の日はどこかに隠れ、住人に巣を撤去されると今度はベランダの片隅に巣を作り直すなど密かな癒し。
ある日を境に見かけなくなったので残った巣を見ると脱皮した抜け殻だけ残っていた。
ガジガジことキリギリスの仲間の幼虫飼育をしながら過ごした1ヶ月。
空腹なのか指に乗せるとガジガジ噛み付くのでガジガジ♀と名前をつけていました。
鰹節や笹の葉が好みなのか一心不乱に食べる姿はどの昆虫を通しても一番可愛らしい。
前脚で抱えたままガジガジ…
お腹がパンパンになるまで食べて毎日持ってくる新鮮な雑草に紛れて休息。
昆虫にも睡眠とは違う形の休息があるので、カマドウマなんかは脚を伸ばしたままや、木の葉の下で横向きになるなど多彩な姿を見せてくれる。
横向きの時はまさに海老。
帰る日が決まり、ガジガジも連れて帰ろうかと一瞬頭をよぎりながらガジガジはこの場所で産まれてきた。
人の都合で移動させてはいけない。
やや風の強い日。
ガジガジがいそうな藪の中に逃し、暫くその場所に立っていた。
脱皮が上手くいかず我が家にいるカマドウマのよちよち君のように片脚かつ変形した後ろ脚。
後は自然の裁量に任せるしかない。
ゲジにしても上には上が必ずいて、それは無駄にならない。
消えた蜘蛛がもし捕食されてもその命を繋ぐ。
命は簡単に消えない。
曇天の空から雨の匂いを感じつつ、
いわき市に行った選択が間違いだと思わず受け入れる。
明日はお掃除タイム。
では。