駅の自由通路に何やらバッタらしき褐色の生き物が。



この時期にジーーーと鳴くクビキリギリスでは?と捕獲。

噛みつかれたり難攻しながらケースにプロテイン入り昆虫ゼリーを入れ観察。




気温が低いと褐色になるそうです。




産卵管がないのでオス。

このクビキリギリスは噛む力が非常に強いのと張り付く力も相当強い。





クビキリギリス特有の赤い顎。


見るからにヤバそうな顎。

基本的にはイネ科の草を食べるが肉食性もあるので雑食。



頭のコブやキリギリス特有の面長な顔。

この後見事に噛まれた。

実はクビキリギリスは発見したことがなかったので大興奮。




どの生き物にも言えるが必ず弱点があり、翅があるくせにジャンプが苦手なのかひっくり返ったりのそのそ歩いたりと陸向けではない。


よほど喉が乾いていたのか、濡らした脱脂綿から吸水していた。


去年の今頃見つけたのはヒメギス。

やはり今年も特に直翅目とは縁がありそうな予感。

ここまで立派に成長した命。

古代から紡がれてきた命のバトン。

それを絶やすのは簡単で、戻すことは非常に厳しい。

棲家を奪われた者たちが集まる場所が人工の建物(監獄)とは何たる皮肉だろうか。


土地開発が進み、我が家の周辺もコンクリートが増えた。

去年は冬が温暖だった為コオロギの鳴き声が例年より長く続いていた。


鳴き声というより、泣き声に聞こえてしまう。物言わぬ虫たちの叫び。






解放したクラズミウマのメスちゃん。

このメスが成虫になる保障はない。

生きるか死ぬかの世界。


半月の夜空を見上げながら、そんな事を思うのでした。