3月もあっという間に下旬となり、暖かくなってきたものの、夜間はひんやり。
まだ桜が咲く気配はない。
ハエがいたので夜の虫たち探し。
やや変わった色のダンゴムシ。
小さなムカデの幼虫がいた。
ムカデ発見。結構大きい。
早速捕獲。
素手は流石に危険なのでカップに誘導するとすんなり入ってくれた。
ムカデは多足類に属し、約4億1.800万年まで遡る生きた化石。
多足類はムカデ、ヤスデ、ゲジに分かれている。
プラスチックのピンセットでちょいと持ち上げると顎で噛みつこうとしてきた。
噛まれるとかなり厄介なので戻して暫く観察。
触覚をお掃除。夜行性の虫たちはとにかく綺麗好き。触覚の掃除は欠かせない。
いよいよハンドリング挑戦。
実に大人しい。基本的に咬むのは振り払ったり刺激を加えた場合が多いので大人しくただじっと動くのを観察。
頭は右下の赤い部分。
因みにちょっと生臭い。
ムカデは確かに噛まれたら痛いし見た目も中々エレガントなので嫌われがちだが実際は気配を察知するとササっと逃げたり積極的に攻撃する事はない。
捕獲の時は絶対に素手はやめてください。
素手では絶対にやめて下さい。
大事なので2度繰り返しました。
頭は右。二股に分かれている方が後ろ。
非常に原始的な生き物だな、と満足してそっとお別れ。
ペットとして飼育されていたりと割とマニアには人気なムカデ。
ムカデは決して後退しないという俗信や、子を沢山産み温めて子育てをすることから
戦国時代には鎧や兜、刀の装飾に用いられていたそうです。
ゴキブリやらゲジやら平気で触るような人間なのでムカデをじっくり観察出来たのも大きな学び。
生きていることは簡単ではないと沢山の虫たちに教わった。
同時に生きるということがどれだけ尊いか。
前に、前に進む。
躓いて泣いてもいい。間違っていても良い。
今は全てを受け入れてひたすらに生きる。
歴代のカマドウマたちの中でも溺愛していたちびちゃん。
姿はなくとも思い出は記憶の中にある。