久々に気温が上がりクロアリたちは相変わらず忙しい。というかアスファルトが熱いせいか日陰に避難。


勿論暑さに弱いのはカマドウマも同じ。

蒸れと暑さにめっぽう弱い為、4号くんがストレスにならないよう最新の注意を払う。


まだ小さいのでゲーシ上りは不可能なため蓋は半開きのまま。

昆虫ゼリーを嫌がるようになったので最低限。


隠れ家に入ったタイミングで与えようとするがこの頃は気配なのか、まだ昆虫ゼリーを見ていないにも関わらず隠れ家を脚でガードする、という歴代カマドウマたちと同じ行動を見せている。


コオロギの知能がかなり高い事は知られているが、カマドウマもやはり知能が高い。

視力がほぼないとはいえ、明暗は判別できるので作業するのは暗い室内。

栗を食べていてくれた。

ひとまず安心。


エンドウ豆がてにはいったので種を向いて食べやすいように小さくカット。これも食べてくれた。


基本的にあまり活発な昆虫ではないカマドウマは夜中の寝ている間に動き出すため、何が好みで何が嫌いなのかは毎回試すしかない。

隠れ家を変えると落ち着かないらしく、必ず同じ場所。特に浮き石とトイレットペーパーの芯で作った隠れ家がお気に入り。


ちびちゃん♀とちびくん♂を別ゲージにしてから補給タイミングになるとまるでお互いに情報共有をしているかのように入り口ごと脚でガードする、という行動に驚いたのを思い出す。


因みにまだ居る参号♀は昆虫ゼリーは絶対に食べない。


4号の脱皮のタイミングが運が良ければ7月〜なのでこのままバイタルサインを見逃さないよう念入りに観察。

ここまで後ろ脚を失ってまで生きようとする姿。

もし昆虫の医者がいたら、と毎回思う。

懐いたり、人間に慣れないように接触は避けつつ、やはり可愛いつぶらなアーモンド型の瞳。

この子だけはせめて脱皮して脚を取り戻して欲しい。

このように個人的な情報ですが、カマドウマもかなり知能が高い上に人慣れしてしまうと野生に帰れなくなる。


毎晩寝る前の祈り。

どうかまた夜が空けて、必ずおはよう。

生きていてくれてありがとう。


一期一会の出会いだからこそ、ヒトより遥かに短い命を大切にしたい。


いつかどこかで聞いた話。


祈りは願いに、願いは形になる。

だからこそカマドウマたちを愛せずにはいられない。




4号くん。もしもこの子にその時が来たなら受け入れようと思う。



記憶と記録。

広大な情報という巨大な海原に流されたつ小瓶のような記事をだれかが拾ってくれたのなら、彼ら彼女らは生きている。


7月から新たな仕事に向けて、今はやれることをやるだけ。