私の母は何でもかんでも
紙に書き留めておくメモ魔で
料理のレシピとか
気になった情報とかは
全然いいのですが
腹が立ったこととか
愚痴みたいなことも
レシートの裏や箸袋など
メモ代わりになるものに
やたらと書いておく癖があって
しかもそれをその辺に
平気でほったらかしておくので
随分前の話ですが
ちょっとしたことで
母と険悪になった時
私に対する不満を書き連ねた
母のメモを見つけてしまって
なんでこんなものを
こんな所に置いとくのよ
書くのは勝手だけど
人目につかない所に
ちゃんと隠しなさいよ
と頭にきてますます
大ゲンカになったことがあって
気にしぃのくせに
変なところでずぼらで
全く困った母です
でも母のメモ魔は
どうやら若い頃からずっとで
父の遺品を整理していて
まだ私が生まれる前に書いた
愚痴メモが出てきたそうです
とある事業を営んでいた
今は亡き伯父の下で
働いていた父が
何らかの理由で
仕事に遅刻してしまった際
雇ってやっているのに
やる気がないなら
辞めてもらって構わない
代わりはいくらでもいる
とか何とか相当キツイことを
伯母から言われたらしく
（今だったら完全にパワハラ
）
それを聞きつけた母が
怒りに任せて書き殴った
古いメモが出てきたそうで
なんでそんなもの捨てずに
取っておいたんですかね？(苦笑)
伯父と父は実の兄弟でありながら
雇い主と雇われ人という
いびつな関係で
一時期母も父の仕事を
手伝っていたのですが
父も母も伯父夫婦とは
とにかく折り合いが悪く
特に伯母は今でこそ
年を取って大分丸くなったけど
お嬢さん育ちでプライドが高く
人を見下すような話し方をするので
かつては母とバチバチで
よくバトルを繰り広げていて
そういうのも私が生まれる前から
ずっとだったんですね
父もよく伯父とケンカしては
イライラして母や私に
八つ当たりするので
急に怒り出す父が
子供の頃は怖かったし
伯父も伯母も親戚の
おじさんおばさんという
親しみは全くなく
むしろ大嫌いでした
そんなに仲が悪いのに
なぜ父が伯父のところで
働くことになったのか
経緯は不明なのですが
父が働いてくれていたおかげで
ちゃんと育ててもらったのだから
今となっては感謝しかないです
あまり自分のことを
話さない人だったけど
父も色々大変だったのでしょう
母はそんなメモを書いたことを
全く覚えてはいないものの
読み返したら今更だけど
怒りが込み上げてきたとか
グチグチ言っていて
伯母にこんなひどいことを
言われたとか何とか
父と一緒に働いていた当時
私はよく愚痴を聞かされたので
メモが娘になっただけで
やってることは何も変わらないし
母は昔からずっとこういう
子供っぽい人なんだと
最近強く感じるようになって
やれやれだけど
もうしょうがないですね
でもようやくこうして
俯瞰できるようになった自分も
我ながら成長したと思います
