タイトル通りですが
男闘呼組が4人で出演した
舞台「スラブ・ボーイズ」が
どんな話なのか
興味が湧いて調べてみたところ
英語の戯曲本しかなく
それでもまぁいいかと思って
読んでみたものの
結果まぁいいかじゃ
全然なかったです(苦笑)
当たり前ですが台詞だけなので
状況が理解しづらい上に
デザイン関係の難しい
専門用語がバシバシ出てくるし
しかも登場するのが
労働者階級の少年たちなので
言葉遣いがあまり上品じゃなく
ちゃんと訳したら
ものすごい下品なこと
喋ってるんだろうな
と思いながらも
頑張って読みました
作者ジョン・バーンズの
自伝的作品でもあり
舞台は1957年スコットランドの
とあるカーペット工場
デザイン部門のために
塗料を混ぜたり研いだりして
色を作るスラブルームで
デザイナー見習いの
スラブボーイとして働く
フィル、スパンキー、ヘクター
見習いと言えば聞こえは
いいですが要は下働きで
意地の悪い上司・カリーや
元スラブボーイで今は
デザイナーに昇格した
ジャックに口うるさく言われ
くさくさしながらも
いつかデザイナーに
なることを夢見て
仕事に精を出す日々
ある日ジャックが
アランという少年を
スラブルームに連れて来る
アランの父親は
カリーの知り合いで
大学に入る前にしばらく
工場で働くとのことで
いかにも育ちのいい
お坊っちゃんのアランが
フィルとスパンキーは
当然いけ好かない
ヘクターは工場の
事務員(?)ルシールに
好意を寄せているものの
ルシールは金持ちで男前で
しかも品のいいアランに惹かれる
というのはお約束ですね
美人のルシールは
スラブボーイズみんなが狙っていて
ヘクターのいない隙に
フィルがルシールに
言い寄ったまさにその時
ルシールとダンスパーティーに
行くと嘘をついて
フィルとスパンキーに
ボコボコにされたヘクターが
血だらけの顔で窓から現れ
ルシールが絶叫して逃げ出す
ちょっと笑える場面もあります
でも最終的には
フィルやスパンキーから
見下されていたいじられキャラの
ヘクターがデザイン部門に昇進し
逆にフィルは
スラブルームを突然解雇され
ポートフォリオを提出し
合否の結果を待っていた
美術学校にも落選
このあたりは
どうやらフィルの母親が
精神的に不安定で
病院から逃げ出しては
再び拘留されるというのを
繰り返していることにも
関係しているようです
失意のフィルの
絶望なのか諦めなのか
それとも開き直りなのか
ものすごく長い
独り言のような台詞で
物語は幕を閉じるという
ざっくり言うと
こんなストーリーです
配役はフィル・健一さん
スパンキー・和也さん
ヘクター・耕陽さん
アラン・成田さん
のようですが
もし違っていたら
大変申し訳ありません
スラブ・ボーイズ(The Slab Boys)
は元々三部作で
2作目「Cuttin' a Rug」
3作目「Still Life」へと物語は続き
更に4作目の「Nova Scotia」では
30年後のフィルとスパンキーが
描かれているようなので
設定もまさにどんぴしゃだし
今やってくれないかなぁ…
もし実現するものなら
ぜひ見てみたいですね
「Nova Scotia」もいずれ
読んでみたいと思っていますが
「Cuttin' a Rug」も
「Still Life」もまだ
読めていないので
それはまた追い追いに