やぁ、ざわえもんです。今回は時間のメカニズムについて⑬の続きです。なんかここ1週間謎のバグにより文が投稿出来なかったのですが、直りましたので投稿します。先ず人には「意識のハードプロブレム」と呼ばれる意識の問題が存在します。まぁ簡単にご説明すると、脳という物質が主観的な精神世界を産み出せるのは何故かという問題です。例えばペットボトルと脳は物質は違いますが、両方共物理的に存在していますよね? しかしペットボトルは勿論生物ではありませんので精神を持っていないのに、何故人間の脳は精神を持っているのかという謎が意識のハードプロブレムです。雑な説明ではありますがw 以前にも申し上げましたが、100年以上前に行われた二重スリット実験で、意識というのは存在すると量子力学で証明されていますが、2020年にノーベル物理学賞を受賞したイギリスの物理学者であるロジャー・ペンローズ氏によりますと、「意識は量子力学によって成り立っている」と述べています。加えてペンローズ氏によりますと、量子的な現象が周囲で発生すると状態が変化する分子構造が人間の脳には存在すると主張しています。つまり目に見えない程の分子の変動が周囲で発生すると、人間の脳の分子も無意識に状態が変化するのではないかというのがペンローズ氏の仮説です。例えばアメリカのイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の物理学者であるクラウス・シュルテン氏の1978年の実験では、ヨーロッパコマドリを始めとした鳥類の目の中に青色光受容体のクリプトクロムという磁場を感じ取る特殊なタンパク質がある事を発見しており、これは磁気感受能と呼ばれています。ちなみにこの磁気感受能は爬虫類、昆虫類、魚類、甲殻類等にも確認されており、量子的な事象が生物の体内に存在する分子に影響を与えている証拠になります。また、最初の二重スリット実験はイギリスの物理学者であるトマス・ヤング氏によって1807年に行われましたが、時を遡り2007年にもフランスの研究者達によって再度二重スリット実験が行われており、約3500キロメートル以上先の宇宙に光子を発射した事で得られた実験結果は、「光子の過去は絶対的なものではなく、現在起きた事に応じて変化する」と結論付けられています。つまり量子というのは時間にも影響を与える効果があるという事です。また、イタリアの理論物理学者であるカルロ・ロヴェッリ氏によりますと、「時間とは質量がある物体に向かう自分の速度や近さと、相手の速度や物体との近さとの比較によって短くなったり長くなったりして伸び縮みするゴム紐のようなもの」と、ロヴェッリ氏の著書である「時間は存在しない」にて語っている通り、時間とは生物の感覚を通じて変化する物であるという事です。まぁ例えば遅刻しそうな時は時間が遅く感じたりする経験が皆さんにもあるのではないしょうか? それは遅刻しそうな時に時間が遅くなる必要があると無意識に感じている為に、時間の流れが遅く感じると考えるのが妥当な訳です。加えて時間不一致現象という心理的作用が確認されており、人はあるタスクをする時期によって難易度が違って感じるという性質があります。例えば皆さんも旅行の計画をしている時は楽しさに満ち溢れているが、旅行の実行日が近づくに連れて面倒になるという経験をした事はありますよねぇw つまりこれらの事から時間と生物の意識は磐石に関係していると言えるのじゃ。加えて話は変わりますが、イギリスの生物学者であるチャールズ・ダーウィン氏が1859年に「種の起源」という著書で進化論という理論を発表し世界でも広く知られていますが、実はダーウィン氏の他にもイギリスの地質学者であるロバート・チェンバーズ氏が1844年に「創造の自然史の痕跡」という自身の著書において進化論を提唱しており、イギリスの社会学者であるハーバート・スペンサー氏も「種の起源」が出版されるよりも昔から進化論を提唱しています。また、イギリスの人類学者であるアルフレッド・ラッセル・ウォレス氏も同時期に進化論を提唱しており、18世紀のスウェーデンの薬学者であるカール・ヴィルヘルム・シェーレ氏と、イギリスの化学者であるジョゼフ・プリーストリー氏と、フランスの化学者であるアントワーヌ・ラヴォアジエ氏の3人の科学者が殆ど同時期に酸素を発見しており、19世紀のロシアの化学者であるジェルマン・アンリ・ヘス氏とドイツの物理学者であるユリウス・ロベルト・フォン・マイヤー氏とイギリスの物理学者であるジェームズ・プレスコット・ジュール氏の数名がエネルギー保存の法則を殆ど同時期に発見しており、20世紀のアメリカの理論物理学者であるジョージ・ガモフ氏とロシアの宇宙物理学者であるアレクサンドル・フリードマン氏とベルギーの宇宙物理学者であるジョルジュ・ルメートル氏が殆ど同時期にビッグバン宇宙論を発見しており、同じ発想が殆ど同時期に別々に発見されるという事例は数多く存在しています。つまり人々の意識というのは世界で無意識に共通しているのではないかと量子力学で推測されている訳です。また、1920年にアメリカのハーバード大学の心理学者であるカール・ラシュレー氏が22世代のラットで水迷路を用いた血縁関係と学習能力の関係性について調べた実験を行ったところ、迷路を経験したラットと血縁関係にあるラットは、迷路を経験していないラットと血縁関係にあるラットに比べて、迷路を脱出する為の解決策を約10倍ほど多く見付けたという結果になっています。加えてラシュレー氏は大脳皮質はどこを壊したかではなく、どれだけ壊されたかによって記憶の消失量が増加する傾向にあるという事も証明しています。また、スコットランドやオーストラリアでもラシュレー氏のラット実験の再現がされており、蟻の行列や魚の群れを始めとした様々な集団は、外部からの指示が無くとも自然と秩序ある集団になる事が出来るという事を証明しており、この現象は自己組織化と呼ばれています。また、チャールズ・ダーウィン氏やアルベルト・アインシュタイン氏やスティーブン・ホーキング氏等も所属していたロンドン王立協会のフェローに選出されたイギリスのケンブリッジ大学の生物学者であるルパート・シェルドレイク氏の研究によりますと、ある行動が繰り返し充分に行われると、形態形成場と呼ばれる場が生じ、シェルドレイク氏は形態形成場が形態共鳴というものを生じさせると提唱しています。まぁこれはシェルドレイクの仮説と呼ばれているのですが、簡単に説明すると「直接的な接触が無くとも、ある人に起きた物事が他の人や物に伝わる」という事です。例えばアメリカにいるマイケルさんが道で転けるとイギリスにいるステファニーさんも道で転けるですとか、家にいるペットが飼い主がいつ頃帰ってくるのか分かる等です。要は距離や場所に関係なく時間や時空を越えた共鳴が起こる事で影響を与え合うという少しオカルト的な仮説な訳ですが、世界にはこの仮説の支持者が意外と多いんですわ。そしてこのシェルドレイクの仮説と自己組織化を組み合わせると、集団は直接的に接触しなくとも無意識に共鳴する事で互いに共通する行動を取る事が出来る能力があるのではないかと推測されている訳です。まぁ超簡単に要約すれば、形態形成場は「分子」、「細胞」、「植物」、「動物」、「動物社会」等に発生するとされており、形態形成場が発生すると個々は時空を越えて形態共鳴をして無意識に互いにテレパシーを行い合って外部の指示無く秩序ある集団を形成する事が出来るみたいな感じですw 所謂当事者意識ですw ハリーポッターの世界観やw またシェルドレイク氏は人間の脳には何かしらのアンテナがあり、見に見えないミクロ世界の領域までも無意識に処理しているのではないかと論じており、実際の実験でも生まれつき脳の約25%ほどしか無かった人や、脳の一部を諸事情により切除した人は、脳が部分的に欠損しているのにも関わらず平均的な知能指数を持っていたというデータもあります通り、人は目に見える物質的な情報に加えて、見に見えない世界の情報も非局所的に処理しているのではいかという事が推測されています。非局所的とは宇宙の事象は離れた場所であっても相互作用しているという言葉を表した単語です。もしこのシェルドレイク氏の仮説が本当だとするのならば、人々の意識は無意識で繋がっているという進撃の巨人でいう道みたいな事が現実世界でも有り得るという事になるのでロマンがありますよねぇw ちなみにですが、ハーバード大学医学大学院やスペインのバルセロナ大学、フランスのアクシラム・ロボティクス社やスペインのバルセロナの研究開発企業であるスターラボ社の合同研究によりますと、インドのティルヴァナンタプラムにいる被験者1名と、フランスのストラスブールにいる被験者3名が様々な思考と関連する脳波を計測するヘッドセットを装着し、コンピューターでインドとフランスにいるお互いの被験者の脳波を言語化してコミュニケーションをさせたところ、スペイン語のこんにちはを意味する「Hola」と、イタリア語のこんにちはを意味する「Ciao」という言葉でコミュニケーションが出来たという結果になっています。つまり、この実験は世界で初めて脳だけでテレパシーを成功させたというものなのですが、テレパシーは言語が何らかの理由で話せない人にとってのコミュニケーションツールになるのではないかと期待されています。また、ワシントン大学が行った実験によりますと、研究者が脳信号をキャンパスの反対側にいる研究者に送ると、キャンパスの反対側にいた研究者の指が動いてキーボードを叩いたという不思議な結果になっており、これはブレイン・マシン・インターフェイスという手法を用いた実験なので、この実験は「人間の脳と脳のインターフェイス第一号」と名付けられています。また、1921年にアメリカのカリフォルニア大学博士のジョージ・ラーソン氏によって嘘発見器、又はポリグラフという機器が発明されており、血圧や脈拍等の情動と関係する生理的反応を記録して嘘を見破るという機器なのですが、313個の事件で合計861人に嘘発見器を使用した際には、嘘発見器の的中率は約80~90%以上と高確率になっていますが、サウスカロライナ大学のマーク・ジョージ博士によれば嘘発見器は偶然の確率も高いという事なので、嘘発見器の的中率は大きく変動するそうです。まぁこの嘘発見器なのですが、20世紀のアメリカの中央情報局の元尋問官であるクリーヴ・バクスター氏が1966年に植物のドラセナに嘘発見器を装着させた際に、ドラセナの葉を燃やそうとした瞬間にドラセナに装着した嘘発見器が興奮状態を示し、ドラセナに装着した嘘発見器の興奮状態の反応が、感情的になっている人間の反応と非常に良く似ていた為に、植物にも人間と同様に他者の思考を感じ取り、感情的な反応を示す傾向にあるという事を証明しています。つまり簡単に言えば植物にも感情がある確率が高いという事を証明した訳ですが、1967年には超心理学ジャーナル、1968年には国際超心理学雑誌にもバクスター氏の論文が掲載され、その後の研究でも鶏卵や細菌やサボテン等にも感情と関係する反応を示しているという結果になっています。これは発見者の名前から準えて、バクスター効果と呼ばれており、1973年のアメリカのジャーナリストであるピーター・トムプキンズ氏とアメリカの植物学者であるクリストファー・バード氏の著書である「植物の神秘生活、緑の賢者達の新しい博物誌」にも取り上げられています。これらの事から見に見えない程のミクロの世界についての学問である量子力学は、生物学と非常に関連しているという事が皆さんにも分かるかと思います。そして時間感覚も量子力学と関連しているので、もしかしたら量子力学は全ての学問の基礎なのかもしれませんねw はい、それでは次回に続くw ご視聴ありがとうございましたw 

参考文献↓

「限られた時間を越える方法」

著者 リサ・ブローデリック氏

訳者 尼重千津子氏

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