FZ-Xを1年以上運転してきたところで、ギアチェンジのせわしなさや速度の伸び悩みに多少の不安があったため、思い切ってドライブスプロケットを1丁上げた15Tをに踏み切った。

調べてみると、まったくFZ-Xのドライブスプロケ交換についての情報がなかった(みんカラユーザー様のが1件のみ)ので、ど素人の作業記録だが誰かの参考になればと思い記事に残す。間違いがあれば教えてください。

(通常であればチェーン、ドライブスプロケ、ドリブンスプロケの3点セットで交換が推奨されてますのでご留意)


まずは普段のチェーンメンテどおり、チェーン清掃をする。

センタースタンド立てて、チェーンクリーナー吹いてチェーン用ブラシでシコるのをタイヤを回しながら行うだけ。やり方は割愛。

センタースタンドを立ててる時は、不慮の事故を防ぐために前輪ブレーキをかけっぱにしとくのが吉。百均で3本セットとかで売られてるコード束ねるやつでいいからかけておくべき。


チェーンの清掃が終わったら、リアタイヤのアクスルを緩める。




17mmメガネでヘッドを抑えつつ、22mmメガネでナットを回す。

規定トルクで締められてれば、さほど力を入れずに緩めることができる。


次に両サイドにあるロックナット&チェーン調整ナットをいっぱい緩める。

12mmスパナは緩める最初だけ使えばあとは手で回せる。

チェーンの張り調整ならばそんなに緩めないが、今回はドライブスプロケットを換えるのでかなり緩める必要がある。

緩め終わったらリアタイヤを軽く揺すりながらフロント方向へ押し込む。

そうすると一気にチェーンを緩めることができるがあまり勢いよくやるとリヤブレーキや他のパーツに影響がありそうなので優しくやったほうが無難。


次はドライブスプロケットのカバーを外す。

8mmメガネでもできるが、ソケットレンチがあると楽。

純正14Tスプロケットとご対面。

スプロケの脱着は基本素手での作業推奨。手袋あるとチェーンに噛まれます。

ロックプレートも8mmソケットで外していく。

ロックプレートのボルトを回す時はギアを入れないととも周りしてしまうので、1速に入れておく。

プレートが外れたらチェーンが緩んでいれば案外簡単に外せるので、手を挟まないよう慎重にスプロケットを取り出す。

スプロケットを取り外したらチェーンには適当なメガネレンチ等をかませて取り付けしやすいように元の位置付近にキープしておく。


新しい15Tのスプロケットはこちら。

プレート付きで安かったからこれにした。

おそらくこれと同じ適合車種のものなら使えるだろう。


純正14Tとの比較。


ロックプレート固定ボルトが4mmヘクス2本に変わったが、ヘッドの高さも同じぐらいなので干渉はしないだろう。


シャフトにモリブデングリスを塗り、新しいスプロケにチェーンをかけて嵌める。

ロックプレートを取り付けたら完成。

ギアをニュートラルに戻し、少し動きを目視確認してからカバーを取り付ける。


ここからは通常のチェーン調整作業と同様。作業方法は割愛。
「チェーン調整はセンタースタンドを使って、ギアはニュートラル、遊びは30〜40mmにして」とマニュアルに書いてあるのでその通り作業。

ドライブスプロケが大きくなった分、ずいぶんとフロント寄りになったが仕方ない。

 

最後にアクスルシャフトを17mmメガネと22mmメガネを使って締め、仕上げに22mmソケット+トルクレンチで規定トルクチェック。規定トルクは59N•m。

そしてチェーンに注油して終了。


以上が全作業の内容である。
1時間ほど試走してみたところ、速度計の数値はGPS速度計の-5km/h程度と交換前と変わらなかった。
肝心の走り心地だが、平地であれば4速5000回転、5速4000回転ほどで60km/h巡行が可能となったため、ギアチェンジの忙しさが減少しまったり走れる感じが上がった。
耐久性やこの作業による不具合は今後注視していく。