古内東子さんをありがたがる 12 | zauberfloete1972のブログ

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山よりデカいタヌキはいない。にんげん見たとおり。せいいっぱい、正直に真剣に自分をやってるヒトみると、もう無条件に感動。自分もそうありたいけど、現実とに温度差が(笑)。だから純なヒトに強く反応するのかも。あやかりたいです。

 東子さんの秋のツアー、Fall in Love again with Fall の前半、横浜と東京が終了しました。東京在住のボクのフツウに行ける分が終わり。 感動しています。でも、いまそれを強く思い出すと、キケン!・笑。


 矢も盾もたまらなくなって、気がついたら名古屋と大阪にも行っちゃいそうで。”スーパーマン”とかカーステレオでかけながら東名高速飛ばして、ぼくの”特別なロケット”でね・中噴火。


  今回仕事のスケジュール運が悪く、すっきりと予約できていたのは各会場一回ずつでしたが、ふたをあけて見ると、あら不思議、横浜4回、東京各日1公演ずつ計6回!結構出席率いいですよね。ちょっと前頃、自分の容量イッパイいっぱいで仕事をしており、早とちりでよく公演日間違えてパー、とか時間間違え(よくやるのが、日曜日の早い展開を忘れ、平日時間に行ってパー)があったので、警戒して早く会場周辺に入ったため、整理券配布の時点で、まだもう一公演潜り込める余地がある という幸運が続いたのでした。


 横浜の二日目は2nd.のみだったのに、整理券弱番ゲットをめざして早めに会場入りしたら、1st.がまだ大丈夫で、(でも、ぎりぎり。常套手段にはできないよ)一人だったので最後部左端で、そこは東子さんの出入り口1メートル! 2nd.は余裕の弱番で前から3列目。 コットンでは一日目仕事が押し、出遅れ。会場入りした時点で長蛇の列。しかーし、ひとりだったので、ほぼ埋まったテーブルの 欠けたジグソーの1ピース!で労せずして偶然の特等席。しかも偶然の横浜と同位置。東子さんを見上げる席。ナマ声が聞こえる、まさに特等席。  翌日の最終回はまた運悪く会場に遅刻入場。始まってました・涙。 で、最後部の外野補助いす。

でも、入りたくて入れなかった方々のことを考えれば申し訳ない程の幸運。


 前回に横浜でのライブのことに触れましたが、コットンでも好調さはおおむね同様で、今回運良く複数回参加することで、理解が深まったのがうれしかったです。セットリストが新鮮で、聴きなれた曲も、音が加わってるのがわかり、こうして定番も絶えず見直しているんだなあと 感激。


 東子さんの歌は、彼女自身がリズム楽器であり、バンドの刻むリズムとの鬩ぎ合いが、おもしろみの重要な一部なので、バンドのときでなくても、リズム的に成立するんですね。歌詞の切り方の巧みさに、いつも聞きほれています。てみじかに例をあげると、たとえばスロウビートの、”いままであじわったことのない感情””そういう言い方しかできないのよ”のリズム。これは東子さんのソウル歌手としての当然の資質なんですけどね。 ちょっと微妙過ぎた?・笑。 こんな部分が、自然に全体にわたってちりばめられているんだから、はまったら抜けられません・喜。これは今、かけてるから例にしただけ。もっと顕著な例いくらもあります、もちろん。あと、官能に響く声の種類の使い分け。これはまた別の機会に。


 MCも120%女性の”精”として、ますます磨かれています。 ひとはよく、ベテランになると人間離れした雰囲気つくりを無神経にしてしまい、一時的に大物感は演出できるかもだけど、女性としては自分で”自主退学”しちゃって、ある種のバケモノになってしまいます。こーなってるエライ女性芸能人、脳裏にうかぶのは一人やふたりじゃあありませんよね・笑。そうならないで、女性の自然な反応が磨かれる東子さんに乾杯! これは生半可な知性では無理です。 よく、芸人の世界で”客いじり”というのがありますが、なんだか気の弱そうな客を個人的に小さく恥をかかせて、それを曝して笑いをとる、考えによっては実に下品なコトです。東子さんは、個人をいじっても、恥をかかせません。誉めたり、感謝したりです。それに、自己完結的に何かを言って、ご自分で”うふふ”と、思いの程度を客側に投げてくださいますね。で、心を集団で引っ張っていかれます。手拍子のおねだりもかわいいです。大好物、とおっしゃったり、反応が恥ずかしげで、鈍いときなど、小さい声で、二度とお願いしません、なんて。この一言で、手拍子三割増し。

コットン最終日、女性数人の、意を決したような突然の”トウコちゃんコール”がありましたが、ピアノの手を一瞬止められ、声の主を確認、”おきゃくさ~ん”、とかわいく返されました。 気持ちにこたえるココロが僕たちにも伝わり、暖かい笑いが。コールした彼女たちは一生忘れないでしょう。


 話は跳びます。 14日に元宝塚 花組トップの大浦みずきさんが急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。

実は、彼女は東子さんの隠れファンでした。ぼくは正直、宝塚は敷居が高すぎて困るタイプなのですが、(関係者の皆さんごめんなさい)’96の10~11月頃、東子さんの”hourglass”ツアーのころですが、ミュージカル” 蜘蛛女のキッス”日本初演がアートスフィアでハロルド・プリンス演出で行われ、関係者の末端として関わりました。

そのとき蜘蛛女(麻美れい)と絡みダンス力を封印して演技で魅せるマルタの役で出演されていた大浦さんが、東子さんのことを、”ふるふる”と呼んで、親しみ全開だったのを思い出しました。個人的に東子さんとご親交があるかどうかは存じませんが、下級生から、東子さんと感じが似ていると指摘されたのがきっかけと伺いました。長い黒髪のオトナっぽかった東子さんに親しみを感じておられたのでしょう。”ただいま”を 鼻歌、というには余りに素敵に歌われたのが思い出されます。合掌。


また ちかいうち。 ごきげんよう。