(2018年メディアミックス作品)9月1日に映画公開される原作&コミック | *音 楽 画 廊 2*

*音 楽 画 廊 2*

Arikoのその日の気分で内容がかわります♪



2018年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
 ■ 映 画 化 作 品(9月1日全国公開)

映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!

映画公開前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!


ジャンル:アニメ作品
 君の膵臓をたべたい   【9月1日公開】

君の膵臓をたべたい(上) (アクションコミックス(月刊アクション))
桐原 いづみ 住野 よる
双葉社 (2017-02-10)
売り上げランキング: 1,412


君の膵臓をたべたい(下) (アクションコミックス(月刊アクション))
桐原 いづみ 住野 よる
双葉社 (2017-06-20)
売り上げランキング: 1,346


君の膵臓をたべたい (双葉文庫)
住野 よる
双葉社 (2017-04-27)
売り上げランキング: 100


■内容紹介
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくらもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1読後、きっとこのタイトルに涙する。
10代の男女の思い伝わる美しく悲しいノスタルジー  

クラスメイトの山内桜良が死んだ。「僕」は彼女に送信した最後のメールを読み返す。「君の膵臓を食べたい」。彼女はこのメールを見ただろうか? タイトルの込められた本当の意味とは・・・。お涙頂戴の闘病恋愛モノとは一味も二味も違う、軽妙な会話と爽やかな読後感で大反響のデビュー作。ホラーかと思うタイトルからは想像もつかないくらい爽やかでほんのり甘い小説。ぎょっとするタイトルと爽やかな読後感のギャップにあなたもきっと撃ち抜かれるはず。デビュー作でここまで素晴らしい作品を書いてしまったら、次はどんな物語を書くのだろう? 命って限りあるものだけど、その終わりを意識する人、しない人。でも、終わる理由なんて結局誰にもわからない衝撃的な結末。

「君と私がクラスが一緒だったのも、あの日病院にいたのも、偶然じゃない。

運命なんかでもない。

君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私たちを会わせたの。

私達は、自分の意思で出会ったんだよ」

「きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ」


自分に足りないものを求めて人は誰かを好きになるのかもしれない。生と死は、対岸にあるように思えるが、実は陸続きなのかもしれない。人間いつ死ぬかわからない。そんな言い古されたことは重々理解しているつもりでも、日々を過ごすなかで、どうも忘れてしまう。何気ない日常の大切さを思い出されてくれるのは、小説の力といえるだろう。明日が絶対あるわけではないから、大切な人にはきちんと伝えることが大事なんだなぁと思った。王道の恋愛ストーリーだけど、いっときの流行で終わらない、長く読み継がれるであろう普遍的なきらめきを放つ一級の青春・成長小説。






■映画ストーリー
いつも一人で読書をしている高校生の「僕」は、ある日「共病文庫」と書いてある文庫本を拾う。それはクラスの人気者の山内桜良の日記で、膵臓(すいぞう)の病気を患い死期が迫っていることがつづられていた。彼女が病気を隠して明るく振る舞っていることを知った「僕」は……。

★映画チェック★
住野よるのデビュー小説で、実写映画化もされた青春ストーリーの劇場版アニメーション。地味な男子高校生と病を患うヒロインのはかない交流を描く。ボイスキャストは『逆光の頃』などの高杉真宙と声優のLynn。アニメーション制作をアニメ「うしおととら」「アイドル事変」などのスタジオヴォルンが担当し、監督をアニメ「ワンパンマン」「ALL OUT!!」などに携わってきた牛嶋新一郎が務める。


■スタッフ
スタッフ
原作:住野よる
原作イラス:トloundraw
監督・脚本:牛嶋新一郎
キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一
美術監督:小川友佳子
音楽:世武裕子
美術監督補佐渡辺佳人
色彩設計:堀川佳典
撮影監修:斉藤寛
撮影監督小池真由子
3DCG監督:岸これみ
編集:神宮司由美
音響監督:はたしょう二
音響効果:出雲範子
アニメーションプロデューサー:三田圭志
製作国:日本
配給:アニプレックス
アニメーション制作:スタジオヴォルン
製作:君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ

■声優(役柄)
高杉真宙(僕)
Lynn(山内桜良)
藤井ゆきよ(恭子)
内田雄馬(隆弘)
福島潤(ガム君)
田中敦子(僕の母)
三木眞一郎(僕の父)






ジャンル:青春
 きみの鳥はうたえる   【9月1日公開】

きみの鳥はうたえる (河出文庫)
佐藤 泰志
河出書房新社
売り上げランキング: 6,753


■内容紹介
郊外の書店で働く「僕」といっしょに住む静雄、そして佐知子の悲しい痛みにみちた夏の終わり…世界に押しつぶされないために真摯に生きる若者たちを描く青春小説の名作。読者の支持によって復活した作家・佐藤泰志の本格的な文壇デビュー作であり、芥川賞の候補となった初期の代表作。珠玉の名品「草の響き」併録。

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1世界に押しつぶされないために真摯に生きる若者たちを描く青春小説の名作
映画が公開されるということで、映画を観る前に何度めかの再読。映画を観る前に。静雄は、主人公と佐知子の間の(精神的な)子どもだったのではないかと読んでいて感じた。三人傘のシーンが愛しい。作品から感じたのは優しさだ。佐藤泰志さんが優しい人だったんじゃないかなと思う。青春は過ぎ去る。切なく、残酷に…。対等な三人関係という感じがしない。最後、主人公が静雄に佐知子のことを伝えなかったのは、裏切りだったのだろうか…。いかにも純文学と言った趣きのある作品だと感じました。奔放さを感じながらも、息が詰まるような感覚で、読みながらやり切れない小さな苦しみを感じていました。独特ですね。好き!と言い切れないけど、燻るような読後感は良いなあと思いました。

函館三部作と言われた佐藤泰志の映画化作品「海炭市叙景」「そこのみにて光り輝く」「オーバーフェンス」で、少なくとも函館を舞台にした佐藤泰志作品の映画化はもうないのかと思っていたので、この作品が舞台を原作の東京から函館に移して映画化されたのは、うれしい限り。キャストの名前を見て、てっきり主人公の役が染谷将太で、静雄が柄本佑だと思ったら逆だった。この配役は全く意外。この映画を起点に新函館○部作とかできたらいいのに。だとしたら、次の作品は・・・?




■映画ストーリー
失業中の静雄(染谷将太)は、函館市の郊外にある書店に勤める僕(柄本佑)と同居していた。ある日僕は、ひょんなことから同僚の佐知子(石橋静河)と一夜を共にする。その日を境に佐知子は毎晩のように静雄たちのアパートを訪れるようになり、三人は酒を飲みながら楽しく過ごしていた。静雄は、キャンプに行こうと僕を誘うが断られてしまい、佐知子と二人で行くことになる。

★映画チェック★
『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』 『オーバー・フェンス』 の原作者・佐藤泰志の小説を映画化した青春ドラマ。『THE COCKPIT』などの三宅唱が監督を務め、函館市郊外の書店を軸に1人の女性と2人の男性が織り成す人間模様を映し出す。『素敵なダイナマイトスキャンダル』などの柄本佑と『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などの石橋静河、『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』などの染谷将太らが共演。


■スタッフ
監督・脚本:三宅唱
原作:佐藤泰志
音楽:Hi’Spec
撮影:四宮秀俊
照明:秋山恵二郎
録音:川井崇満
美術:井上心平
助監督:松尾崇
ラインプロデューサー:城内政芳
アソシエイトプロデューサー:寺尾修一
衣裳:石原徳子
メイク:石川紗織
小道具平野藍子
キャスティング:神林理央子
スチール:鈴木淳哉、石川崇子
制作主任:小林大地
企画・製作・プロデュース:菅原和博
プロデューサー:松井宏
製作国:日本
配給:コピアポア・フィルム
配給・製作:函館シネマアイリス
制作:Pigdom
2.35/カラー/5.1ch(新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほか)

■キャスト(役柄)
柄本佑(僕)
石橋静河(佐知子)
染谷将太(静雄)
足立智充(森口)
山本亜依
柴田貴哉
水間ロン
OMSB
Hi'Spec
渡辺真起子(直子)
萩原聖人(島田)




ジャンル:アニメ作品
 K SEVEN STORIES Episode3 「SIDE:GREEN 上書き世界」   【9月1日公開】

K RETURN OF KINGS 1巻 (デジタル版Gファンタジーコミックス)
スクウェア・エニックス (2016-06-27)
売り上げランキング: 174,658


王の帰還
4人の≪王≫が衝突した学園島事件から一年。白銀のクランズマンである夜刀神狗朗(やとがみくろう)は、≪白銀の王≫伊佐那社(いさなやしろ)の生存を信じ、行方を捜していた。そんな中、緑のクラン≪jungle≫からの宣戦布告により、≪王≫たちの均衡が崩れ始める…。TVアニメ「K」第2期「K RETURN OF KINGS」の本編コミカライズ、待望の第1巻登場!

K RETURN OF KINGS 2巻 (デジタル版Gファンタジーコミックス)
スクウェア・エニックス (2017-03-27)
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巡る、キズナ
絶大な力を与える異能力の源“ドレスデン石盤"。
その力を狙う≪緑≫に、≪白銀≫・≪赤≫・≪青≫のクランが共闘し立ち向かうが、≪緑≫に石盤を奪われてしまう。
≪緑の王≫の野望を打ち砕くため、最終決戦が始まる――。
TVアニメ「K」第2期「K RETURN OF KINGS」の本編コミカライズ、堂々完結!

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1みんな格好いいし、やっぱりいい内容だし、やっぱりKが大好き! 
最後の吠舞羅のバーカウンターでの、草薙と多々良と尊のシーンが、本当に本当に切なくて、この物語がきれいに終わって、みんなが前を向く中でも、どうにかならなかったのかと、なかったことにならないのかと思わずにはいられない。でも、そこに戻ってくる美咲をはじめとするメンバーと、なにより今、草薙が全力で守るべきアンナの姿が、まだ残っている幸せを思い起こさせて、より切なく、希望を感じさせてくれた。アニメを2巻で終わらせるとは…!みんな格好いいし、やっぱりいい内容だし、やっぱりKが大好き!



■映画ストーリー
実母の束縛を避けて一人で生きようと決めた五條スクナは、ユーザーに異能の力を与えるSNSアプリ「jungle」を活用して家族の手から逃れていた。ある日スクナは、jungleの創始者で「緑の王」でもある比水流と接触する。比水の語る夢に興味を抱いたスクナは、最高位のランカーになって比水に直接会う権利を獲得しようと最強のjungleユーザー御芍神紫に挑戦する。

★映画チェック★
原作を創作者集団GoRAとGoHandsが担当したアニメ「K」シリーズの劇場版で、比水流や五條スクナを中心に展開する第3弾。SNSアプリを活用するスクナが、アプリの創始者に実際に会うために奮闘する姿を描く。監督は引き続き鈴木信吾、主題歌をangelaが務める。ボイスキャストには興津和幸、釘宮理恵、森田成一らが名を連ねる。


■スタッフ
原作:GoRA、GoHands
企画:三嶋章夫、岸本鈴吾
監督・キャラクターデザイン:鈴木信吾
総作画監督:古田誠
シリーズ構成:来楽零
脚本:鈴木鈴
モノガタリプランナー:宮沢龍生
プロップデザイナー:岸田隆宏
メカデザイナー・メインアニメーター:大久保宏
メインアニメーター:内田孝行、岡田直樹
美術監督:内藤健
撮影監督:戸澤雄一朗
編集:田所さおり
音響監督:田中亮
音響制作:グロービジョン
音楽:遠藤幹雄
オープニング主題歌・エンディング主題歌:angela
アニメーションプロデューサー:菊地貴紀
製作国:日本
アニメーション制作:GoHands
製作:k-7project

■声優(役柄)
興津和幸(比水流)
釘宮理恵(五條スクナ)
森田成一(御芍神紫)
大塚芳忠(磐舟天鶏)
名塚佳織(平坂道反)
下野紘(コトサカ)






ジャンル:アニメ作品
 曇天に笑う 外伝 桜華、天望の架橋   【9月1日公開】

曇天に笑う 外伝 上 (マッグガーデンコミックス Beat’sシリーズ)/マッグガーデン

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曇天に笑う 外伝 中 (マッグガーデンコミックス Beat’sシリーズ)/マッグガーデン

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曇天に笑う 外伝 下 (マッグガーデンコミックス Beat’sシリーズ)/マッグガーデン

¥価格不明
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■内容紹介
語り尽くせぬ思い、いま再び。「曇天に笑う」本編では語られなかった、それぞれの過去、そしてこれから。

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1 全てが終わり、それぞれが新しい道を見つけ出す後日談 
大蛇を倒した後の曇家に平和が…なんて甘かったぁ…白子がいなくなって落ち込む空丸と宙太郎もですが、天火がぁぁ…天火の葛藤や狗時代、知れば知るほど胸が苦しくなります。白子のその後は一応前向きに進んでるんですけど、失ったものが大きいですよね…でも、曇家にいた金城白子という人間が偽物でなくて良かったです。彼らの過去からすればこうなってしまったのも仕方ないのかな…牡丹に至ってはどうなったの?!やっぱり大蛇がいなくなったことによって消えてしまったのか?!天兄の涙が印象的でした。白子の過去も壮絶で苦しいな。それが彼の強さの根源なのだと思いますが…。そして牡丹は一体どこへ行ったのでしょう。うわーーーーー!名言ばかり…ニヤニヤする(・∀・)







■映画ストーリー
長男として曇家を支えてきた天火が大津を離れたことで、家名を継ぐことになった空丸と宙太郎。その重みを感じながら鍛錬に励む彼らはある日、圧倒的な戦闘力を持つ正体不明の人物から襲撃を受ける。その尋常ならざる身のこなしと笑い方が、どこかしら天火と似ていること、体に大蛇のものらしき鱗があることに戸惑いを覚える空丸たち。男の正体を追いかけるうちに驚がくの真相を知るが、彼らの前に犲(やまいぬ)の安倍蒼世と鷹峯誠一郎が現れ、さらには政府に不穏な動きが……。

★映画チェック★
唐々煙の「曇天に笑う 外伝」を原作にした劇場版シリーズの第3弾。明治の動乱期を舞台に、曇三兄弟の天火、空丸、宙太郎らがたどる運命を描く。監督の若野哲也のほか、ボイスキャストの中村悠一、梶裕貴、代永翼、鳥海浩輔、大原さやからシリーズを支えてきたメンバーが集結。空丸、宙太郎が兄の天火と自身を乗り越え成長していく。


■スタッフ
原作:唐々煙
監督:若野哲也
シリーズ構成:梅原英司
キャラクターデザイン・総作画監督:田中紀衣
助監督:江副仁美
アクション作画監督:宇佐美皓一
作画監督・プロップデザイン:藤崎賢二
作画監督:野崎真一、胡拓磨、鈴木奈都子
プロップデザイン:浅沼信也
色彩設計:木幡美雪
美術監督:宮本実生
撮影監督:今泉秀樹
音楽:やまだ豊
音楽制作:松竹音楽出版
音響監督:はたしょう二
音響制作:サウンドチーム・ドンファン
製作国:日本
配給:松竹メディア事業部
アニメーション制作:WIT STUDIO
製作:松竹、Production I.G、木下グループ

■声優(役柄)
中村悠一(曇天火)
梶裕貴(曇空丸)
代永翼(曇宙太郎)
鳥海浩輔(安倍蒼世)
安元洋貴(鷹峯誠一郎)
大原さやか(佐々木妃子)
藤原祐規(芦屋睦月)
藤原貴弘(犬飼善蔵)
岩崎ひろし(屍千狼)
下野紘(武田楽鳥)
能登麻美子(錦)





ジャンル:男女
 寝ても覚めても   【9月1日公開】

寝ても覚めても: 増補新版 (河出文庫)
柴崎友香
河出書房新社
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寝ても覚めても (河出文庫)
柴崎 友香
河出書房新社 (2014-05-08)
売り上げランキング: 35,988


■内容紹介
人は、人のどこに恋をするんだろう?……消えた恋人にそっくりな人と恋に落ちた朝子の10年を描き、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞他、雑誌掲載時より各紙誌で話題沸騰、著者初の長篇小説。

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■原作の感想
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Arikaアイコン(小)1  
大阪在住時に麦と知り合った21歳の朝子の10年。放浪癖のある麦との付き合いが自然消滅し、傷心のまま上京。朝子の未練が切々と綴られるのではなく、麦にそっくりな亮平に出会うまでの女友達との数年に渡る日常の描写が、なかなか消化できない思いの強さを表している。この緩やかさからの終盤の急展開、緩急がいい。特に、朝子が新幹線で自分の気持ちに気付いてしまう場面は呆れつつも印象的。麦がすごくタイプ……というのは置いといて。 昔の恋人とそっくりな人に会う。と聞いて、パラレルワールドの要素があるかと思いきやそうではなかった。上京して出会った亮平を完全に麦だと思い込んでしまう。朝子だけでなく千花や春代も何だかな…という感想。本を読んで自分だけがこの場に取り残されたような感覚。どうしたらいいんだろう。この物語をうまく咀嚼できない、ゆるかやな衝撃。私は、麦とこのままいてほしかった。主人公に共感できてはいけないのだろうけど、恋の引力の強さに翻弄される感覚には、共感できる。素敵。 主人公の想いも、この本の中で起きる出来事も、本当はすごく重くて深刻なことであるはずなのに、軽やかに、あっさり月日が流れてしまうが、それが逆に現実味があった。 私も最初は何が起こっているのか分からなくて読みにくかったけど、日頃つい見てしまう風景とか、ぼーっとしている時に考えてしまうこととか、そういう描写から入り込めた。 写真を嫌っていた麦の変化が最大の謎だと私は思う。 時間が急に飛んだり、行が空いて視覚的に空白があったり、口語体だったり、独特の文章だけど読んでいてどことなく心地よかったので他のも読んでみたい。






■映画ストーリー
麦(東出昌大)と朝子(唐田えりか)は恋に落ちるが、麦は彼女の前から突然居なくなってしまう。それから2年がたち、彼女は麦との思い出が残る大阪を離れて東京で暮らし始める。ある日、麦と外見はそっくりだが性格の違う亮平(東出昌大)と出会う。麦のことを忘れられないがゆえに彼を避けていたが、一方の亮平はそんな彼女に強く惹(ひ)かれる。亮平と接するうちに彼に惹(ひ)かれていく朝子だったが……。

★映画チェック★
第32回野間文芸新人賞に輝いた柴崎友香の小説を映画化したラブストーリー。突然行方をくらました恋人を忘れられずにいる女性が、彼とうり二つの男性と出会って揺れ動くさまを追う。メガホンを取るのは『ハッピーアワー』などの濱口竜介。主演を『聖の青春』などの東出昌大、ヒロインをテレビドラマ「ブランケット・キャッツ」などの唐田えりかが務める。ヒロインが惹(ひ)かれる二人の男性を東出が一人二役で演じる。

■スタッフ
監督:濱口竜介
原作:柴崎友香
音楽:tofubeats
製作国:日本/フランス
製作:『寝ても覚めても』製作委員会、COMME DES CINEMAS
製作幹事:メ~テレ
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給・製作幹事:ビターズ・エンド
配給:エレファントハウス
カラー/5.1ch/ヨーロピアンビスタサイズ(テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか)

■キャスト(役柄)
東出昌大(丸子亮平/鳥居麦)
唐田えりか(泉谷朝子)
瀬戸康史(串橋耕介)
山下リオ(鈴木マヤ)
伊藤沙莉(島春代)
渡辺大知(岡崎伸行)
仲本工事(平川)
田中美佐子(岡崎栄子)