2018年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
映画公開前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。
合わせて原作本・コミックを楽しんでください!
ジャンル:ラブ
■内容紹介
岡崎京子の時代を超えた名作『リバーズ・エッジ』が初版の表紙カバーで復刻します。この作品は1994年に初版を刊行し、2000年にカバーを変えて「Wonderland Comic」として再刊行、2008年にハードカバー愛蔵版として、表紙デザインを変え、三度目の刊行をしました。が、初版のカバーイラストは、今年、世田谷文学館で開かれた「岡崎京子展」でも大きく扱われており、ファンにとっても人気のある一枚です。今回、オリジナルの刊行時のままで復刻します。新たにあとがきも追加します。
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■原作の感想
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深い闇の中に沈んでゆく愛の葛藤を描く
久しぶりの岡崎京子の漫画を読んだ。1994年の作だが、読み返してみて、あらためて名作だと思う。高校生の「学園もの」だが、普通の意味での少女マンガ、青春ものではないし、恋愛マンガでもない。本作の核心は、ヴェデキントの『春のめざめ』のように、青春における「性」を、きわめて残酷に描いたことにある。残酷で残虐で得体の知れない奴らが入り混じる。暴力、イジメ、セックス、薬物。怖いほどにリアルに迫ってくる彼女たち高校生の日常はかつてどこかで触れた感情だからだろう。愛すると同時に激しく憎み、好きだからこそ逃げたいほど怖くて…。だからこそ、生には死を、愛には暴力をもって制しようとする。箱の中に抑えられた彼女たちは、箱を壊して脱出を図ろうとする。限界を超えて、その先へ進もうとする。正しいとか間違っているとか、そんなことなどお構いなしに。狂ってる。でも凝視してしまう。最後まで見届けたくなる。十代の、ピュアで残酷であやうい感じがまっすぐ描かれていて、読んでいてひりひりした。軽いタッチでどこまでも私をエグってくる。色んな感情がぐちゃぐちゃになって溢れていく。でも読まずにはいられない。たとえ救いはなくても次に進まないといけない、そんなことを考えながら読み終えた。愛には暴力を生よりは死を 映画が楽しみだ。
■映画ストーリー
女子高生のハルナ(二階堂ふみ)と、ハルナにだけ心を許すゲイでいじめられっ子の山田(吉沢亮)と摂食障害であるモデルのこずえ。彼らは河原で見つけた死体に魅せられていた。山田をいじめるハルナの恋人・観音崎や、山田のことが好きな田島カンナらも、それぞれに事情を抱えていた。ある日、新たな死体が……。
★映画チェック★
『ヘルタースケルター』の原作者でもある岡崎京子によるコミックを基に『北の零年』などの行定勲が監督、二階堂ふみと吉沢亮が共演する青春ドラマ。1990年代を舞台に、女子高生のハルナを中心とした都市に生きる若者たちが抱える不安や欲望を映し出す。現実に満足しているものの生きづらさを感じているヒロインを二階堂が、ゲイであることでいじめられながらも達観している男子高校生を吉沢が演じる。繊細で刺激的な世界観がどのように映像化されるのかに注目。
■スタッフ
監督: 行定勲
原作: 岡崎京子
脚本: 瀬戸山美咲
主題歌: 小沢健二
製作: 斉藤剛 / 中山道彦 / 原田知明 / 木下直哉 / 佐野真之 / 瀬井哲也 / 倉田奏補
製作・プロデューサー: 小川真司 / 古賀俊輔
エグゼクティブプロデューサー: 金吉唯彦 / 遠藤日登思
プロデューサー: 吉澤貴洋 / 杉山剛
アソシエイトプロデューサー: 小林亜理 / 行実良
音楽プロデューサー: 北原京子
ラインプロデューサー: 新野安行
キャスティングディレクター: 杉野剛
撮影: 槇憲治
照明: 中村裕樹
編集: 今井剛
録音: 伊藤裕規
美術: 相馬直樹
装飾: 田口貴久
スタイリスト: 高山エリ
衣裳: 杉本真寿美
ヘアメイク: 倉田明美
特殊造形・特殊メイク: 宗理起也
VFXスーパーバイザー: 進威志
音響効果: 岡瀬晶彦
スクリプター: 工藤みずほ
助監督: 是安祐
制作担当: 大田康一
企画協力: 藤野良太
製作年:2018年
製作国:日本
日本公開:2018年2月16日
上映時間:1時間58分
配給:キノフィルムズ
■キャスト(役柄:俳優)
若草ハルナ: 二階堂ふみ
山田一郎: 吉沢亮
観音崎: 上杉柊平
吉川こずえ: SUMIRE
小山ルミ: 土居志央梨
田島カンナ: 森川葵
他