いま、書店や図書館、図書室、出版社など本にまつわる場所が舞台の小説が人気を博している。
出会い、運命、ドラマのそばにはいつも本がある。
本好きな人にとって、本に囲まれた空間は楽しいもの。
文化の香り漂うヨーロッパの図書館、新しいコンセプトのアジアの図書館…。
本を愛する人が幸せになれる世界の図書館を取り上げて紹介されてます。
≪世界の究極な図書館≫
紀元前の遺跡から、最新鋭の名建築まで知の遺産100館を巡る旅
世界の美しい図書館/パイインターナショナル
¥1,944
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本書では、ユネスコの世界遺産としても登録されている歴史的な図書館や、巨匠による最新鋭の名建築など、世界各国の豪華な図書館やユニークな施設を100館掲載。人類の英知を体現する建築物を、各国の地域性とあわせてお楽しみいただけます。またコラムにて紀元前からはじまる図書館の歴史について、豊富な写真・図版付きで解説します。
図書館と言うよりも、美術館や教会を思わせる荘厳な建築もあれば、現代的で今風の作りの建物も。近未来的、有機的、サイケデリックな建物ありと、やはりその国と言うか、建築家の個性が溢れる見事なものばかり。表紙はオーストリアのリンツ郊外にある修道院図書館で、本書のトップバッターです。1750年建造のオーストリア屈指の修道院図書館。天井のフレスコ画が見事です。同じオーストリアのアドモンド修道院図書館の豪華さにも目を奪われます。オーストリアは実は美しい図書館の宝庫で、収録5館がすべて美しい。チェコのストラホフ図書館やスイスのザンクト・ガレン修道院図書館、フィンランド国立図書館ドイツのヴィブリンゲン修道院図書館、フランスの国民議会図書館、スペインの聖ロレンソ修道院図書館も負けず劣らず凄いです。イギリスのハンフリー公爵図書館は映画「ハリー・ポッター」の撮影にも使われたとか。なんと世の中には他にもこんなに美しい図書館やユニークな図書館があるのかと本書を見て知り、驚きました。日本も10館収録で殆どが大学の図書館ですが、一般でも気軽に来館・利用できる所もあるみたいです。煌びやかな図書館に、白壁が基調の落ち着いた図書館、所蔵数が圧巻の図書館、近未来的な造りの図書館、ユニークな面白い図書館。アメリカの多くがユニークな造りの図書館が掲載されており、p.172のカンザス市立図書館は笑ってしまった。内装どうなってるんだろう…。きっとあなたのお気に入りの図書館があるはずです。意外だったのは、中国の図書館が個人的には一番魅力的だった事。なんというか、見事にアジアならではの自然を取り入れた素晴らしい図書館でした。
豪華絢爛な世界遺産から先進的なタイプまで
ヨーロッパ、南北アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアから厳選された世界最高峰の37館。
世界の夢の図書館/エクスナレッジ
¥4,104
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死ぬまでに行きたい! 美しすぎる知の遺産。豪華絢爛な世界遺産から先進的なタイプまでヨーロッパ、南北アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニアから厳選された世界最高峰の37館。
フランス王室図書館を起源に誕生した、近代的な図書館【フランス国立図書館リシュリュー館】、世界を牽引したポルトガル栄光の歴史を今に伝える【コインブラ大学ジョアニナ図書館】、文化帝国イギリスの誇りをかけ、構想から約30年をかけて実現した【大英図書館セント・パンクラス本館】、映画『ハリーポッター』の舞台にもなった歴史建築が美しい図書館【オックスフォード大学ボドリアン図書館】など、世界のあまりにも美しい図書館37館を、豊富なビジュアルと詳細な解説で紹介。見学ツアーや休館日などの情報も掲載しています!
タイトルに「夢」とありますが、「現実」の図書館です。お城のように豪華絢爛な図書館、或いは宇宙船のようにスタイリッシュな図書館が37館紹介されている本です。こういう図書館には一生かかっても読みきれないほどの蔵書があるんだろうなあ。稀少な古書も沢山あるんだろうなあ! それらは、公立や大学の図書館などで、大きな写真で地域ごとに紹介。古くからの建物が発展していった図書館、美術館のような図書館、近代的な図書館などなど世界37カ所の「美しい」図書館についての図鑑。建造物としての価値が高い図書館ばかりなので、歴史好き、建築物好きで、なおかつ本と図書館が好きという人には堪らない1冊。映画『ハリー・ポッター』シリーズの撮影が行われたオックスフォード大学ボドリアン図書館も紹介されています。ここでハリーたちが賢者の石の話などをしていたんだなぁ…と、読んでいて思わずニヤニヤしてしまいます。 お気に入りのミステリー小説を読みながら、この一冊を鞄に入れて世界の図書館巡りというのも、なかなか洒落ててよいのではないでしょうか。一息つきたいとき、休みの日にコーヒー片手に眺めるのもよしで、お勧めです。
表紙の図書館の荘厳さに圧倒された
美しい知の遺産 世界の図書館/河出書房新社
¥9,504
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世界初! 文化の象徴「図書館」を総覧した美麗豪華本!
古代メソポタミアから現代日本の最新図書館まで、5400年にわたる絢爛豪華な「知」の世界史!
美しいヴィジュアルでたどる「知」の遺産!
●写真図版総数300点/索引数約1000項目/掲載図書館数188館
収集、保存、設計、配置、展示…… 図書館が担ってきた数多の機能と、そのために編み出された
建築・設備・空間の数々。それぞれに凝縮された見事な様式美、歴史の重みが私たちに語りか
●日本の図書館も注目掲載!
唐招提寺(奈良)800年/三井寺(大津)15世紀/冷泉家(京都)1789年/
大阪図書館(大阪府立中之島図書館)1904年/司馬遼太郎記念館(大阪)2001年/
多摩美術大学図書館(東京)2007年/正倉院(奈良)/大分県立図書館(大分)/
せんだいメディアテーク(仙台)/豊の国情報ライブラリー(大分)/宮城県図書館(仙台)
◦古代メソポタミアから現代日本まで、5400年にわたる歴史的にも貴重な、世界の図書館188館を総覧。
◦西欧中世の修道院図書館、ロココ様式の絢爛豪華な図書館、大学、王立、国立、公共、私設図書館など、様々なタイプの図書館を時代背景とともに詳述。
◦立読式の机や小部屋型机、書架、回廊、階段など、時代や地域によって変遷した意匠と、様々に変化する本と読書のスタイルが明らかに!
◦写真図版総数約300点のほとんどが、世界的に活躍する建築写真家ウィル・プライスによって撮影。圧倒的な美的統一感と精確さ!
◦本文の的確な解説とともに、約1000項目近い詳細な索引、文献紹介なども充実。公共図書館、大学図書館、学校図書館はもちろん、建築家、建築関係者、美術関係者、歴史愛好家必携の一冊。
【第1章】 失われた起源──古代世界の図書館(BC3400-AD600年)
メソポタミア/エブラの図書館/粘土の書字板の収納/アッシュールバニパルの図書館/ペルガモン図書館/アレクサンドリア図書館/ローマの図書館/トラヤヌスのフォルムの図書館/ローマの公共浴場の図書館/パピルス荘
【第2章】 クロイスター、冊子本、チェスト──中世の図書館(600-1500年)
高麗八萬大蔵経と印刷の発明/日本の書院/東アジアの蔵書コレクションの規模/イスラムの図書館/西洋における中世の図書館/ザンクト・ガレンの設計図/ブックチェストと仕切りのある棚とアルマリア
【第3章】 カボード、鎖、ストール──16世紀の図書館(1500-1600年)
中国の初期の図書館/イタリア・ルネサンス期の図書館/マルチアーナ図書館/ラウレンツィアーナ図書館/鎖でつながれた本の図書館/オクスフォード大学ハンフリー公爵図書館/ウェルズ大聖堂図書館/ケンブリッジ大学クイーンズ・コレッジ
【第4章】 壁、ドーム、アルコーブ──17世紀の図書館(1600-1700年)
エル・エスコリアル/アンブロジアーナ図書館/アーツ・エンドとボドリアン図書館/リンカン大聖堂図書館/セント・ポール大聖堂首席司祭図書館/ケンブリッジ大学トリニティ・コレッジ/ヘルツォーク・アウグスト図書館/コドリントン図書館
【第5章】 天使、フレスコ画、隠し扉──18世紀の図書館(1700-1800年)
ロック様式とロココ様式の定義/王立図書館/ジョアニナ図書館/ウィーンの宮廷図書館/カサナテンセ図書館/アンジェリカ図書館/パラフォシアナ図書館/メルク修道院/ヴィブリンゲン修道院/ザンクト・フロリアン修道院/ザンクト・ガレン修道院/アドモント修道院
【第6章】 鉄の書架、ガス灯、カード式目録──19世紀の図書館(1800-1900年)
18-19世紀のカントリー・ハウス図書館/ヴァージニア大学図書館/ブーレーのフランス国立図書館/フィンランド国立図書館とボザール様式の設計/鉄とサント=ジュヌヴィエーヴ図書館/アメリカ議会図書館/ピーボディ研究所の図書館/トマス・クレイン記念図書館
【第7章】 電気、コンクリート、鋼鉄──20世紀の図書館(1900-2000年)
アーツ・アンド・クラフツ/グラスゴー美術学校/ニューヨーク公共図書館/大阪図書館/ストックホルム市立図書館/スロヴェニア国立図書館/セイナヨキ公共図書館/ベルリン州立図書館/フィリップス・エクセター・アカデミー図書館/デルフト工科大学図書館
【第8章】 電子書籍時代の図書館の未来
日本の図書館/司馬遼太郎記念館/ブランデンブルク工科大学インフォメーション・コミュニケーション・メディア・センター/ユトレヒト大学図書館/中国国家図書館/ホセ・バスコンセロス図書館/ボドリアン図書館の書庫/ベルリンのグリム・センター 。
図書館愛用者としては溜息がでるほどの素敵な図書館がたくさん載っています。ドラクロワの天井画があったり、隠し扉の奥に書架に続く通路があったり本好きならばきっと行ってみたくなるはず。古代世界の図書館から、電子書籍の時代の図書館まで188館が、編年順にオールカラーで紹介されています。中世の図書館では、唐招提寺教蔵、三井寺一切経蔵八角輪蔵、など日本のものも紹介されています。 16世紀の欧州の図書館、当時の本が羊皮紙の手書きの写本で、非常に高価そして、貴重だったため、鎖でつながれています。17世紀の図書館、エル・エスコリアル修道院図書館、書庫も素晴らしいですが、壁画、天井画、これらの見事さは・・・・・・ストラホフ修道院図書館、天井のフレスコ画が見事です!! 20世紀の図書館では、中之島図書館、司馬遼太郎記念館も紹介。元々は全て個人の蔵書ですから、スゴイですね!ホセ・バスコンセロス図書館、書庫が天井から吊り下げられていて、SF的な光景です。定価が8800円(税抜)とかなり高価なうえ重量感が実際とても重厚な本で重厚感があり定価8800円(税抜)とかなり高価なので落とさないよう気を付けてください。欲しいけど買うにはもう少しばかり心の余裕が必要です。建築に携わる人にも良書か。 きっとこの本の虜になると思います。
歴史的な建物を今も使い続けているレトロ図書館からモダニズム図書館、最新の図書館まで。
読書に集中できなくなるほどに美しい41館を厳選。
日本の最も美しい図書館/エクスナレッジ
¥1,944
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一度は訪れたい日本の美しすぎる図書館。
歴史的な建物を今も使い続けているレトロ図書館からモダニズム図書館、最新の図書館まで読書に集中できなくなるほどに美しい41館を厳選しました。
■関東甲信越エリア
武蔵野市立ひと・まち・情報 創造館武蔵野プレイス 東京都武蔵野市
多摩美術大学図書館(八王子キャンパス) 東京都八王子市
成蹊大学図書館 東京都武蔵野市
国立国会図書館国際子ども図書館 東京都台東区
北区立中央図書館 東京都北区
東京大学総合図書館 東京都文京区
千代田区立日比谷図書文化館 東京都千代田区
江東区立深川図書館 東京都江東区
中央区立日本橋図書館 東京都中央区
神奈川県立図書館 神奈川県横浜市
千葉市中央図書館 千葉県千葉市
水戸市立西部図書館 茨城県水戸市
山梨県立図書館 山梨県甲府市
小布施町立図書館まちとしょテラソ 長野県上高井郡
十日町情報館 新潟県十日町市
■近畿エリア
京都府立植物園きのこ文庫 京都府京都市
京都国際マンガミュージアム 京都府京都市
京都府立図書館 京都府京都市
国立国会図書館関西館 京都府相楽郡
京都芸術センター図書室 京都府京都市
大阪府立中之島図書館 大阪府大阪市
洲本市立洲本図書館 兵庫県洲本市
神戸市立東灘図書館 兵庫県神戸市
篠山市立中央図書館 兵庫県篠山市
赤穂市立図書館 兵庫県赤穂市
関西学院大学図書館 兵庫県西宮市
神戸大学図書館社会科学系図書館 兵庫県神戸市
甲良町立図書館 滋賀県犬上郡
■東海・北陸エリア
日進市立図書館 愛知県日進市
高山市図書館「煥章館」 岐阜県高山市
志摩市立図書館 三重県志摩市
金沢海みらい図書館 石川県金沢市
福井県立図書館 福井県福井市
■東北エリア
国際教養大学中嶋記念図書館 秋田県秋田市
仙台市民図書館 宮城県仙台市
宮城県図書館 宮城県仙台市
大船渡市立図書館 岩手県大船渡市
■中国・九州エリア
県立広島大学広島キャンパス図書館 広島県広島市
山口市立中央図書館 山口県山口市
武雄市図書館・歴史資料館 佐賀県武雄市
北九州市立中央図書館 福岡県北九州市
入り口に図書館って書いていなければ絶対にわからない、驚くほどに大きくて綺麗で美しい図書館が沢山、読メのメンバーさんで、ここへ通っているよという方がいてたら羨ましいなぁ、こんな図書館最高だろうなぁ。図書館はそうやすやすと簡単に建て替えられるものではないので向こう10年は本書は最先端の図書館を紹介する本として価値のある。図書館マニア、建築物マニアとしてはたまらない日本全国の美しい41の図書館がカラー写真で紹介されています。
「四季折々の表情を楽しむ憩いの空間――千葉市中央図書館(千葉市)」の「ガラスの大屋根から光がふりそそぐ『アトリウムガーデン』は、水耕栽培の緑と階段状に流れる滝がさわやかな憩いの空間。ここをはさんで左手が生涯学習センター、右手が図書館という建物構成」。
「本に囲まれた空間は地元の『河岸段丘』を大胆に再現――十日町情報館(新潟県十日町市)」の「建物の西半分には約8万冊の本がズラリと並ぶ、回廊式の開架スペースが圧巻のスケールで広がります。特徴的なのは、階段とスロープを通って書架を巡る段差のある空間をつくったこと。これは地域の特徴的な地形である『河岸段丘』をモチーフにしたもの」。
「十字型の柱から光がふりそそぐ庭園図書館――福井県立図書館(福井市)」は「約7haもある広大な敷地と自然環境を活かし、『緑の中の庭園図書館』をコンセプトにデザインされています。建物を囲む庭園はウッドデッキと池を媒介にして館内との連続感をもたせ、床から天井を全面ガラス張りにすることで実現した、視界が広がる明るく開放的な空間です」。
「傘のような大屋根を秋田杉が支える『本のコロセウム』――国際教養大学中嶋記念図書館(秋田市)」は「木材の美しさを強調し、ぬくもりとやすらぎを感じる深遠な空間を形成しています。階段状にぐるりと書架を配置したコロセウム状の閲覧室は、本に囲まれる喜びと、館内を一望できる開放感があり、学習意欲を喚起する環境をねらって設計されました」。
「書棚からカウンターまで木製で統一」されている、話題となった「図書館とカフェ、書店が融合する新型公共図書館――武雄市図書館・歴史資料館(佐賀県武雄市)」は、一度、見学したい図書館の一つです。
「アーチ屋根が大胆に折れ曲がる個性派フォルム――北九州市立中央図書館(福岡県北九州市)」の「アーチがつくる美しい陰影からは、ゴシック建築のような荘厳な雰囲気さえ感じられます」。
『世界の夢の図書館』を読んでうらやましく思ってましたが、日本もなかなか。由緒ある歴史的背景のある建物は少ないかもしれないけれど、ここに行ってみたい!と素直に思える図書館がたくさんあります。表紙は秋田県の国際教養大学。一般にも解放されていて、同大学生なら365日24時間利用可能とのこと。コラムで気になったのは、立教大学が買い取った旧江戸川乱歩邸。「幻影城」と呼ばれる土蔵が公開されてるなんて、ぜひ行ってみたい。 映画『図書館戦争』でお馴染みの図書館も登場していたのでテンションがさらにアップ♡心踊るデザインも素晴らしいが、あっぱれ!