2015冬期☆日曜日にドラマ化された原作&コミック | *音 楽 画 廊 2*

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Arikoのその日の気分で内容がかわります♪




2015年に映画化・ドラマ化・アニメ化のメディアミックス作品をご紹介!!
■2015冬期☆日曜日にドラマ化された原作&コミック


ドラマを見る前にチェックするもよし、見た後でじっくり復習するもよし。

合わせて原作本・コミックを楽しんでください!




【1月28日更新】
 花燃ゆ/大島 里美、宮村優子(作)

花燃ゆ 一花燃ゆ 一
(2014/11/22)
大島 里美、 他

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ドラマタイトル:大河ドラマ「花燃ゆ」 

1月4日スタート NHK総合 毎週日曜 午後8:00~午後8:45(初回は午後8:00~午後9:00)

■スタッフ
作:大島里美/作:宮村優子/演出:渡邊良雄/演出:末永創/制作統括:土屋勝裕/制作統括:小松昌代/プロデューサー:堀之内礼二郎

■キャラクター紹介(キャスト)
杉文/楫取美和(井上真央)
杉家の四女、松陰の妹。兄が教える松下村塾を“女幹事”として切り盛りし、塾生・久坂玄瑞と結婚する。禁門の変で玄瑞が死去した後は、毛利家の跡取りの守役として仕える。明治維新後は美和と名を変え、兄の盟友であり、新政府の群馬県令・楫取素彦と再婚し、華族の妻として新たな人生を切り開く。

小田村伊之助/楫取素彦(大沢たかお)
長州藩の儒学者。松陰の盟友で、文の姉・寿と結婚する。藩主・毛利敬親の側近となり、藩政や薩摩藩との交渉役として活躍。新政府では群馬県令となる。寿と死別後に、文(美和)と再婚する。

吉田松陰/寅次郎(伊勢谷友介)
文の兄。松下村塾の主宰者。11歳にして長州藩主の前で講義をし、藩の兵学師範となった天才。国禁を犯して黒船で密航を企てた罪で、獄中生活を送り、出獄後は才能ある若者たちを育成した。しかし、幕府を批判したため安政の大獄で処刑される。

高杉晋作(高良健吾)
長州藩士。松下村塾の門下生。藩校・明倫館で学ぶが飽きたらず、松下村塾の門をたたく。松陰の死後、久坂玄瑞と共に過激な尊皇攘夷活動に身を投じ、後に奇兵隊を結成する。

久坂玄瑞(東出昌大)
長州藩士。松下村塾の門下生。松陰から「天下の英才」と称され、文と結婚する。松陰の死後、遺志を受け継いで藩の尊王攘夷派のリーダーとして活躍。禁門の変で会津・薩摩軍に敗れ、自刃する。

杉寿(優香)
文の姉。兄・松陰の盟友・小田村伊之助の妻となる。幕末の混乱の中で、夫が野山獄に投獄されたり、幕府軍が押し寄せてきても気丈に振る舞う。

杉梅太郎/民治(原田泰造)
杉家の長男。松陰、文の兄。早くから松陰の志を理解し、貧しい暮らしの中でも生活を切り詰めて金銭を支援した。幕末の混乱を生き抜き、松下村塾を再興する。

玉木文之進(奥田瑛二)
山鹿流の兵学者で松下村塾の創立者。松陰、文の叔父。幼い松陰をスパルタ教育で育て上げ、明治維新後は再び松下村塾を開いて教育に心血を注ぐ。

杉百合之介(長塚京三)
松陰、文らの父。下級武士のため、畑仕事をして家族の暮らしを支えた。無類の読書好き。

杉滝(檀ふみ)
松陰、文らの母。大らかな性格で、明るく家族を支える。松下村塾では塾生の食事の世話をしたほか、自らも講義に耳を傾けた。

毛利敬親(北大路欣也)
長州藩13代藩主。松陰が11歳の時に兵学の講義を受け、その天才ぶりを認め、陰ながら庇護した。有能な人材を積極的に登用し、藩政を立て直した。家臣たちを信頼し、任せることが多かったため“そうせい侯”とも呼ばれた。

■あらすじ叉は解説
物語の主役は吉田松陰の末妹で、後に久坂玄瑞の妻となる杉文(後の楫取美和子)である。兄である松陰と久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤俊輔、桂小五郎、品川弥二郎など松下村塾の弟子たちの人間模様を織り交ぜながら、幕末から明治維新へ向けた激動の時代を描いていく。
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■原作の感想
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激動の幕末を生き抜いた若者たちの生きざま「志」を描く!
Arikaアイコン(小)12015年度大河ドラマ1~12話(3月いっぱい?)に相当する部分のノベライズ本。吉田松陰の妹・杉文が、久坂玄瑞の妻になるまでを描いている。吉田松陰の妹、杉文の生涯を大河という事で、主人公聞いた時は「!?」だったけど、全く知らない人物に逆に興味がわいた。ただ、そこにいて、ただ、ごはんを作り困った人を助け、人を元気にする。知れば知るほど惹かれてしまう、そんな女性だった。やっぱり幕末は面白い。設定に無理があるよなと思うところはややあれど、それはフィクションとノンフィクションの間を器用に泳ぐ「大河」ならではで、今回は人気女性脚本家二名を供し「学園ドラマの幕末風」に、松陰を支えた家族たちの温かさが絡まっています。松下村塾、一巻から元気だなぁてゆーかヤンキー…いやいや、時代を変えるのはまさにヤンキーですから(笑)。優等生が歴史を動かした例って、思いつかないもの・・・。 いくつになっても、学びたい!という気持ちは大事で「志」とは、男だけでなく女も抱くものと伊之助はいう。初めの旦那の久坂の江戸行きに、萩で思い慕うところで終わる。 個人的にはとても関心の高い時代の話なので、ドラマとともにこの本の続編(3月発売予定)が待ち遠しい。「本は文字ではなく人や」、というところが好きです。





 流星ワゴン/重松清(著)

流星ワゴン (講談社文庫)流星ワゴン (講談社文庫)
(2005/02/15)
重松 清

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ドラマタイトル:流星ワゴン 

1月18日スタート TBS系 毎週日曜 午後9:00~午後9:54(初回は午後9:00~午後10:48)

■原作/原案…原作:重松清「流星ワゴン」(講談社)

■スタッフ
脚本:八津弘幸/演出:福澤克雄/演出:棚澤孝義/演出:田中健太/プロデューサー:伊與田英徳/プロデューサー:川嶋龍太郎/主題歌:サザンオールスターズ「イヤな事だらけの世の中で」

■キャラクター紹介(キャスト)
永田一雄(西島秀俊)
中小企業の営業課長。自分勝手な父への嫌悪感から大きなことを望まず、保守的で真面目な性格に。父の仕事を継がなかったことから確執が決定的になり、妻や息子を連れて故郷に帰ることはほとんどなかった。

永田忠雄(香川照之)
一雄の父。血気盛んで他人にも自分にも厳しく、勝手な面もある亭主関白タイプ。一雄と同じ年だった43歳の時に金貸し業を起こし、事業を広げる。「わしら朋輩じゃ」が口ぐせ。

永田美代子(井川遥)
一雄の妻。家庭ではよき妻、よき母親を演じているが、実は内に不満をため込むタイプ。我に返ると激しい自己嫌悪に陥ることも。徐々に家を空けることが多くなっていく。

橋本義明(吉岡秀隆)
ワゴンカーの運転手。5年前、ドライブ中に自らの不注意で息子・健太と共に事故死している。明るく前向きな性格だが、息子の命も奪ってしまったことに後悔の念を抱いている。

■あらすじ
死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――? 「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。
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■原作の感想
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人生はやり直しがきかない。でも、未来は変えることができる…
Arikaアイコン(小)1主人公はひょんなことから過去にさかのぼり崩壊してしまった家族の思い、嫌っていた父親の思い、自分の対応の不味さを知りますが、これから起こる未来をかえることは出来ません。じゃあ、何で過去に戻ったの?って突っ込みたいところですが、橋本親子やチュウさんと関わることで、過去には出来なかった、妻や息子・父親へ自分の思いを不器用ながらも必死で伝えようと頑張るところが良かったです。不器用な父と息子のやりとりが微笑ましく思えましたが、現実でも一雄達のような親子は多いと思います。あの時こうしていれば、と思っても絡まった糸をほぐしていくのは難しいだろうし、そんなに現実は甘くないよねと思いつつも、一雄のやり直しの旅を応援してしまう。実際にやり直しは上手くいかないことを悟りながらも厳しい現実に戻っていく…。だからこそ、人との関わり方も、1日の過ごし方も尊いのではないだろうかと思う。少しでもできることは、家族や現実と向き合うことしかない。結末は分かってしまいましたがドラマも楽しみです。





 だから荒野/桐野夏生 (著)

だから荒野だから荒野
(2013/10/08)
桐野 夏生

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ドラマタイトル:プレミアムドラマ 「だから荒野」

1月11日スタート NHK BSプレミアム 毎週日曜 午後10:00~午後10:50

■原作/原案…原作:桐野夏生「だから荒野」

■スタッフ
脚本:浅野妙子/演出:渡邊孝好/演出:山内宗信/演出:金澤友也/制作統括:篠原圭/制作統括:銭谷雅義/制作統括:黒沢淳

■キャラクター紹介(キャスト)
森村朋美(鈴木京香)
専業主婦。夫婦関係は冷え切り、年頃の息子たちにも馬鹿にされる日々。46歳の誕生日にとうとう堪忍袋の緒が切れ、家族を残して旅に出る。

亀田章吾(高橋一生)
長崎の被ばくを伝える語り部たちをサポートするボランティア。長崎中央大学文学部で戦史研究をしているらしいが…。

滝川知佐子(YOU)
朋美の高校時代の同級生。福岡県で美容室を営んでいる。16歳年下の恋人と同棲中。

山岡孝吉(品川徹)
長崎の被ばくを伝える語り部。被ばくで家族を失い、1人だけ生き残った。家族を持たず、独身を貫いている。

森村浩光(杉本哲太)
朋美の夫。ハウジングメーカーの宣伝部広報課長。自らの楽しみや趣味を最優先に考え、身勝手な生き方をしている。朋美の誕生日に心ない言葉をかけ、家出の引き金を引いてしまう。

■あらすじ
もう二度と会うことはないでしょう。
傲慢な夫や息子たちに軽んじられながら、家庭をささえてきた主婦・朋美は46歳の誕生日、ついに反旗をひるがえす。衝動にかられ夫自慢の愛車で家出、「初恋の男が長崎にいるらしい」という理由で、長崎に向かって高速道を走り始めるのだった。奪われた愛車と女の連絡先の入ったゴルフバックばかり心配する夫を尻目に、朋美は自由を謳歌するが―― 冒険の果てに、主婦・朋美が下した「決断」とは?
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■原作の感想
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家族と決別した主婦が人生を見つめ直す!
Arikaアイコン(小)1家庭内すったもんだの話かと思いきや、痛快ロードムービーを見ているようで厚さのわりにするすると読め、これは、かなり期待以上に面白かったです。山岡の言葉の一つ一つが撃ち込まれるようで重たく、けれどもそれが熱かった。嘘をつき、みっともなく怒り、見栄を張り、挙句騙される朋美が、ぼけているようで全てを悟っている山岡と関わることで荒野を沃野に変えると決心できたことが爽快だった。朋美の喋る言葉や思いからも人柄の変化が感じられる。荒野を選ぶか、荒野を沃野にするかは、その人次第なのだろう。読後感もすごく清々しく、”よし、これからがんばろう!”って思えます。今回ドラマ化するに当たり、桐野先生は「恋愛要素を入れないこと」を条件にしたらしい。 荒野に生きる者達は互いを遠くに見ながら、猛々しさを糧にそれぞれ道を拓く.......ということなのだろう。





 翳りゆく夏/赤井三尋(著)

翳りゆく夏 (講談社文庫)翳りゆく夏 (講談社文庫)
(2014/02/14)
赤井三尋

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ドラマタイトル:日曜オリジナルドラマ 連続ドラマW 「翳りゆく夏」

1月18日スタート WOWOWプライム 毎週日曜 午後10:00~午後11:00

■原作/原案…原作:赤井三尋「翳りゆく夏」(講談社文庫)

■スタッフ
脚本:吉本昌弘/脚本:香坂隆史/監督:波多野貴文/プロデューサー:岡野真紀子/プロデューサー:浅野敦也

■キャラクター紹介(キャスト)
梶秀和(渡部篤郎)
東西新聞の編集調査資料室に勤務する元敏腕記者。社長直々の命により、20年前の新生児誘拐事件を調べ直すこととなる。

武藤誠一(時任三郎)
東西新聞の人事部長。梶のよき理解者であり、誘拐犯の娘である比呂子を気にかけ、なんとか入社させようとする。

朝倉比呂子(門脇麦)
20年前に新生児誘拐事件を起こした犯人の娘。父親は逃走中に亡くなり、養父母に育てられた。優秀な成績で東西新聞に内定するが、父親の犯罪歴を週刊誌に書きたてられる。

武藤俊治(菅田将暉)
武藤の息子。比呂子と同じ大学に通う大学生。

華原優(前田敦子)
新生児誘拐事件の唯一の目撃者で、現在は風俗嬢。

■あらすじ
20年前の誘拐事件に“封印されていた真実”
過去と現在、親と子、罪と罰……。
さまざまな要素が複雑に絡み合う、社会派ミステリーの傑作。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに“封印されていた真実”をつきとめる。

第49回(2003)江戸川乱歩賞受賞作!細部の描写に実話以上のリアリティがあり、登場人物の一人一人に温かい血が通っていて、しかも事件と謎のブレンドが絶妙なので、読者はいつしか濃密な物語空間に引き込まれ、そこで主人公とともにスリリングな作中時間を生きることになる。そして数時間後、夢さめてふたたび現実へ帰還したとき、自分がひとまわり大きくなったように感じる。それは作中で「もう1つの人生」を生きてしまったからにほかならない。――郷原宏「解説」より
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■原作の感想
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元敏腕新聞記者が20年前に起こった新生児誘拐事件の謎に迫る!
Arikaアイコン(小)1江戸川乱歩賞受賞作だけどドラマ化されなかったら知らんままだったであろう小説なので、ドラマのおかげで興味がわく作家に出会うことが出来たのは◎でした。

窓際社員の梶が思いのほか活躍(葬儀の話はすっかり騙されたが、良く見つけたと思う)し、20年前の誘拐事件の真相に徐々に迫っていく!!この、徐々にが特に引き込まれる所です。事件に隠されていた不可解な事実が解き明かされていく所がいいですね♪ 入院中の病院までたどり着いた時、全ての真相が明らかになるかと思いきや、予想していない話しになり、それからの展開も面白かった。最初よくある誘拐事件がらみの小説かと思いきや、すごく切ない事件でした(TωT)展開が早くさらに驚きの方向へ、とにかく状況が読み手に見えるように伝わってくる文章力の上手さ、謎解きの展開の面白さがあります。夜中だったのに途中で止められず、一気に最後まで読んでしまった。

灯台下暗し、2組の犯人。それぞれの関係者の20年が見えたり、それぞれの20年の重みを感じられた。誘拐はどんな背景で行われたのか、が肝になるストーリー、8割方読んでも解けそうにないなーと思っていたのが、一転ラストスパートでするすると伏線が溶けていく快感を味わえた。子供を誘拐された両親が人形を相手に子育てを続けていた場面では特に涙が溢れました。2時間ドラマのようなびっくりするほどのどんでん返しではなく、収まるところに収まる結末。オーソドックスな展開は、内容がしっかりしていないと話が破綻するので、これはよく練られたストーリーだと思いました。さすが第49回江戸川乱歩賞! 最後の最後までよくぞ魅せてくれました!






【2月12日更新】
 天使のナイフ/薬丸岳

天使のナイフ (講談社文庫)天使のナイフ (講談社文庫)
(2012/09/28)
薬丸岳

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ドラマタイトル:日曜オリジナルドラマ 連続ドラマW 天使のナイフ

2月22日スタート WOWOWプライム 毎週日曜 午後10:00~午後11:00

■原作/原案…原作:薬丸岳「天使のナイフ」(講談社文庫)

■スタッフ
脚本:尾西兼一/演出:永山耕三/プロデューサー:喜多麗子

■キャラクター紹介(キャスト)
桧山貴志(小出恵介)
「ブロードカフェ」のオーナー店長。妻の祥子を中学1年の少年たちに殺害された。事件以降、妻が命懸けで守った4歳の娘・愛実を男手ひとつで育てている。

早川みゆき(倉科カナ)
貴志の娘・愛実の担当保育士。貴志の妻・祥子とは中学時代からの知り合いだった。

桧山祥子(藤本泉)
貴志の妻。生後5カ月の娘・愛実を守りながら、金目当てで空き巣に入ろうとした少年たちに遭遇して殺害される。

福井健(千葉雄大)
桧山が店長を務める「ブロードカフェ」の副店長で、大学受験の上京後からずっと働いている。桧山を公私共に助けている。

三枝(手塚とおる)
埼玉警察の捜査一係警部。祥子の殺害事件を担当し、その加害者たちが命を狙われる事件では、桧山を追う。

前田澄子(若村麻由美)
祥子の母親。娘の結婚に反対こそしなかったが、桧山に対して絶対言えない秘密を抱えている。

■あらすじ叉は解説
生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。
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■原作の感想
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第51回江戸川乱歩賞受賞作。少年法の是非を問う!
Arikaアイコン(小)1罪を犯した未成年者はどうあるべきか。 多様な視点から丁寧に書いている 。少年犯罪、少年法、贖罪、更生と非常に難しいテーマを扱いながら、ミステリーとしても秀逸で最後まで目が離せなかった。社会派ミステリーは本当にいつも考えさせられます。少年法への強い疑念。被害者と加害者の関係。人権派?穏健派?厳罰化?私にはよくわかりません。それでもいえることは非常に考える作品なのだという事です。主人公の気持ちが痛いほど伝わってきて、こちらまで気分がめいってしまうのに、最後まで何が真実なのか全くわからず一気読みでした。少年少女の過ちが負の連鎖を引き起こす、なんともやりきれない重い内容だが、読みやすいし奥の深い作品。そしてミステリーとしても二転三転事件の多重構造としても読みごたえのある作品でした。読み終わった後のやるせない感情が、次の言葉を失わせます。この犯人の一人を主人公として描いてもまた違った作品になったのでしょう。 原作超えは難しいだろうが、WOWOWドラマがどんなものに仕上がってるか楽しみです。