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東山紀之社長が英BBCインタビューで鉄面皮のア然…旧ジャニーズ性加害問題「元の木阿弥」の恐れ-2024/04/01

「あいつ、ジャニーにやられているんだって」

旧ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による未曽有の連続児童性加害を世界に伝えた英BBC放送のドキュメンタリーから約1年。被害に遭った「当事者の会」メンバーたちが3月29日、東京・内幸町の日本プレスセンタービルに姿をみせた。旧ジャニーズ問題などを考えるマスコミ勉強会に招かれたのだ。
 
ことし2月に心筋梗塞となり、カテーテル手術を受けた元代表の平本淳也氏(57)は杖をついていた。体調を聞くと「大丈夫じゃないですよ」と言って笑った。 
 BBCの続報である「捕食者の影 ジャニーズ解体のその後」の内容がこのほど明らかになり、ジャニー氏以外にも、所属タレントに対し性加害を行っていた男性スタッフが2人いたことが改めて伝えられた。  平本氏はこう言った。 
「特別調査委員会の報告書でも挙げられていたものですよね。(BBC番組を機に)今また(国内で)報じられていますけど、やはり海外メディア発だと違うのでしょうかね。まあ、それでウミを出すというきっかけになればいいですけど」  性加害者のひとりは、昨年9月まで在籍していたスマイルアップ東山紀之社長(57)の元マネジャーだ。にもかかわらず、BBC取材に東山社長が「どなたなのか理解していない」と無表情に答える映像が公開された。被害を訴えた当事者の会メンバーらへの誹謗中傷が浴びせられていることには、「言論の自由もあると思うんですね」などと平然と言ってのけた。これらには当然ながら、批判が噴出している。
副代表の石丸志門氏(56)も「憤慨しています」と、こう言った。 
「東山社長は誰でも、何を言っても許されるとでも思っているのでしょうか。またそういう発言によって、誹謗中傷者を助長させる可能性すら想像できないのでしょうか。ご存じの通り、誹謗中傷は民事訴訟にとどまらず、刑法上の名誉毀損罪に問われる可能性がある。先日もネットでの誹謗中傷によって、侮辱罪で略式起訴されました。そうしたことも知らないのかと疑ってしまいます。CMなどで誹謗中傷防止キャンペーンを先陣を切ってやるべきでしょうに、全く正反対なのですから、とても信じがたい」 
ジャニー喜多川氏からの性被害を名乗り出た挙げ句、誹謗中傷にさらされ、昨年10月に元所属タレントの40代男性は自殺に追い込まれた。男性は妻や幼い子どもまで標的にされ、写真をネットにさらされていた。その妻は旧ジャニーズ事務所が「虚偽のケースがある」と発表して以降、さらに誹謗中傷が増加したことをBBCに明らかにし、こう続けた。 「在籍確認されて、ほったらかされて……毎日思い出しますし、4時くらいかな、山に捜しに行った時間がくると、毎日、今でも目が覚めます」 
旧ジャニーズの発信によって、誹謗中傷に拍車をかけていたのだ。ところが東山社長はそれについても「僕はそのようには感じていません。(誹謗中傷も)その人にとってはそれが正義の意見なんだと思う時もあります」というのである。 「あいつ、ジャニーにやられているんだって」  そう会社内で言いふらされ、社員行きつけのスナックでも、ママが「ジャニーズから金ふんだくって、みんなで酒飲もうぜ」と奇声をあげたケースもあったという。さらに会社も休職扱いに。「当事者の会」メンバーで実名告発に出た会社員、川井研一郎氏(55)だ。 
平本氏らと共にプレスセンターに現れ、近況を聞くと、社会的身分を失いかねない窮状は変わらず、法的措置をとることを明らかにした。  石丸副代表はこう訴えた。 
■人類史上最悪の連続性犯罪を終わったものにしようとしている 「東山社長は法を超えた救済、補償が必要と言っていましたけど、その基準から算定額まで何もかもブラックボックス化させ、自分たちの都合で、振り落としたり、耳を疑うような質問を浴びせたりしている。その後は一度も、記者会見すら開いていません。そして、ファンクラブもジャニーズ時代のまま、なし崩し的に興行も再開させ、看板のすげ替えだけで、この人類史上最悪の連続性犯罪を終わったものにしようとしている。今回(2人の性加害者が)報じられたのも、BBCの先導でしたが、日本のマスコミもまた黙ってばかりいるのではなく、まずは東山社長に会見を要請すべきだと思います」
 
その石丸氏も、やや痩せて、疲れているようにも見えた。世界が知ることになったジャニーズ問題から1年。東山社長の鉄面皮は驚愕だが、喉元過ぎれば熱さを忘れて、元の木阿弥は絶対に許されない。
 
《雑学亭閑話》
BBCのモビーン・アザー記者に、再三にわたって「ジャニーズ事務所の2人の性加害者を刑事告発するべきだ」と促されているのに、東山紀之は「いや~それは直接加害を受けた性被害者がやるべきでしょう」と、「救済する」意思は皆無です。
「(誹謗中傷も)その人にとってはそれが正義の意見なんだ」
「誹謗中傷も表現の自由ですから」
 
これらの東山紀之の発言は、「力が強いもの、権力を握っているものが正義なんだ」「弱きをくじき強きを助ける」という価値観をお持ちだということを意味しております。かつての「強きをくじき弱きを助ける」という正義感が逆転した、小泉純一郎以降日本政治に持ちこまれた、竹中平蔵新自由主義と全く同じ価値観です。
日本の憲法に「表現の自由」は、保証されていますが、「差別的表現の自由」、「ヘイト表現の自由」は保証されておりません。
 
杉田水脈かオマエは。あるいは石井孝明かおまえは。