雑学三昧のブログ

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植草甚一「僕は散歩と雑学が好き」が好き

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2022年2月19日 東京新聞書評欄

『血の歌』 中西礼:著 毎日新聞出版 1430円

 

「謎の歌手」実は… 2022年2月19日 東京新聞

 

作詞家で、直木賞作家のなかにし礼さんの未発表小説。遺品整理で生原稿が見つかり、没後1年を迎えた昨年暮れに刊行された。

特攻隊帰りの実兄との確執を描いた自伝的小説『兄弟』の習作と思われる内容だ。

本作で音楽ファンに衝撃の事実が明かされている。1975年にデビューし、カーリーヘアと黒のサングラスで異彩を放ったシンガー・ソング・ライター森田童子(作中では森谷王子)。ささやくような透明感がある声で、暗く、悲しい曲を歌い、素顔も明かさず8年で表舞台から姿を消した彼女は、実兄の娘だったのだ。自作の「ぼくたちの失敗」は、1993年のテレビドラマ「高校教師」の主題歌となって一躍脚光を浴び、ミリオンセラーに育った。

軍隊で人間性を踏みにじられ、戦後は「堕落願望」で自堕落な生活を送った挙げ句、なかにしさんに巨額の借金を背負わせた実兄。娘は、父の行状に戦争の暗い影、深い爪痕を見ていたのかもしれない。なかにしさんは、そんな姪(2018年死去)を"謎の歌手"としてデビューさせた。三者の関係性が時代背景とともに浮き彫りとなり、大変興味深い。

 


 

 

 

 

Windows 11発表。

年内提供予定でWindows 10からは無償アップグレード

Microsoftは6月24日午前11時(米国東部時間、日本時間6月25日午前0時)より、「What's next for Windows」と題したオンライン発表会を開催し、「Windows 11」を正式発表した。Windows 11ではユーザーインターフェイスを刷新するとともに、新機能も追加し、Windows 10に次ぐ新しいブランド名が与えられることになった。年内に搭載機の販売や、Windows 10からのアップグレードが開始される予定。 
 

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急拡大の音声SNS

「クラブハウス」運営側は録音

独当局が警鐘 個人情報扱い不透明 

                       2021年2月14日:日本経済新聞

人気の音声SNS(交流サイト)「Clubhouse(クラブハウス)」に個人データ管理の不透明さを問題視する指摘が出ている。利用者に会話の録音を禁じる一方、運営側は利用者の会話を録音しデータの扱いの説明も曖昧だ。利用者から知人らの個人情報も集める手法にも欧州当局が警鐘を鳴らす。サービス拡大に向け、データ保護の強化が課題となる。

 

クラブハウスは米アルファ・エクスプロレイションが2020年に立ち上げた

アプリ。「room」(ルーム)」と呼ばれるテーマごとの部屋で音声だけの会話を楽しめるSNSだ。2021年初めに日本や欧州でも火がつき、利用者数が200万以上に急増した。

「このアプリはプライバシーに関して多くの疑問点がある」。独ハンブルクのデータ保護局は2月2日、クラブハウスの個人情報の扱いを問題視する文書を公表した。特に目を引いたのが「運営側がルーム内のすべての会話を録音・保存している」と指摘した点だ。

●知人情報も収集

自分の会話が、運営側に録音されていると知る利用者は少ない。同アプリは利用者に会話の録音などを原則禁止。「記録の残らないSNS」の印象が強いからだ。だが実は、利用規約やプライバシーは「利用者はルーム内の発信が一時的に(運営者側に)録音される」などと明記する。

録音データについては「利用者の信頼と安全上の問題が起きた際の調査のためにだけに使う」「問題の通報がなければルーム終了時に消す」

との説明だ。録音データの扱いも不透明だ。どんな発言があった際に調査対象として録音を残すかの基準は曖昧で、データ消去の確認方法も示されていない。個人情報に詳しい複数の弁護士は「会話を録音するなら、もっと明瞭な説明や同意手続きしないと欧州で違反になる恐れがある」とみる。欧州連合(EU)の「一般データ保護規則(GDPR)は個人情報の収集に明確な同意取得などを求める。クライブハウスは英語版の規約などを熟読しないと録音の事実すら認識しにくく、「相合が不十分にも見える」(欧州を拠点とする弁護士)。

独当局は同アプリの個人情報の収集方法にも問題があるとみている。

利用者のスマートフォンなどから、本人だけでなく知人らの名前や電話番号も一緒に集める手法jだ。クラブハウスは招待制のアプリで、利用者が誰かを招待する際は自分のスマホの連絡データを全てアプリ側に渡す必要がある。運営会社はサービスの利用者以外の個人情報も得るが、これらのデータ管理や削除方法の明確な説明はない。

データ法則に詳しい杉本武重弁護士は「GDPRは必要最低限のデータ取得が原則」と指摘する。招待する人以外の情報も集める手法は、データの使い方によっては、原則に違反する恐れがある。独当局はEU域内の個人情報がGDPRの手続きを経ずに米国の運営側に渡る点も懸念する。

●他社と共有も

クラブハウスが集めた利用者データが、本人が知らないうちに第三者に利用される可能性も否定できない。アプリのプライバシーポリシーに

「サービスをパーソナライズ化するために個人情報を活用し、分析結果はビジネスパートナーと共有することがある」という記載があるからだ。

その利用者がどんなテーマに関心を示し他のどの利用者と交流しているかなど、クラブハウス側が個人データは多様だ。杉本弁護士は規約

などの説明を「個人データの使用目的に関する記述は抽象的、広い解釈が可能」とみる。規約上は個人分析やターゲティング広告に使うこともできそうに見える。個人情報を本人に十分に説明せずに詳細な個人

分析に使ったり提携企業と共有したりする行為は米フェイスブックなどが批判を浴びた問題でもある。森亮二弁護士は「クラブハウスは個人情報保護の古典的な問題を抱えている」と指摘する。他のネット大手は近年、個人データ保護で改善を進める。例えば利用者が提供した連絡先などの情報を後から削除できる仕組みが他社では一般的だが、クラブハウスはこうした手続きを明確に示していない。

日本経済新聞は利用者の会話の録音や個人情報の保護策などについてクラブハウスの運営会社に質問メールを送ったが、2月13日夕までに回答はなかった。アプリは1年ほどで、「試用版」の位置づけ。利用者と個人情報の急増に、管理団体が追いついていない。データ保護の説明や利用ルールの強化はサービス拡大に向けた課題だ。

利用者の自覚も必要だ。会議が録音されることに留意しつつ、取引先の連絡先など外に出したくないデータを入れたスマホでの利用には注意するといった使い方の工夫が求められる。      (渋谷江里子)

 

《雑学亭閑話》

クラブハウスに関する情報は日経が一番役に立ちました。自分が使うこともないアプリになんでそんなに関心があるんだ?とお考えになるでしょうけど、よく駅で待合の椅子に座ってノートパソコンを膝に置いて、大声でスマホでお話をしている人を見かけるんです。お得意さんに、あるいは会社の上司や同僚と仕事の話なのでしょうね。今後はClubhouseで話しているだろう光景を見る日を楽しみにしてます。

もちろん、取引先の情報全部吸い上げられてますよ、なんて余計なことはいいません。

LINEもね、Clubhouseもね、Instagramもね、Facebookもね、のわたくしです。