先月前半だけアップしてたラスト部分、pixivアップ済。
「俺、ザフトに戻ることにした。イザークの右腕として、アイツと共にプラントを立て直す」
「…アンタならそうすると思ってたわ」
その決意を伝えた時、彼女は少し寂しそうに笑いながら言った。
「…行ってらっしゃい、ディアッカ」
「…あぁ、行ってくる」
ポンと軽く背中を押して、彼女は食堂から出て行った。…多分涙を見せたくないんだろう。ごめんな、ミリアリア…。
―――この5ヵ月、本当に色んなことがあった、良いことも辛いことも。でも間違いなく人生で一番最高の出会いで、一生忘れない、掛け替えのない宝となった。ここでの経験がなければ、俺は何も変わらぬまま、ただのザフトの軍人のまま、ナチュラルを殺し続けていた。
「ディアッカ、彼女が見ているぞ」
「…あぁ。行こう、イザーク」
ここで別れることが終りではない。イザークのお陰で銃殺刑は免れるものの、待ち受けるのは棘の道だ。それでも俺はこの道を自ら選んだ。後悔はしないだろう、お前と一緒なら。
必ず、この世界を変えてみせる。ナチュラルもコーディネーターも、笑顔で共に暮らせる世界にしてみせる。それが俺のなすべきことだ。どうか見ていてくれ、ミリアリア。
何とか堪えて顔を上げた。俺達は、これからもずっと最高のチームでいよう、イザーク。
完全にテニミュ4thドリライの千秋楽、卒業公演を見て浮かんだネタ。