DがAAの仲間になった少し後、サイ視点。昨日の逆。
「ミリィってさ、本当の所、ディアッカのことどう思ってるの？」
「え？どうって…、鬱陶しくて、何考えてるのか分かんない奴」
「…そうだとは思ってたけど…。でも、牢まで毎日食事運んであげてたし、心配だったんでしょう？」
「それはまぁ、怪我さっせちゃったし。私以外あんな奴のこと気にする人いなかったでしょう？流石に飢え死にされたら後味悪いし。…アイツが私を許してくれたかは分からないけど、話し相手くらいはなっても良いかな、って」
「…アイツのこと嫌い？」
「え？この状況で嫌いとは言わないけど…。ていうかアレよ、犬みたいな感じ？野良犬に餌付けしてる内に懐かれちゃった、的な」
「野良犬ねぇ…」
「誰だって独りでは生きていけない。食べて寝て、安心出来る居場所があって、心を許せる誰かがいないと駄目じゃない？強がってても敵艦に独り、放置されて先が分からなくて、内心不安だった筈よ。
…出会った時のあの暴言も、きっと虚勢だったのよね。別に本気で噛み付くつもりはなかったと思うの。向こうも反省して少しずつ心を許して、いつの間にか尻尾を振って待ってるようになって…。まぁ、犬だと思えば可愛いものよね。…うん、犬ね」
「…ま、ミリィがそう言うなら、俺は見守るけどさ」
「そういうサイこそ、最近アイツと仲良くなってない？昨日ふたりで食事してたじゃない」
「まぁね、アイツとは上手くやっていけそうな気がするよ、不思議だけどね」
ミリィの方は流石にまだ、好きには直結してない気がするけど。ま、大丈夫そうかな、このふたりなら。
ふたりの間にサイが仲介してて欲しい願望。