さて、年末に始まった高校サッカー選手権も準決勝です。
日向は暑く日陰は寒い。
ピンチでもスタンドでも場所によって寒暖差がある環境です。
第一試合
市立船橋vs青森山田
常連校同士の対戦です。
体格では青森山田に歩があり、セットプレーのデザイン性も青森山田が優勢。
青森山田の先制点は優位性がそのまま出た。
CKのキックも綺麗で、マークの外し方も上手かった。
更に高さもあった。
内巻きのCKで得点してGKに向かって投げるロングスロー問題に文句を言わせない辺りが、結果で黙らせてきた彼ららしい。
市立船橋は、試合の入りで主導権を渡してしまったことで苦しい時間を過ごさなければならなかった。
ボールを持てなさ過ぎて、走らされることもフィジカルコンタクトも少なかった事は、捉え方によってはプラスだったかもしれない。
前半の後半は右サイドから相手の裏を狙えるようになって、そこからボールを繋げるようになり、シュートを打てるようになってきた。
青森山田の選手がファウルをするようになったくらいなので、やり返せてはきてる。
会場は市立船橋の応援に引っ張られて規程類ので、関東チームのホームアドバンテージを味方につけたい。
後半
市立船橋が左からも前進出来るようになり、ピッチの幅と奥まで使えるようになった。
青森山田のファーストディフェンスを走らせているので、ビルドアップで考える時間も出来た。
右からの攻撃に強みがある状況に変わりがなく、裏狙いから細かく繋ぐ、ドリブルで運ぶ事で自分たちのリズムで試合ができている。
相手を1枚剥がすことも出来ている。
前半のカウンターのチャンスから剥がしてパスを入れたいのかもしれないけど、とっとと打っちゃえよと思っていたが、繋いで剥がしてボックス内でフリーでシュートを成し遂げる。
中央が硬いというよりも個々のディフェンス能力が高い青森山田のDFを剥がすだけでも面倒なのに、棒立ちにさせるのだから何たる執念。
盛り上がるスタンド。
青森山田嫌われ過ぎでは…
ヒール役も慣れたもの!?
まだ時間も体力もある。
セットプレーという武器もある。
無理に出てこない青森山田。
畳み掛けたい市立船橋。
攻防が続けは時が経つのはあっという間。
90分終了。
PKの練習も両チームともに積んだであろう。
運云々ではないだろう。
とはいえ、叶うなら延長戦が見たかった。
両チームの選手に拍手。
第2試合
第二試合
近江vs堀越
私がtvk視聴エリアに住んでいるので、今大会での近江高校の試合を見ることができた。
前半対戦相手にボコボコにやられたにもかかわらず、リードを許した後半では相手の自由を奪い得点も奪う。
近江は、ビハインドの後半に力を発揮できるのか。
その理由を知りたいと思う。
国立競技場に姿を現した近江イレブンは、試合開始から自由だった。
前半11分にゴール前まであっさりと走り込んだ。
正面を人数を掛けて塞がれたので逆にマークが手薄になった右に振る。
角度がない難しいシュートコースでありながらもしっかり足を振り切ってネットを揺らす。
続けざまにボックス内で相手をずらして追加点。
三度、近江がネットを揺らす。
ピッチ中央を進む、右レーンに1人、左レーンにも1人いる。
中央のボール保持者の左脇に後方からオーバーラップしてくる。
そこを通れば左側のパス又はドリブルのコースが埋まってしまうではないか。
それは周囲の者の思考を奪うもの。
ボールは右サイドに展開され、そしてオーバーラップした選手へ繋がれていく。
得点場面でも見られたが相手の意識を反らすことを集団でやっている。
これもサッカーの醍醐味だ。
後半
攻守交替といいましょうか、動いて貰ってアタックを繰り返すようになる堀越。
ボールを持てればプラン通りのプレーが出来る自信があるようだ。
守勢に回ってもカウンターで相手ゴールに迫る近江。
でも、シュートを決められない(9番の選手としては決めたかった!!)。
で、思った。
近江が後半逆転できたのは、リードしたチームが上手く戦えていないからだ。
日大藤沢も明秀日立も受けてしまった。
受けるサッカーをやって上手く立ち回れなかったのではないか。
分析が得意であるとかハーフタイムの指示とか要素は数あれど、相手に問題が生じて相対的に自分たちが良くなる。
相手がいるスポーツならではの事象だ。