「私は口下手で・・・どうやったらもっとしゃべれるようになるのか?」
上記のように思っている人は多いでしょう。
しかし、社会に出て必要なのは「報連相」。
報連相については身につける必要があります。
ただ、それ以外のことで口達者になる必要はないのです。
あなたの発言はどれだけ聞き手の感情を動かすことができるでしょうか?
最近は「エモい」という言葉があるように「心動かされる」というのがキーワードです。
現実はどうかといえば、多くの話し手は、相手の感情を動かすことなどなく、自分の感情のままにしゃべって、相手に嫌がられていることがほとんどです。
聞き手が聞きたくない話とはどのようなものでしょうか?
いっぱいあります。
● 自分の趣味の話
● 人を怖がらせる話
● 自分の興味・関心の話
● 自分の自慢話
● 人に嫌悪感を抱かせる話
● どうでもいい話
● 相手にちくり刺す言葉
● 0か100かというような偏った意見
● 愚痴
などです。
相手が興味深そうに聞いているからといって調子に乗ってはいけません。
相手は、興味深そうに聞いているようで、実はかなりいやいや聞いているのです。
人の話を聞くことほど疲れることはないのです。
相手が本当に喜んで聞くであろう話は、「相手が興味がある話」です。
しかし、相手が興味がある話は自分にとっては興味がありません。
つまり、両者にとって共通の興味がある話などそうそうあるわけではなく、
「さっきは、自分にとって興味がある話をしたから、今度はあなたにとって興味がある話も聞いてあげましょう」
という関係で人間関係は成り立っているといえます。
よくあるのが「相談」という形をとって、延々と愚痴を言うケースです。
聞く方もたまったものではありません。
「相手に自分の話を聞いてもらいたい」と思って、自分の話をするときは、相当「相手に申し訳ない」と思ってするべきです。
それぐらい相手に負担をかけているということを自覚しなければならないと思います。
極端な話、「聞いてもらいたい」という欲を捨てて、口数をちょっと減らすだけでも人間関係はかなり良好になります。
「しゃべらないから嫌われる」というケースもありますが、圧倒的にしゃべって嫌われるというケースのほうが多いのではないでしょうか。