一見切れないはさみも持ち方などによって、切れるようになったりするように、仕事や家事において「使えないやつだ」「思うように動いてくれない」「意見がかみ合わない」と思える人も使い方次第で役に立つものです。
アスペルガーの特徴として
● ルールや決まりに異常にこだわる
● 全体より部分にこだわる
● 一度気になることがあるとそこから離れなくなる
● 無自覚に相手を傷つける発言をする
● 無自覚に相手のプライドを無視した発言をする
● 人の事情を汲み取れない
● 自分流のやり方が絶対だと信じ込む
● 未来の喜びよりも今楽しいかを優先する
● 連携より一人で突っ走る
● あいさつに重要性を感じていない
などがありますが、そこで腹を立てて、指摘したり、治させようとするより、そういう相手の特徴すらうまく利用して「仕事の目的を達成できないか?」と考えるほうが有用なのです。
腹がたったときのエネルギーを「あまり切れないはさみでうまく切るには?→相手の悪い特徴すら利用して仕事の目的を達成するには?」に向ける冷静さが求められるのだといえます。
カサンドラの多くは「どうやったら夫はマシになるのか?」にエネルギーを注ぐ傾向がありますが、「アスペとはさみは使いよう」と気持ちを「相手を治す」から「目的達成」のほうに切り替えるほうが得策ではないかと私は思います。
そのためにはアスペルガーというものを理解し、相手になにを言われようが心を平静に保ち、冷静になり、「アスペルガーとはこういうものだ」と割り切って、ドライになることです。
もう相手に「愛」などいらないのです。
アスペルガーと共に生きるためには、愛よりもドライな関係のほうが長続きするといえます。