アスペルガーの人に急な予定変更を告げるとパニックになると言います。
なぜ、アスペルガー者に急は予定変更を告げるとパニックになるのでしょうか?
アスペルガー者は、アスペルガー者なりに頭の中で見通しを立てています。
「Aをやったら、次にBをやって、次にCをやって、次に・・」
と未来を思い描いています。
そして、自分の思い描いたとおりに物事が進めば安心感を得ます。
アスペルガー者の頭の中で、積み木が積み上げられている状態です。
しかし、急な予定変更をすると、アスペルガー者の思い描いた積み木は「ガラガラ」と崩れてしまいます。
アスペルガー者が、次に進む橋が崩落してなくなり、立ち往生してしまった
とイメージしてもよいでしょう。
もし、ハイキングに出かけて、駐車場に向けて戻る途中、渡るべき橋が崩落してなくなったら、誰でもパニックになりますよね。(特に日が暮れかけていたら誰でも大パニックです)
それと似たようなことがアスペルガー者の中でも起こっているのだと思います。
予定変更自体は問題ないのですが、「急な」というのが一番まずいパターンです。
急でなければ、アスペルガー者も立て直しが可能だからです。
事前に伝えられるのであれば、極力事前に変更を伝えるようにし、どうしても急な予定変更になってしまったら、アスペルガー者の不安をやわらげるような言葉がけをすることが大事です。
家族で旅行に行ったときに、子供が急に「あっ、あそこのお店に入りたい」と言っても、アスペルガー夫は融通が利かない、入ってくれない
という話を聞きますが、急な予定変更はたとえ家族であっても受け入れられません。
「やさしくない」
と妻は思ってしまいますが、アスペルガー夫も不安なのです。