平成26年1月11日(土)第11回さいたま新都心大道芸フェスティバル(その2) | フライパンしか持ってな「かった。」

フライパンしか持ってな「かった。」

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【ちょくちょくお越しの方へ】
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 前回の記事から、随分時間が経ちましてすみません。
 
 その2でございます。

 

3.おれの観覧の優先度

 

 

  現場(注)において、しばしば「誰を見に来たの?」と尋ねられることが
 ありますが、概ね以下を優先順位としております。

 

 

(1)まだ観たことない人
(2)1回観て、良く分からなかった人
(3)好きな人

 

 

  この優先順位は、大道芸を見始めたおよそ2年半前から変わってません。

 

 

  で、いつも悩むのは、仲良しのパフォーマーさん

 

  心情的には、いの一番に駆けつけて、拍手の一つ、わずかでも投げ銭を
 と思うのですが、上記の優先順位がありますので、フェスみたいな時は、
 なかなか立ち寄ることができません。

 

  横目でちらりと見ながら「素通りしてごめんなさい」といつも思ってます。  

 

 

 (注)用法として正しいかどうかわかんないですが、アイドルさんファンの
 方の用語として、ライブやコンサート、イベント等の会場をさして
 「現場」という言い方があるらしいです。それは単にロケーションを
 指すのではなく、積極的な「参加」の意を含んでるみたいです。
  便利な用語であることと、何となくかっちょいいので使ってみました。

 

 


4.今回観たパフォーマーさん達 

 

 

(1)ザーキー岡(バルーンパフォーマンス)

 

 

 ①アニマル・バルーン・パフォーマー 

 

 

  動物をテーマとしたバルーンアートです。

 

  パフォーマンス歴20回くらいとおっしゃってましたが、軽妙なトークと
 こなれた手さばきは、実に見事です。
  時折はさむ「動物豆知識」も、気が利いてるなと感じました。

  あと、声がすごくいいです!

 

 ②寒空の下、ターザンスタイルで頑張ってました。

 

 

 「裸がユニフォーム」な芸人さんは沢山いますが、冬場は大変そうです。

 

 


(2)Shiva(ネンドパフォーマンス)

 

 

 ①観客から1名を選び、その顔を粘土で作ります。

 

 

  粘土を使った似顔絵って感じです。

 

 

 ②客上げされました!

 

 

  パフォーマーさんからはよっぽど不審者に見えるのかw、滅多に客上げ
 されない事で有名なおれですが、今回は客上げされました。理由は以下の
 3点だと思います。

 

 

  1)土台との適合性

 

 

   ある程度出来上がった土台の上に、粘土を盛っていくのですが、
  土台にはあらかじめ、目・鼻・口の位置が決められており、あまり特徴的な
  配置の顔とは適合しない可能性があります。特に両目の距離の適合は、
  重要な選択要素だと思われます。

 

 

  2)お客さんが少なかった

 

 

   非常にわかりにくい場所のせいか、最初お客さんは6人しかいなかった。

 

 

  3)カップル状態だった

 

 

   観覧時、たまたまプライベートでお越しになられていた女性パフォーマー
  さん(※)とお話をしておりました。一瞬ですが外形上カップリング様で
  あったと思います。

 


   客上げの第1セオリーは「カップルの片方を狙え」ですから、おれは

  偶発的に、それに合致したのだと思います。

 

   ※当ブログでは、原則プライベートの芸人さんについては書かない

 

   ポリシーですが、今回エピソード上必要の為、記述いたしました。

    記述ついでに、その女性パフォーマーさんには写真を撮ってもらったり、

    沢山お話を聞かせていただいたり、それはそれは楽しいお時間をいただき

   ました。ありがとうございました。


 ③パフォーマンス内容

 

  まず、似顔絵を描き(α)、次にクレイによる造形(β)に入ります。
  手先の動きは、実に「何かやってた人っぽい」です。

 

 

  冷静に考えて、笑いの要素は一切ないのですが、Shivaさんの表情と
 動きが妙にコミカルで、何となく笑いがこみあげてきます。でも
  Shivaさんはすごく真剣そうなので、  
  笑っていいのか、どうかわからない・・・・。

 

 

 ④結果

 

 

  本邦初公開!おれです!

 


  (α)スケッチ

 


 

 (β)造形(完成)


  リアルのおれをご存じの方どうです?似てますか?

  横から観ると、顎のあたりの肉付きとか、なかなか特徴を捉えられてる
 と思いました。

 

 ⑤アート70%、エンタメ30%

 

 

  ただ正直なところ、このパフォーマンスが面白いかどうかと言えば
 ちょいと疑問が残るところです。

 

 

  制作過程を見せるという意味では、エンタテインメントなんでしょうが、
 「容易に先が想像できる」事から、大道芸的な「驚き」がありません。

 

 

  完成品にしても、凄いんだか凄くないんだか良くわかりません。 

 

  Shivaさんのネームヴァリューがあったればこそで、他の人が
 同じことやっても、受け入れられるのに相当時間がかかるよーな
 気がします。 

 


(3)じっきぃ(クラウン)

 

 

 ①ショー用の出し物

 

 

  ジャンル的には、パントマイムになると思います。
  左肩に乗った人形とともに演じるマイムは、実に幻想的です。

 

 

 ②何もかもキレイ

 

 

  1)衣装がキレイ
  2)顔立ちがキレイ
  3)演技がキレイ

 

 

  じっきぃさんのショーは、一々キレイです。

 

 

  たまに・・というかかなりしばしば、薄汚れた衣装のパフォーマー
 さんを見かけますが、凄く気になります。世界観が台無しになります。

 

 

  元々美男子のじっきぃさんですが、今回のメイクは年季の入った
 蝋人形
のようにマットでフラットなサーフェスです。その無機質な
 感じが、さらに良い男っぷりをあげています。

 

  イメージで言えば、黒執事ならぬ赤執事。とってもクールでした。
  
 ③崩れそうで崩れない

 

  フェスじゃないじっきぃさんを知っているので、このクールさが
 どこまで続くかと思ってましたが・・・なんと!
  最後の最後・・どころか、フィナーレまでずっとこのキャラでした。

 

 

  すっげー!プロ根性!!

 

 

  この日、じっきぃさんを観たお客さんは、全て赤執事のイメージを
 お持ち帰りになられたと思います。
  そして、次に全く違うじっきぃさんと出会った時、新たな衝撃が走る
 ・・・か、「こんなん違う!」と言うかどっちかだと思いますw

 

 

(4)めりこ(ポールダンス)

 

 

  スケジュールが押しまくってた功罪で、ラスト5分だけ拝見する
 ことができました。

 

  出し物はおれの好きな「花魁」でした。

 

  今回、ペドウェイから拝見したのですが、上から見下ろしてみて
 改めてわかりましたが、あのポールってすごく揺れてんですね。
 相当な振動と振幅です。固定ポールよりも、相当力が必要じゃないかと
 思います。
   

 

 

(5)EPPAI&マサトモジャ(10種楽器同時演奏&マジックコメディ)

 

 

  タイムテーブルのズレの為、2回(2か所)に分けて1回分を
 観ました。

 

 

  音モノとマジック、通常なら音モノが「コラボ負け」しやすいの
 ですが、このペアは全然そんな事ありませんでした。

 

 

  技の一個一個にコンビネーションはありませんが、ショー全体を
 通して、一体感があったと思います。

 

  以前、EPPAIさんのピンを拝見した時は、2曲くらいで飽き
 ちゃったのですが、今回は演奏意外に、マサトモジャさんやお客さん
 とのやり取りもあって、全然飽きませんでした。


 

(6)La main s'affaire (ハンドトゥハンド)

 

 ①忙しい手?

 

 

  フランスから来た男女ペアです。
  La main s'affaire・・・おれはフランス語さっぱりですが、
 日本語にしたら「忙しい手」でしょうか?その名の通り、豪快な
 ハンドトゥハンドが売りのようです。

 

 

 ②欧州人特有のパワフルさ

 

 

  持ち上げる・投げる・受け止める、技術もさることながら、日本人
 にはマネできない力技が随所に出てきます。

 

 

 ③「猿回し」モチーフ

 

 

  前半はストーリー性を感じさせる演技、多分「猿回し(調教)」です。
  珍しいのは、女性がボケ役の猿を演じたところでしょうか。

 

 

  後半は、別録りの日本語のナレーションとともに、演技をされるの
 ですが、このナレーションの内容がさっぱりわかりません。意味ありげ
 なんですが、繰り返し再生なので演技と合致しません。

 

  日本人ウケを狙ったのか、バカにしてんのかw、流石フランス人の
 やることはわけわかりません。
 

 

(7)nani-sole(足長ウォーキングアクト)

 

 

  いつもの奴でした。パンフには「飛ぶことに執念を燃やした男・・・」
 と書いてありますが、もう随分前から「飛ぶ気ゼロ」なのをおれは
 知ってますw つか、飛ばない方向で進化していますww

 

 

(8)un-pa(ウォーキングアクト)

 

  欧米の大道芸人さんの掴み芸だけを抽出した感じです。  
  全身銀色でなければ、新歓コンパの帰りに路上でふざけてる大学生
 とやってることは変わらないのですが、子供たちに大受けでした。
  大学生との大きな違いは、仕込んである小道具の数ですね。

 

  

(9)スペック(ハプニング)

 

  こちらもフェスでお馴染のパフォーマーさんです。
  今回ジャンルが「ハプニング」という事でしたが、さすがにもう
 見慣れ過ぎちゃって「完全予定調和」でした。

 

  多くのお客さんが、スペックさんの足元を、一瞥もくれずに、
 するする避けて行く姿が印象的でした。

 


(10)MEI(ウォーキングアクト)

 

 

  相変わらずキャラもテーマもわかりません。
  特にお客さんとも絡みませんし(写真撮られるくらい)、芸を
 披露するわけでもなく、ただ早足に歩くのみです。

 

  ヘブンの人だし、もしかしたら、おれが気が付いてないだけで、
 何かスッゴイ事があるのかもしれません。

 


(11)斎藤エイスケ(ジャグリング)

 

 

  自作の看板には、サーカスパフォーマーとありましたが、
 今回観た限りでは、スタンダードなジャグラーさんでした。

 

  と言っても、忍者風の衣装に身を包み、和風テイストで演じら
 れるディアボロやボール回しは、なかなか見ごたえがあります。
  トークも客上げも、実にこなれた感じで、端正のとれたお顔立ち
 と相まって、実にスマートです。
  今回時間の関係で全部見れなかったのが残念ですが、また機会
 あらばと思います。

 


(12)芸人まこと(ジャグリング・マジック)
 
  プログラムも最後の方になりますと、時間がめっちゃくちゃ。
  既にコラボのハバネラの時間は過ぎてるのに、自分の順番
 終わってないし、出演メンバーも集まってないし、なのにお客さん
 だけは、わんさか集まってくる。

 

 

  こんな状況で冷静にパフォーマンスやれるのが、まことさんの
 凄いトコ。何回も「最後の芸」と言いながら、時間を繋いでました。

 

 


(13)ハバネラ

 

 

   見えんかった!!以上。

 

 

   場所が、フィナーレの会場でもあったので、お客さんと
  パフォーマーさんが続々と集まってきており、さして広くない
  会場は、さながらデパートの北海道物産展のごとく混雑して
  まして、観覧可能な位置取りができませんでした。

 

 


4.フィナーレ

 

 

(1)振り返ればパフォーマーがいる

 

 

  前述の通り、狭い空間にパフォーマーさんとお客さんがひしめき
 合っておりました。

 

  やや軽混みの満員電車の中、ふと周りを見渡せば、あっちにこっちに
 パフォーマーさんがいる。そんな感じです。

 

  手を伸ばせば触れる!

 

   ※パフォーマーさんに触っちゃいけません

 

  お話ができる!

 

   ※キャラ上、できない人もいます。

 

  大道芸マニアの人なら、このフィナーレだけでも行く価値が
 あると思います。

 


(2)今年もエアリアル

 

  去年と同じく、Gちょこさんのセットにて、次々にパフォーマーさん
 達が吊りあげられていきます。
  ただ座ってる人、エアを決める人、思い思いのアクションで出演者が
 挨拶をしていきます。

 


(3)しかし安全面は心配

 

  この混沌とした雰囲気は、おれなんかにとってはなかなか居心地が
 良かったです。ただ、やはり安全という観点からは、疑問が残ります。

 

 

  プロのパフォーマーさんとて、100%ミスが無いわけではありません。
  全てのお客さんが、冷静で理性的とは限りません。

  
  お客、パフォーマー双方にとって安全な空間であったとは言い切れない
 ような気がします。

 

 


5.その他

 

 

(1)パフォーマーさんはお友達ではない

 

 

  今回、たまたまですが、幾人かのパフォーマーさんとお話をする
 機会がありました。
  どなたもフランクな方ばかりで、実に楽しいひと時を過ごす事が
 できました。
  
  たまたま人より多めに現場に居合わせてることもあって、最近、
 気さくにお声をかけて下さるパフォーマーさんもいらっしゃいます。

 

 

  が!おれは自らを律さなければなりません。
  
  パフォーマーさんが気軽にしゃべってくれるからと言って、調子に
 乗って「彼らの時間を奪う」ような事があってはなりません
。  

 

 

  しゃべっていると、あたかもお友達になったような錯覚を起こし
 ますがロープのあちら側の世界とこちら側の世界は違うのです

 

 

  声をかけていただくのは、めちゃくちゃ嬉しい!!
  だからこそ、おれは「良き観客」として、一層わきまえる必要が

 

 あると思ってます。

 


(2)常連さんはお友達

 

 

  一方、常連さんはお友達です。
  信頼と尊敬と節度を持って、お付き合いしたいと思います。
  今後も多くの情報と感性の交換ができれば良いなと思います。
 (今のトコ、一方的に頂いてばかりですみません・・・)

 

 

 

6.まとめ

 

 

 

  時間を守る努力をしよう。

 

  30 minutes of yours and 30 minutes of mine are the same time.   

 

  てなわけで、今日の記事はおしまい。

 

  次回は、金曜日か土曜日の予定です。