米国サブ・プライム問題が拡大を続ける中、米国株式市場は 8/14 () 207ドル安、そして

昨日 8/15 () 167.45ドル安と、この 2日間で 374ドル安もの急落。 今年 7 17

NYダウ工業株 30種の最高値である 14,021.95ドルから比較すると昨日引けでなんと

8.2 % の下落となり、クレジット商品、株式市場、 および新興市場通貨から世界の資金が

一斉に流失。 昨日のランドもロンドン市場が開くとともに売り一色となり、対ドルで 7.320

取引が始まってまもなく、直ぐに 7.400 まで急落。 その後若干買い戻されたものの、

再び売り圧力が高まり 7.440まで再度下げて行った。

米国時間が始まりしばらくして、米国株価がほぼ横ばい推移となり安定した動きを示し始めた

ことで、ランドにも少しずつ買いが入り始めその後急上昇。 今度は約一時間ほどで寄り付き

レベルまで戻して行くも、米国株式市場でカントリー・ワイド・フィナンシャル社が資金調達に

苦慮し経営危機の状態にあるとの観測が流れ、米国株は再び急落。 リスク資産からの

逃避というシナリオの元、この時点で大半の新興市場通貨が一斉に売り込まれ、ランドは

再び急落。 7.320 から 7.4400へと売りが続き、一日の安値近辺で引けるという、

非常に荒っぽい動きとなった。 

 またランドは対円でも 3 29日以来 4.5ヶ月ぶりの 15円台に下落。 円高が加速して

いることもあり、 今年 3 5日に記録した 15.30円を伺いに行くようなチャートを描いている。 

 対円でのランドの NY 引け値は、15 65銭。 前日比 40銭安。


昨日南アフリカでは 6 小売販売 (Retail Sales) が発表になった。

   6 Retail Sales - 5.4 % (MM) / + 6.4 % (YY) ( 5 + 6.4 % / + 9.2 % )


南アフリカでは 6 1日から全国信用貸出法案が施工され、信用貸し出し、クレジット・ローン

認可などにより厳格な審査が必要となった。 以前からこの法律施行と、相次ぐ金利高が

個人消費の伸びを押さえることになると推測されていたが、予測どおり 6月の小売販売は

大きな落ち込みを示したことになった。

しかしながら市場関係者のあいだでは、6月の小売販売は前月比マイナス成長となった反面、

前年同月比では + 6.4 % と依然高い成長となっており、これに最近のランド安の影響で

輸入物価画の上昇が加われば、南アフリカのインフレは加速する可能性があるのではと分析。

また小売販売そのものの数値は毎月大きく上下にぶれることもあり、ここしばらく今後発表される

実数の精査も必要と見ている。

よって今回の数値は本日の南ア中銀 政策決定会合に大きな影響を与えるものではなく、

引き続き金利引き上げ観測が支配的となっており、幾人かのエコノミストは 10月に更なる

50 bp の金利再引き上げの 可能性を述べている。  ただ今後小売販売が順次低下を

見せるのであれば、年内追加利上げを予測する意見は減少して行くであろう。


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昨日は、もうひとつ経済指標が発表になっている。 7 ABSA/SACOB Trade Activity Index (TAI)

  ( 50.0 を中間値とし、それを上回れば景気は活況、下回ると鈍化傾向となる。

   7月  南ア国内 事業・商業景況指数  52.0 ( 6 51.0 )

これはABSA銀行と南ア商工会議所 (SACOB) が毎月公表する事業環境景況指数であるが、

7月の数値は 52.0 と、 6月の数値を若干上回った。 ただ SACOB はその内容は6月の

環境と概ね変化はないとしており、4月から 7月にかけて自動車販売が年率で平均 6.0 %

以上下落し、数値が低調になったが、今年 1月からの通年で見ると前年同期比わずか

1.6 % の減に留まっているという。

6月小売販売の数値が低下したと同じく、 6 1日から施行になった全国信用貸出法案と

金利上昇が 大きく影響したためとしている。

今年 1月から 5月、国内小売販売は年率 + 8.6 % 上昇したものの、2006 10月から

トレンドは下落傾向が続いている。 ただし長期的なトレンドで見ると、まだ上昇局面と

なっており、6月に実施された南ア中銀の利上げ効果は現れていないとし、資金借り入れ

循環もほとんど変化がないと分析。

さらに今年 6月、商品の輸入も増加した反面、ランド高などで輸入減となり、貿易収支は

5月、27億ランドの赤字から、6月は 53億ランドの赤字へと急拡大。 今年上半期の

貿易赤字総額は 298億ランドとなったものの、昨年をわずかに上回るに留まっており、

今年の経常収支は対 GDP 6.0 % を下回る見通しだ。

また食品価格の上昇が今後のインフレ圧力となる可能性が強く、原油価格の上昇はランド高が

相殺している。  ただ都市部の CPI は年率 + 7.0 % の上昇となっており、全体の数値が

中銀のインフレ・ターゲット以上に押し上げる要因となっている。

さらに 7 景況期待指数 ( Trade Expectations Index – TEI ) 67.0 と、6月の 66.0

から上昇。 この数値は今年 2月から 66 69 までの狭いレンジを推移していることから、

今後 6ヶ月間国内景況動向に、劇的な変化は見られないとしている。 現在の事業環境は

基盤がしっかりとしており、雇用も改善の方向にあるようだ。


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昨日の南ア債券市場は一昨日非居住者による大幅買い越しを見たにもかかわらず、ランド

急落に伴い、今度は一転売り越し。  2年国債は寄り付き直後 前日 数ベーシスの金利

上昇を見せ 8月初旬につけた安値に接近したが、ランドが反転したことによって急回復。

米国株急落の前に市場は引けを迎えたため、結局前日比ほぼ変わらず。 10年債はなんと

前日比 1.5 bp 金利低下となったが、本日 (8/16) 現地寄り付きで修正が入り、軟調地合で

取引が始まっている。

本日東京時間 22:20時前後には、南ア中銀政策決定会合の討議結果が判明することになろう。

米 ド ル/対 円:  116.25円 - 1.30     02年国債:  9.55 % + 2.0 bp

ラ ン ド/対 円:   15.65円 - 0.40    10年国債:  8.41 % - 1.5 bp

  ル/ラ  : ZAR 7.4285 - 0.109   原油価格:   $ 73.33 + 0.95ドル

  ロ/ラ  : ZAR 9.9820 - 0.078    金価格:  $679.90  unch

  8 15 ()ヨハネスブルグ証券取引所における非居住者の南ア証券売買額

国内債券 ネット: ZAR ▲ 2,066 mil  購入: ZAR 7,631 mil  売却: ZAR 9,698 mil

国内株式 ネット: ZAR +  574 mil  購入: ZAR 3,488 mil  売却: ZAR 2,914 mil

 



世界の金融市場は、大変なことになってきたようだ。

 サブ・プライム問題がなかなか沈静化せず、昨日も米住宅ローン会社のひとつである 「イージス・

モーゲージ」が破産法適用を申請。 質への逃避が続き 米国連銀の金利引き下げ思惑とともに

米国債は上昇するも、エマージング諸国の通貨はキャリー・トレードの巻き戻しとともに再び

大きく下落。 ランドも終日売りが続き、東京時間対ドルで 7.200を境に踏ん張りの効いた推移と

なっていたものの、ロンドン市場が開いたと同時にまず第一弾の下落。 その後米国時間オープン

直後から米国株式市場が急落。

それと平行し円を除くすべての通貨が対ドルで大幅安となり、ランドもジリ貧。 対ドルで一時

当日の安値となる 7.350をタッチしたあと若干戻すも、結局引けは 7.3190 と今年 6 13

以来 2ヶ月ぶりの安値で終わっている。 対円でも 16.05円と前日比 40銭安で終了。

昨日南アフリカでは、BER ( Bureau of Economic Research / 南アフリカ経済研究所 ) が同国

経済見通しを公表。 同研究所によると、「 インフレおよび大幅賃上げ上昇が次々と妥結している

にもかかわらず、南ア経済見通しは改善を示している  としながらも、「大幅賃上げがやがて価格

上昇圧力に繋がるであろう」との見解を示した。 

ただ同研究所は、「 4月予測時より 今回予測した南ア経済の見通しは、より良好なものに

なっている  と述べている。  同経済研究所は 2007年の成長率を昨年実績と同じ + 5.0 %

予測しており、今年 1月当初予測時の + 4.5 % 4 + 4.8 % をさらに上方へ修正している。

特に雇用が引き続きしっかりとした伸びとなり、賃金上昇が家計に占める食品価格と金利

上昇のコストを相殺し、旺盛な個人消費が国内の生産と輸入増をもたらすとしている。 

ただこれが経常赤字の拡大を招き、結果昨年ランドは対ドルで 10 %、今年年初から 3.5 %

通貨安を招いている。

さらに  2008年の南アフリカの成長率は金利上昇が影響し、 + 4.8 % とやや鈍化。 

CPIX ( 住宅コストを除いた消費者物価 ) は、今年全体で平均 + 6.2 % (当初見通し + 5.6 %)

また 2008年第 1四半期まで CPIX + 6.0 % 以上で推移する  と見込んでおり、その

対処のため南ア中銀は今週開催される政策決定会合で、基準金利を 50 bp 引き上げる  

しながらも、「 来年第 1四半期を過ぎればインフレは徐々に落ち着きを取り戻し、来年後半に

政策金利は低下する  と予測している。

上記 BER の南ア見通しは南ア債券市場に直接大きな影響を与えず、むしろ当日実施された

7年南ア国債 (R201) の落札結果が堅調な地合を作ったようだ。 

その7 年債の入札であるが、

 銘柄名: 7 南ア国債 (R201)  8.75 %  12-21-2014

 平均落札利回り: 8.53 %

 応札額: ZAR 2,215 mil   落札額: ZAR 500 mil   落札倍率: 4.43

その落札倍率は 4.43倍と異常に高く、入札参加業者は 37社と通常の約 2倍。 落札した

業者は 10社と少なく、今年に入って最高の落札結果となった。  これは恐らく南ア債券市場が

すでに 50 bp 以上の金利引き上げを含んだ利回り水準になっていることや、今週の南ア中銀

政策決定会合が終了すれば次の開催は 10 11日と日が空くこともあり、市場はとりあえずの

山場は終了したと呼んでいるのかもしれない。


                                             - to be continued -



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下記ヨハネスブルグ証券取引所における、非居住者の南ア国債ネット売買高を参照願いたい。 

814日は + 44 6,500万ランドのネット買い越しとなっており、今年に入り最大の

非居住者による買い越し額だ。

対ドルでランドが大きく崩れたことも、南ア債券買いに拍車がかかったのかもしれない。

エマージング諸国の債券市場が総崩れを示す中、南ア債券市場は逆に買いが継続。 2年債

利回りは 1.0 bp 強、10年国債も約 0.5 bp その利回りが低下して引けている。 

たださすがに米国を中心として株価の下落が止まらず。 日経平均 369円安。 香港ハンセン

指数 – 2.8 %、オーストラリア ASX 200指数 2.96 % 下落と、欧州株式市場も寄付きから

大きく値を下げており、不安心理が拡大。 このため南ア債券も再び売りからスタートし、午後

4時半現在で 2年国債利回りは前日比8.0 bp10年債は 5.0 bp 金利上昇で始まっている。


米 ド ル/対 円:  117.55円 - 0.70     02年国債:  9.54 % - 1.2 bp

ラ ン ド/対 円:   16.05円 - 0.40    10年国債:  8.43 % - 0.4 bp

  ル/ラ  : ZAR 7.3190 - 0.133   原油価格:   $ 72.38 + 0.76ドル

  ロ/ラ  : ZAR 9.9035 - 0.228    金価格:  $680.00  0.90ドル

8 14 ()ヨハネスブルグ証券取引所における非居住者の南ア証券売買額

国内債券 ネット: ZAR + 4,465 mil  購入: ZAR 8,300 mil  売却: ZAR 3,835 mil

国内株式 ネット: ZAR +   321 mil  購入: ZAR 2,226 mil  売却: ZAR 1,905 mil


上から  ↓


最後に賃金交渉関係であるが、

* 石炭採掘 7社で組織する南ア石炭労組は、10.0 % の賃上げ要求に対し、経営者側の

  提示 8.0 % を拒否。 そのご両者の意見は平行線を辿り、今週日曜日から従業員総数

  27,000人のうち 3,500人がストに突入。3日間続けていたが昨日一端の中止を決めた。 

  これは再度経営者側との交渉を持つためであり、まだ妥結に至っていない。

* 南ア金採掘労組は、8 1日に決裂した賃上げ交渉を今週再開する予定であったが、

  労組側が経営者からより高い回答を得ることを望み、来週 8 22日にその交渉を延期

  している。 現在労組側の賃上げ要求 + 15.0 % アップに対し、経営者側の回答は + 7.75 %

  となっている。

* 自動車メーカー 8 (フォルクスワーゲン、BMWD・クライスラー、トヨタ、日産、フォード、

  GMおよびインド・タタ) で構成する自動車製造産業労組 (従業員総数 3 9,000人のうち

   1 5,000 ) は、今年 + 9.0 %、来年 + 8.0 %2009 + 7.5 % の賃上げ要求を

   提出したことに対し、経営者側はこれを拒否。 

   その後こう着状態となり回答もないため、怒った労組側は賃上げ額を逆に引き上げ、今年

   + 9.5 %、来年 + 8.5 %2009 + 8.0 % に改定。 経営者側はその後 今後 3年間、

   低賃金労働者に + 9.0 %、中・高賃金熟練工に + 8.0 % の賃上げを提示したものの、

   労働者側はこれを不服とし、今週金曜日までに何らかの新たな回答がなければ、当日スト

   通告を政府に提出し、48時間のストに突入することを示唆している。

   現在のところどの会社がその対象になるか未定のようだが、少なくともワーゲン、BMW

   D・クライスラーの組合員はストに入りそうな見通しとのこと。



南部アフリカ開発共同体 ( SADC – Southern Africa Development Community) は昨日、

 加盟 14カ国は、2018年までに単一通貨を導入することを公表した。 

 現在の南部アフリカ加盟国は、

   * アンゴラ        * ボツワナ         * コンゴ

   * レソト         * マダガスカル       * マラウィ

   * モーリシャス     * モザンビーク       * ナンビア

   * 南アフリカ      * スワジランド       * タンザニア

   * ザンビア       * ジンバブエ

 の 14カ国で、総人口 2 3,000万人、また GDP 総額は 2,000億米ドル

 ( 23 6,000億円 ) に達する巨大経済領域となる。

 南部アフリカ開発共同体は 1974年に創設。 現在の主目的は、加盟国の経済統合、自由貿易、

 共同経済・金融市場の統合、紛争解決などを目指しており、ボツアナに事務局を設置。 

 各加盟国が一年毎に議長国を受け持ち、今年はザンビアが議長国。 今週 16 17日同国で

 加盟 14カ国サミットを開催する。

 これに先立ち南部アフリカ共同体は、2018年までに単一通貨創設を画策。 同共同体はすでに

 ボツアナ事務局内に通貨統合に向けた数々の諸問題解決のため、マクロ経済の監視とその

 実効性を調査する 部門を創設したと述べている。

 南部アフリカ共同体はまた、加盟国間における輸出入を円滑にするためにインフラ整備に着手。

 南部アフリカ諸国の貿易と経済発展を主要課題とし、それら質の高いインフラ整備に乗り出すことを

 表明している。

 南部アフリカ共同体が単一通貨導入をするにあたり、今後下記のような構想を練っている。

2008年 加盟各国間自由貿易の締結

2009年 統一関税制定

2015年 自由市場設立

2018年 単一通貨導入

 以上のように、かって欧州諸国が単一通貨であるユーロ導入時に行った作業と非常に類似した

 手続きを踏んだのち、南部アフリカ諸国に単一通貨導入を図る計画である。

 

                                            - to be continued -



上から  ↓


 ただその単一通貨加盟に関し、その条件クリアはかなり高いハードルになりそうだ。 ムボウエニ

 南ア中銀総裁はその前提条件として、「 加盟希望国は 2008年までに国内インフレを一ケタ台に

 誘導。さらに 2012年までに 5.0 % 以下に導く必要がある。 

 また財政赤字は 2008年までに対 GDP 5.0 % 以下、 2012年までに 3.0 % 以下に

 減じなければならない」とし、「各国政府は税収の確固たる基盤を気づき、中銀からの借り入れを

 極力控えなければならない」と、先月自らの意見を述べている。

 さらに同総裁は、「上記加盟適合条件に満たない国は、通貨統合への参加はできない」とした。

 これは明らかにジンバブエに向けて発信した言葉と考えられ、現在年率 5,000 % を超えた

 ハイパー・インフレに悩まされているジンバブエの参加を拒否するものであろう。 

 その例が下記のとおりだ。

 南部アフリカ諸国の通貨統合に対する一歩前進した準備はすでに始まっている。 南アフリカを

 中心として、ボツワナ、レソト、スワジランド、ナンビアの 5カ国はすでに通貨統合を検討段階に

 入っており、ムボウエニ南ア中銀総裁は、「 これら諸国の通貨は、いずれ南アフリカ・ランド

 もしくはダイヤモンド輸出で財政黒字のボツアナ・ プーラに統合されるであろう」と先月述べている。

 この南ア・ランドへの通貨統合構想に対し、ジンバブエも加盟希望を表明。 一方ムボウエニ

 南ア中銀総裁は先週、「ジンバブエの参加は時期尚早、かつ問題外だ」と、一蹴している。

 ただ南部アフリカ開発共同体は、経済混乱でもはや中銀の機能を失ったジンバブエに対し、南ア・

 ランドの通貨への切り替えを推奨しているが、ジンバブエ自体は具体策を出さず、先週 同国

 最高額紙幣である 10万ジンバブエ・ドルを越えた20万ジンバブエ・ドル札を新たに発行したに

 留まっている。

 南部アフリカということでマイナーなニュースかもしれないが、欧州の通貨統合に続き、アフリカにも

 単一通貨が創設、あるいは統合前にジンバブエを除き一部諸国の通貨が南ア・ランドに転換

 されるのであれば、市場参加者の増加で 少なくとも為替市場におけるランドの地位は向上する

 ことになろう。 数カ国のランドへの転換は意外と早いかもしれない。 今後の進行過程に要注目だ。


米 ド ル/対 円:  118.25円 + 0.05     02年国債:  9.55 % - 4.1 bp

ラ ン ド/対 円:   16.45円 + 0.02    10年国債:  8.43 % - 1.9 bp

  ル/ラ  : ZAR 7.1855 + 0.012   原油価格:  $ 71.62 - 0.15ドル

  ロ/ラ  : ZAR 9.7855 + 0.068    金価格:  $680.90  0.70ドル



今週の南アフリカ金融市場は、注目の一週間になる。

8/15 ()  南アフリカ中央銀行 政策決定会合   ( 1日目)

         6月 小売売上高  市場予測 + 8.7 % (年率) ( 5月 + 9.0 % )

8/16 ()  南アフリカ中央銀行 政策決定会合  

          ( 結果発表 日本時間 22:20 22:30時頃 )

今週 水・木と 2日間に渡って開催される南ア中銀政策決定会合、8 3日および

8 7日にムボウエニ・南ア中銀総裁が 利上げ実施を示唆するような発言をしているように、

市場関係者の観測もその大半が利上げ予測となっている。

* Reuters社  : 16名の各社エコノミストのうち、全員が 50 bp の利上げを予測。 

* Bloomberg : 12名の各社エコノミストのうち、全員が 50 bp の利上げを予測。 

上記 2大メディアによる各社エコノミスト聞き取り調査によると、その全員が 50 bp の利上げを

予測しており、実際 50 bp の利上げが実施されれば現行 9.50 % 南ア中銀の政策金利

( レポ・レート ) はいよいよ 10.0 % へと 2桁台に突入する。

衰えを知らない個人消費、政府インフラ整備がもたらす旺盛な企業投資、その両方から

もたらされる輸入増、原油および食品価格の上昇、企業および個人の高水準の資金借り入れ

など、南ア経済にとって利上げを実施せざるを得ない環境は整い過ぎでいる。 

今回金融引き締め措置が採られた場合、まさに  done deal 」と言っても過言ではないようだ。

実際の政策決定会合 討議結果は、恐らく東京時間午後 10:20  10:30時頃に発表に

なるであろう。 因みに 前々回 4 23日の決定会合では 午後 10:22時、前回 6 7日の

理事会では 22:24時頃にアナウンスメントが実施されている。 

今週の南アフリカ金融市場は、木曜日を中心に目を離せない展開となりそうだ。




さて金曜日の南ア為替市場、相変わらず米国サブプライム問題が大きく影響。 欧州中銀や

日銀などの主要国中央銀行が、短期金融市場に更なる資金放出を実施したこと。

メリル・リンチ社のストラテジスト ( Mr. Joseph Shatz )JPモルガン社のチーフ・エコノミスト

( Mr. Bruce Kasman ) などが、「 米国連銀は今週末までに、緊急利下げを実施する可能性が

高い」と相次いでレポートを出したことから米国株式市場は下落が収束。

NY Dow は昨日に引き続き一時前日比 210ドル以上売り込まれたものの、結局引けは

13,239.54 と前日比 31.14ドルの下落に留まった。

しかしながら中南米を含むエマージング諸国の為替・債券・株式市場の下落は止まらず

トリプル安。 とくに直接サブ・プライムの問題とは関係なさそうであるが、ゴールドマン・

サックス社が手掛ける同社最大のプライベート・ヘッジ・ファンド、  Global Alpha

(資産 8億ドル)  が年初から 26 % も下落。 昨年 7月末から比較すると約 4割下落

しているという報道なども、流動性の乏しい世界の金融商品から資金逃避が続き、エマージング

諸国の金融商品もそのあおりをかっている状態だ。



                                              - to be continued -




上から  ↓

南ア金融市場もその中の一つ。 金曜日ランドは東京時間対ドルで 7.180 近辺で推移して

いたが、ロンドン時間お昼前には 7.250 まで一気に下落。 その後米国時間が開き米国

利下げ観測や米国株式市場の落ち着き、安全資産として金に対して大きな買いが入り、

金価格が上昇 ( 681.60ドル + 8.80ドル ) したことなどでランドは徐々に戻し、7.1975

終了している。

ただ金曜日のランドの動きは、かなり荒っぽいものとなった。対ドルで安値である 7.2500 まで

打ち込まれたランドは急反発。 7.1700台に戻すのにかかった時間はわずか 15分という、

劇的な回復を見せた。 やはり為替市場が揺れ動く中、強気弱気の心理の交錯とショート・

ロングの仕掛けが、未だ混乱したランドの動きを形成しているようだ。

南ア債券市場もしかり。 ヨハネスブルグ証券取引所が始まると同時に南ア国債は急落。 

わずか 30分で 2年債利回りは 9.46 % から 9.62 % にまで急上昇。 その後も乱高下を

繰り返し一時 9.64 % にまで金利は上昇したが、今週南ア中銀政策決定会合を控えている

こともあり戻りは弱く、結局 2年国債利回りは 9.59 % と前日比 8.0 bp の大幅銀利上昇。

10年債利回りも 8.45 %、前日比 5.0 bp 利回りは上昇している。 

金曜日2年債利回りの 9.64 % は、先週 8 6日に記録した今年最安値 (債券価格の

安値) である 9.67 % に再び接近しかかっている。

米 ド ル/対 円 :  118.30円 + 0.40   02年国債:   9.59 % + 8.0 bp

ラ ン ド/対 円:   16.43円 - 0.01   10年国債:   8.45 % + 4.9 bp

  ル/ラ  : ZAR 7.1975 - 0.037   原油価格:   $ 71.47 - 0.12ドル

  ロ/ラ  : ZAR 9.8540 - 0.100    金価格:  $681.60 + 8.80ドル

8 10 ()ヨハネスブルグ証券取引所における非居住者の南ア証券売買額

国内債券 ネット: ZAR ▲  383 mil  購入: ZAR 4,670 mil  売却: ZAR 5,052 mil

国内株式 ネット: ZAR ▲  144 mil  購入: ZAR 3,043 mil  売却: ZAR 3,188 mil