Zarchery's fanciful story -10ページ目

Zarchery's fanciful story

Zarcheryが考える物語。ただしストーリは気が向いた時に書き、予告なく変更される。たとえそれがすでに公開されている内容だとしても。そんな物語をはたして貴方は読む気になるだろうか?
                 - Since March, 2007 -

[ 山形県阿下佃輪城△△-××-▲▲クローバー○○○ ]

知色からもらったメモにはそう書かれていた。ヒロアキはそのメモを暫く見ていたが、グラスを空にすると店をでた。夜風にふかれ歩きながら「もう少し分かりやすいアドバイスはできないのかね」とひとりつぶやいた。店の対面に1台の黒い車が止まっていた。車の中の男はサングラスをかけ、携帯を耳に押し付けながら話していた。「はい。・・・そうです。あ、今出てきました。・・・・いえ、住所は確認しましたがデタラメでしたので、尾行は不要かと思います。・・・そうですか、わかりました。では明け方まで尾行を続けます」

家路に向かっていると車がヒロアキの隣でとまった。赤いシビック、ヒロアキの友人、相葉の車である。相葉は車の窓から顔をだして歩道を歩いているヒロアキに向かって声をかける。「よう!久しぶりだな」

「昨日もあっただろう」

「そうだっけ?まあ、細かいこというなよ」

「今夜もか?」ヒロアキは呆れた口調でいった。相葉はかれこれ5日間、何だかんだと言い訳をつけてヒロアキの家に滞在している。「今日だけ、今日だけって一体いつまで滞在する予定なんだ?」

「明日は大丈夫!」相葉は親指を上に立てて窓から腕を伸ばしていた。

「なぜ分かる?」

「彼女が泊めてくれるって」

「じゃあ、今日もその彼女に泊めてもらえ」

「今日は無理なんだってさ。いいじゃん、頼むよ。明日の朝にはちゃんと家を出るからさ。さぁ、乗って乗って」

確かに相葉は勝手を言って家に泊まるが、毎朝ちゃんと起きてヒロアキと一緒に家を出る。そして夜になるまでどこにいるのか分からないが、気がつくと戻ってきている。相葉は女性の家を転々としている為、自分の為だけの定住場所が無い。もともと定住が苦手なのかもしれないが、女性も常に変わる為、前の女性と次の女性の“つなぎ”の部分がスムーズにいかない場合、ヒロアキの家に滞在する。自分が断ったらどうするつもりなんだろう、と想像する。でも相葉を見ていると、すべて何とかなってしまうような気もする。

ヒロアキは相葉の車に乗り込んだ。「綱渡りが好きだな」

「え?やったことないけど」と相葉はハンドルを回しながらチラッとヒロアキの方を見たが、ヒロアキは前を向いたままだった。「今日は探偵やってきたのか?」

「いや」

「探偵って毎日やらなくてもいいのか?」

「お前、幸せだな」ヒロアキは心底そう思った。

「おう!新しい彼女ができたからな」そういって相葉は無邪気に笑った。この無邪気さが彼の長所なんだとヒロアキは再認識した。2人はヒロアキの事務所兼自宅に着いた。3階建ての建物の1階は駐車場である。車2台分は止められるスペースがあり、ヒロアキのミニがそこにある。2階が事務所そして3階にヒロアキの部屋。2人は階段で2階に上がり事務所に入る。そこからさらに事務所内にある階段を上がって3階のヒロアキの部屋へ向かった。相葉はいつも、どうして外から直接3階にいけないのかと思う。

相葉は部屋に入るとまるで自分のソファーかのようなリラックスした姿勢で座った。ヒロアキはジャケットのポケットを探り中に入っているものを全て出してテーブルに置き、ジャケットをハンガーラックにかけた。「ビールでも飲むか?」

「サンキュー」相葉は、ヒロアキがテーブルに置いたものを眺めていた。携帯電話、手帳、鍵、マッチ、紙。その白い紙が気になった。二折りになっているだけのメモのような紙を広げて見た。

「ヤマガタケン、アゲ?アシタ?デンリンジョウ?こんな住所、あるのか?」

「ない」

「ない?」不思議な顔をしながらヒロアキを見た。

「アドバイスらしい」

「アドバイス?誰の?」とヒロアキを見ると親指を自分のアゴに向けて二度ほど振るというジェスチャーをしていた。

「役に立たなさそうだな」

「いや、そうでもない」




今日の知色は深入りせずにはいられない精神状態を正常に維持する為に時として僅かな彼自身の情報を語る
しかし、今日の知色は深入りせずにはいられない、そして、語らないのは組織の契約は遵守している」
「そう、貴方もまた特殊な能力の持ち主なのだ
だが、今日の知色の精神状態だった
「エド?」
「大丈夫、ラインは超えてない
それは互いに知ろうとしない、そして、語らないのは組織との契約があるからなのだ
だが、今日の知色の精神状態を正常に維持する為にしない、そして、語らないのは組織との精神状態だった
だからBarでヒロアキに写真を見せられた時から抱いていたの?
と、zarcheryが言ってたよ♪


*このエントリは、ブログペット の「フェルナンデス 」が書きました。



- あとがき -

すっかりご無沙汰しちゃっているうちにフェルナンデスが頑張ってブログを書いていました。。。

でもさカッコ( 「 )があるのにカッコ閉じ( 「 )のマークがないのは困るよねぇ。

どうなんだろ、成長しているのか、していないのか。というより、その前にZarcheryがこのBlogを更新しなきゃ成長しないよね。でも、今はちょっとバタバタしているからマイペースに書いていこうかと。

最近、フェルナンデスと言う名前を変えたほうがいいかなって思ったりする。例えば「チャルビン」とか「テンシャル」・・・「ル」と「ン」が必ず入ってるね。ボキャブラリーないなぁ~Zarchery。 (^o^;)

                                     By:Zarchery      2007.07.11

まるで何事も無かったかのように新しい“今日”が訪れる。時間の流れの中で恐怖の記憶は僅かではあるがリアルさが軽減されていく。これは生きる術なのか、時の流れの力なのかは分からない、そう思いながらBCは“窓”と呼ばれている場所を眺めていた。しばらくすると例のドアがいつものように音を発しながら開いた。

「おはようございます。お迎えに参りました」

昨日の老人だ。BCは彼の顔を見たらなぜだか微笑んでしまった。

「行きましょう」老人はそういって微笑み返した。2人は通路を出て歩き始めた。BCは老人の数歩後ろについて歩いていく。老人は時々振り返りながらBCの様子を確認していた。2人は部屋に入るまでひと言も口をきかなかった。いつものように扉が開いた。しかし、その場所は“いつもの部屋”とは異なっていた。BCは、部屋に番号や表札があるわけではく、全て壁と一体化している為、確かではないが、違う気がする、と感じた。そして扉の開いた部屋に入ってそれを確信した。

「いつもと部屋が違います」

「ええ、私はコンピューターを使いませんので」と老人は笑っていた。

その部屋には白い長方形のテーブルと椅子。そして部屋の隅はコーヒーメーカーがセットされ、すでに飲める状態だった。コーヒーメーカーさえも白い素材だった。だが、反対側の隅には緑があった。観葉植物だ。部屋は4畳半程度で、いつもの部屋より狭いが、そこに緑があるだけで、BCにはとても新鮮な空間に思えた。

「色が1色追加されるだけで・・・」BCは椅子に座ってそう言いかけると、老人は「2色です。ぜーんぶ白なんて吐き気をもようしますよ」と言ってコーヒーを差し出した。

「ホント」といってBCはカップに注がれたこげ茶色のコーヒーを見ながら笑った。そして「コーヒーを飲んでいいの?」と聞いた。

「もちろんです。飲んではいけない法律でもありますか?」

老人の言葉に微笑んでからカップに口をつけて一口飲んだ。

「苦い」と口にしたが嬉しかった。

「砂糖とミルクは?」

「ありがとう、でも要らないわ」そういって観葉植物へ目を向けた。

「この緑は本物?」

「ご自身で触ってみたらいかがです?」

BCは立ち上がってBCより少し高い観葉植物の葉っぱを手で触れてみる。そしてBCは幾つかの葉をさわりながら「本でしか見たことないの」と寂しそうに言うと老人はテーブルのある場所で椅子に座ったまま優しく「本物です」と言った。その言葉に嬉しそうに振り返るBCに対して老人はポケットから一輪のバラをだして見せた。

「それは?」

「バラです」

「触っていい?」

「もちろん」

「あ・・・」

「そう、造花です」

BCは手触りの違いを実感できて嬉しくてたまらなかった。いつの間にか子供に戻っていた。

「ねぇ、太陽って見たことあるの?」

「ええ、一応・・・お嬢様は外へ出た事は?」

「そと?そとってどこ?」というBCの言葉に一瞬戸惑ったが、「ああ・・・ この建物から出た事は?」と聞き返した。するとBCは「ないわ」と言って首を横に振った。

「それじゃ、もやしっ子になってしまう」

「もやしっ子?ってなーに?」

「もやしみたいな子です・・・あ、今度持ってきて差し上げましょう」

「もやしっ子を?」

「そりゃむりです」といって老人は苦笑いをした。

「貴方の名前は?」

「坂田(さかた)といいます」

「坂田・・・そう。じゃあ、私の名前は?」

「え?」

「私、自分の名前知らないの」

「エド?」

「大丈夫、ラインは超えてない。組織の契約は遵守している」

「そう、貴方もまた特殊な能力の持ち主なのね」

知色もエドも互いをよく知らない。それは互いに知ろうとしない、そして、語らないのは組織との契約があるからなのだ。彼は医師として知色の精神状態を正常に維持する為に時として僅かな彼自身の情報を語る。しかし、それに対して深入りは厳禁なのだ。だが、今日の知色は深入りせずにはいられない精神状態だった。だからBarでヒロアキに写真を見せられた時から抱いていた疑問を口にした。

「ねぇ、JGって何か知ってる?」

エドは知色の目を見て黙ったまま何も答えなかった。知色は再び尋ねた。

「知っているの?」

「どうしたの?急に」

「今日、Barで男に写真を見せられた。『4』の店内の写真と私の写真。そこにはJGと書かれていたわ。なぜ?JGって何?」

「君は非常に大きなストレスを抱えているね」

「質問の答えになっていない」

「僕は君も知っている通り、上層部の人間ではない」

「知らないということ? じゃあなぜ、そう言わないの?」

エドは立ち上がり少し離れたカウンターキッチンの方へ向かっい「コーヒーいれるよ」と言ったが、知色は返事をしなかった。エドはコーヒーメーカの前でセットをしながらゆっくり話し始めた。

「人間は酸素が無いと生きていけない。にも関わらず、酸素を吸収して二酸化炭素を放出する」

「何が言いたいの?」

「今、地球上の酸素がどんどん減少しているのを知ってる?酸素が無くては人は生きていけない」

「もちろんそうよ。でも、そんなに簡単に無くなったりしないし、国は対策も考えているはずよ」

「そうかな、確かに国は考えてはいる。でも、それは果たして間に合うのかな?」

知色は返事をせずにエドを見つめた。エドは話を続ける。

「確かな事はいえないけど世界中の人口は1分間で150人、1日に20万人生まれているらしいよ」

「同時に亡くなる方もいるわ」

「もちろん。でも、生まれる比率が高ければ結局は増加を意味し、それは酸素を減少させる可能性が高い」

「さっきから話がずれてる」

「組織は酸素を生産させる仕組みを研究している。それのプロジェクト名がJGというらしい」

「え?」

「ま、僕もうわさで聞いただけだから確かなことは言えないけど」

知色はエドの話を聞きながら、組織の力なら酸素を生産させる仕組みを考え、実行に移す事は可能だろうと思っていた。

「じゃあ、JGの意味は?なぜJGと言うの?」

「残念ながら、そこまでは僕も知らない。それに・・・」

「それに?」

「これ以上は僕の身が危ないよ」

知色はエドにそう言われて自分が深入りしすぎていることを思い出した。

「そうね、ごめんなさい。ありがとう」

「コーヒー飲む?」

「うん」と頷いた。

時間くらい時間が経過すればよかった?
zarcheryは、くらい部屋を手配したかったの部屋とか、部屋とか、部屋を経過しなかったね、今朝の人は外すよ、新しい人を手配したかったの?
zarcheryは、くらい部屋を手配したかった

「なぜ?」
彼を外すの?」
「なぜ?」
とか書いてみるの♪


*このエントリは、ブログペット の「フェルナンデス 」が書きました。



- あとがき -

物凄い文章だね。さすがフェルナンデス(ZarcheryのBlog Petの名前)。もう少し笑いが取れる間違いをしてくれたらいいのに。これってちゃんと正しい日本語が使えるようになるまで成長するのかな?フェルナンデスは省略せずに呼んであげてね。というより短くしづらいよね。先日、一緒に出かけた友人はラインホルトと言う名前で、これまた省略しづらい名前でした。でもこの名前、とっても真面目なイメージがあるのはZarcheryだけかな。フェルナンデスは全然真面目なイメージがないね。飄々としている感じかな。ちなみにZarcheryの下の名前(本名)は、色々な書き方(漢字)があるけどZarcheryと同じ漢字の場合には(勝手に想像してください)「竹を割ったような人」が多いらしい。実際、Zarcheryの周りにいる同じ名前(同じ漢字)の人は偶然にもそういう人が多い。ま、Zarcheryが竹を割ったような人間かどうかは定かではないけどね。

何はともあれ、フェルナンデス君、頑張っておくれ。

                                 By: Zarchery 2007.06.07 21:57




うまく投稿できるかな?


*このエントリは、BlogPet(ブログペット) の「フェルナンデス 」がテスト投稿の為に書きました。


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- Zarcheryから皆様へ -

このブログは、このサイト画面左下部にて飼っているZarcheryのペット、ねずみの“フェルナンデス”が、時々、勝手にブログの投稿をします。彼(フェルナンデス)が何を書くのか知りたいという好奇心から設定をオンにしました。フェルナンデスは5月生まれの雄のねずみです。よろしく。ということで、フェルナンデスとZarcheryが書く物語は別のものですので、混同しないようにしてください。



あれから1時間くらい時間が経過しただろうか、BCの部屋へ自分が父親だと名乗る“あの男”が来た。

「朝はすまなかったね、今朝の人は外すよ、新しい人を手配する」彼はBCが腰をかけているソファーの横に座りながら言った。

「なぜ?」

「なぜ?」彼は首をかしげてたずねた。

「なぜ?彼を外すの?」

「なぜって、あんなに頭の悪い男じゃ嫌だろう?」という言葉にBCは笑ってしまった。男は彼女の笑いが理解できず、「何が可笑しい?」と聞く。

「彼は頭が悪くなんかないと思う」

「なぜそう思うんだ?」

「あの人、あの扉の向こう側にいて部屋の中に入ってこなかった」

「そりゃ、君が扉の前にいたからだろう?」という彼の言葉に小さな怒りを覚えたがBCは話を続けた。

「いいえ、私はベットの上にいたのよ。でも、彼は入ってこなかったの。そしてその後、今度は“扉は内側から開けられない”と伝えたのに、私に椅子を持ってくるよう言った時、彼は扉の内側、つまりこの部屋にいたもの」

男は黙って知色の顔を見ていた。知色は彼を一瞥してから再び前を向いて話し始めた。

「彼、言っていたの。“物事というのは確かめられるチャンスがあるんだったら、自分で確かめなければ気がすまない”って。そう、確かめたかったんだと思う。“自分の目で見て感じた方が、より自分らしい”って言ってたから」

「どういう意味なのかな?」

「好奇心かな。真実を知りたかったのよ、あの扉はどのタイミングで閉まり、それは手動なのか、自動なのか。あの人が見て感じたことが、あの人の中での真実」

「よく分からんが、目の前にあるものが真実なんだよ」

「たとえば、この部屋の“窓”みたいに?」

彼はBCの言葉に返事をしなかった。そして男が、立ち上がりながら「とにかく、彼は外して他の・・・」と言いかけるとBCはその話をさえぎるように、

「あの人がいいわ。あの人でなきゃ嫌だ」と言った。

BCは、あの老人が自分に必要な気がした。理由は分からないが、真実がどこにあるのか、真実が何なのか、それに近づくことができそうな気がした。

知色はシャワーを終えて服を着る。上下お揃いのグレーのトレーナー。色気のない格好だが楽でいい。男の部屋には知色サイズの服がちゃんと何着も・・・いや、かなりの服が用意されているのだ。誰が洗濯をしているのか、誰がクリーニングに出しているのか分からないが、とても彼がやっているとは思えなかった。

知色はこの男をよく知らない。彼を呼ぶときは「エド」。それが彼の呼び名だ。しかしこれは本名ではない。そしてこの建物も彼の持ち物ではなく、”彼ら”の所有物である。エドから直接聞いたわけではないが、知色はそう考えている。

エドが待っている部屋にいくと既にいつもの注射と、点滴の準備ができていた。エドは白衣をはおっていた。

「ここで白衣を着る必要性がわからないわ」

「導入だよ。いいからソファーに座って」

「導入?」そう問いながら知色はソファーへ座り、そして足を投げ出して横に寝そべった。

「精神の入れ替え。白衣を着た瞬間から僕は僕でなくなる。違う僕が生まれる」エドは微笑みながらそういった。

「病気ね」といって手を伸ばし顔を差し出した腕からそむける。

「重症だな」

「面白・・・」といいかけて知色の意識は遠のいていき眠りについた。

「おやすみ」

        ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・

目を開けると少し離れた場所にガラスのテーブルが見えた。そしてその先にジーンズが見える。男の足、そうエドの足である。

「起きた?」とエドがいう。

「どれくらい寝てた?」

「君はいつも同じ質問をする。30分だよ」

「正確?」

「適当」

「なんで?」

「なんで?それも同じ。 その質問に意味ある?」

「わからない」

「毎回毎回、起きるたび同じ質問するのやめないか?」

「どうして?」

「リセットしたような気になる」

「リセットしてる」

「本気で言ってる?」

「ごめん」

エドは知色の言葉にただ微笑むだけだった。そして点滴の準備を始めながらこう言った。

「リセットは無いんだ。過去の時間へ飛ぶことができない限り」

「うん。でも修正ができる」

「できることと、できないことがある」

知色は返す言葉が見つからず視線をそらした。エドが準備した点滴が始まった。そして知色の体にブランケットを優しくかけてくれ、いつものように知色のそばに座って話し相手になっていた。

「今日、また不幸が生まれそうになった。ううん。多分、彼は不幸の産物になると思う」

「止められなかった?」

「組織は喜んでるでしょうね」

「最近、思い出すんだろう?」

「え?」

「君にとっての悪夢、いや恐らく誰にとっても悪夢だろう」

「なぜ?私は誰にも言ってないのに?」といって起き上がりそうになった所を、エドは体を押さえて寝かしつける。

「こら、こら、動くなよ。心配ない、誰にも言ってない」

「そういう問題じゃない」

「時々、見えるんだ」といってエドは知色の目を見て微笑んだあと、すぐに目をそらした。知色はエドを見つめたまま動かなかった。どんなときでも優しく微笑みを提供しているエドの顔は笑っていなかった。そしてひと言、こう言った。

「そいういう脳なんだ」




BCJGとは異なる別の物語です。平行してUPしていきますのでお間違えなく。


BCの部屋にある“窓”と呼ばれる場所から朝の光が入り、親切に鳥のさえずりが聞こえてくる。BCはすでに起きていた、というよりあまり眠れなかった。でも自分の精神状態を考えればそれでも寝たほうだと思った。あんなことがあっても僅かではあるが睡眠をとることができる自分をどう受け入れればいいのか分からなかった。そして思い出していた。魚と木と人間、そしておそらく爬虫類・・・あれは一体なんだったのだろう。BCはベットで仰向けのまま、天井を見つめていた。すると、例の機械音とともにドアが開いた。明らかにいつもより早い時間だ。ドアの向こうには老人のような風貌の男が白衣を着て立っていた。ベットから起き上がったBCは老人に尋ねる。

「随分、早くはありませんか?」

「ええ、年寄りは早寝早起きでしてね、すみませんが、1時間後に始めたいと思いますのでそれまでにお支度を」

「わざわざそれを言いにこられたのですか?」

「ええ、何でも電話が無いと聞きましてね、いやー不便ですな、電話が無いなんて。ま、とにかく、私は向こうの部屋で待っておりますので1時間後にお越し下さい」

BCは驚いて尋ねた。「ご存じないのですか?」

「何をですか?」

「貴方が立っている扉は外からしか開きません。つまり私に来るようにといわれても内側から外へは出ることができないのです」

BCがそう説明すると、老人は目を丸くして扉をぐるりと見回してこう言った。

「まーなんとも、頭の悪い扉ですな」

BCはあまりの可笑しさに声をだして笑った。それを見た老人は、「笑い事ではあるますまい、お嬢様、椅子はありますか?」と尋ねた。

「ええ、奥に」

「持ってきてください」

「え?」

「いやいや、とにかく持ってきてください」

BCは言われるままに椅子をとりに言った。なんという老人なのだろう、“あの人”が、この彼を採用したのだろうか?そう思いながら老人に椅子を渡すと、扉の間にそれを置いた。つまり完全に扉が閉まる事はなくなる。ただし・・・

「これでは、警報がなりませんか?」

「何だって警報が必要なんです?」

BCはこっちが聞きたい、と思ったが老人のあまりの自然な話しぶり、素直な反応に不思議と腹が立たなかった。

「何も聞いていないんですか?」

「物事というのは確かめられるチャンスがあるんだったら、自分で確かめなければ気がすまない方でして、自分の目で見て感じた方が、より自分らしいでしょう?」

そう言っているうちに予測どおり警報が鳴り出した。老人はポッカリ口をあけて上を見つめた。あっという間にしっかり防備した服装、そう、ウイルスを除去しに行く時のような、宇宙服とも呼べるような格好をした、ガッチリした体つきの男性が5,6人やって来た。

「な、何事ですか?ガスもれですか?」老人は彼らの服装に唖然としたようである。

「何事なのかはこちらが聞きたい!何をなされているんですか?」宇宙服のような格好をしている男たちの1人が声を荒げて尋ねる。

「いや、何って、電話が無いもんで、お嬢様に伝言しにきたんですよ。そしたら、このドアが役立たずで・・・」

「とにかくお越し下さい!」と言って老人の腕を掴む。

「いや、ちょっと、私は・・・」と老人が全て言い終えぬうちに宇宙服に連れて行かれた。椅子はすでに部屋の中へ戻されていた。

「なんて人なの?」BCはあまりの可笑しさに腹を抱えて大笑いした。そして、こんな風に笑ったのはどれくらいぶりだろうと思った。

「面白い人」そう、つぶやいた。