JG 始まり (No.23) | Zarchery's fanciful story

Zarchery's fanciful story

Zarcheryが考える物語。ただしストーリは気が向いた時に書き、予告なく変更される。たとえそれがすでに公開されている内容だとしても。そんな物語をはたして貴方は読む気になるだろうか?
                 - Since March, 2007 -

Zarchery’s fanciful story “特殊構造”の我が家を出ると、太陽の日差しが眩しくて、知色は思わず手をかざしていた。庭を通り過ぎ門を出ると相変わらず“いつもの”車が止まっていた。組織の人間だ。知色は彼らをいないものとして、見えないものとして何事も無かったかのように通り過ぎる。“彼らから”随分はなれた所で、歩きながら携帯を握り電話をかける。

「私」

「やぁ、どうした?」エドが答える。

「どうかしないと電話しちゃいけないかしら?」知色がふざけて答える。

「なんだ、ラブラブだね」

「私はご機嫌斜めよ」

「Wow!斜めなの?曲がってるね。僕は直線が好きだな」

「・・・・。話がしたい」

「いいよ。キミがどうしてもって言うなら愛を語り合おうか」

「・・・・なるほど。今、“あそこ”にいるのね」

「うん、ホワイト好き」

「じゃあ、いつもの場所で。時間はどうする?」

「えーブラックはあんまりすきじゃないよ。ホワイトがいい」

「昼間ってこと?」

「僕のサイズは16号。あ、あとコーヒーも宜しく」

「16号?なにそれ?大きすぎでしょう?」知色は笑いながら答えた。

「だって太っちゃったんだもん」

「分かったわ」

「コーヒー忘れないでね」

「コーヒー?」

「そう、マメが切れちゃったんだ」

「だから?」

「うん、コーヒーが飲めない」

「だから?」

「死んじゃう」

「なんで?」

「コーヒーが飲めないから」

「なんで?」

「だから?なんで?その次は?どうして?」エドが笑いながらいう

「分かったわよーっ!買えばいいんでしょう、買えば!」知色が諦めてたように答える。

「Wow!素敵」

「絶対、首絞める!」

「えー、じゃあ弱めでお願い」エドがふざける

「残念、加減を知らないの、私。うふっ」といって知色は冷たく電話を切った。

エドは切れた電話を握り締めながら「愛が薄いねー」と組織の建物内の廊下を歩いていた。

知色は歩きながらひと言、「さぁ、始めましょう」と太陽を見上げた。

そして思い出していた“悪夢”を。いや、あの日の出来事を。


※2009.01.14 一部追加