世紀の一戦を前にして、また作者の(悪い?)クセが出てきましたね。
中国武術を持ち上げるシリーズです。
今度は烈海王がボクシングに挑戦です。
ピクル戦で片足を無くし、義足にもかかわらず
中国4千年の力で勝利し、巨万の富を得てしまいます。
グローブパンチへの対策も、すでに4千年前から
織り込み済みの体です。
それにしても何故今なの?
作者の格闘技歴は少林寺拳法とボクシングなのですが、
現在日本で普及している少林寺拳法は、
いわゆる日本少林寺拳法で、
完全に独立した体系になっているはずですし、
作者がスパーリングでボコボコにされた太気拳は、
日本人 澤井健一氏が創始者です。
何故そこまで肩入れするのか、わかりません。
ピクル相手に負けたり、グルグルパンチを繰り出すなど、
恥をかかせたお詫びみたいです。
どうしてもボクシングを描きたくて、尚且つ
登場人物と絡めたいんであれば、
ピクル戦で片腕を失った、
愚地克己がピッタリではないでしょうか?
左手一本、つまりジャブだけで戦えは、
大きなハンデにもなるし。
また、今回さらに残念なのは、強さのデノミ(通貨単位の変更)が行われていることです。
「グラップラー刃牙」では、ユリーやアイアンマイケル、
「バキ」ではモハメドアライがお馴染みのメンバーに敗北しており、
烈はメンバーの中でも、上位の強さという設定です。
すでにハイパーインフレを起こして、
明らかに、人間を超えている次元の強さを持つ烈が何故今更、
一般人と好勝負をしなければ、ならないのでしょうか。
前にも書きましたが、格闘マンガでインフレは仕方ありませんが、
デノミはちょっと頂けません。