中国擂台賽編のメインイベントは、
やはり、郭海皇VS範馬勇次郎でしょう。
146歳にして中国拳法界の最高峰、
「海皇」を名乗ることが出来る唯一の達人 郭海皇と
刃牙の父親にして「地上最強の生物」
範馬勇次郎との一騎打ちです。
勇次郎が負けることは無いだろう、
でも、作者が大好きな中国拳法の頂点相手だし…。
てなことを思って読んでいましたが、
思いもよらぬ展開になりました。
多くの読者に衝撃を与えた、この結末。
郭海皇が老衰により死亡、よってノーコンテスト
しかもそれは、いわゆる「死んだふり」だった!
って、凄すぎませんか。
高校生のころ、
山田風太郎の伊賀忍法帖を読んだんですけど、
ある忍者の術が、
「溶けることが出来る」だった時以来の衝撃でした。
医学的には完全に死んでいたが、
息を吹き返し、武の勝利だと高らかに宣言する郭海皇。う~ん。
そして「一本とられたぜ」的な勇次郎のリアクション。う~ん。
146歳の郭海皇が
「100年経ったらまた闘ろうや」 う~ん。
そして至言?
「死に勝る護身なし!」う~ん。
うなるしかありません…。
シリーズ最初の「グラップラー刃牙」では、
実在の人物をモデルに、少し脚色したエピソードが多かったのに、
「バキ」では、人類から頭一つ抜け出した感がありますね。
でもまあ、もともと範馬勇次郎はそうだったか。
とにかく想像をこえた必殺技でした。