ある日、森の中 | かみゅーんの独り言

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 空港内の電動カートが走る時に流している音楽は、童謡「森のくまさん」のメロディーだった。混み合う空港ロビーを走るカートは、特に背後から近付いて楽々と抜いていかれると、驚いたり妬みの気持ちもわきかねないが、森のくまさんのメロディーは心を和ませる。

 年に何度か航空機を使うけど、「森のくまさん」に気づいたのは初めてだった。あらためて耳を澄ましてみると、森のくまさんに限らず、空港と機内には色んな音楽が流れている。音量も押し付けがましくなく、気づかないことの方が多いが、案外心が落ち着くものが多い。何の音楽なのか分からないけどね。

 昔からお気に入りなのは、「ポーン、ポーン、ポーン」という機内の音。機種や航空会社によって違うのかもしれないけど、シートベルトサインの時とか、滑走を始める直前に流れる音。電子合成音のように聞こえるが、心を穏やかにさせ、落ち着かせる嫌味の無い音だ。ガラ携時代には、着信音に欲しくて探し回ったけど見つからなかった。

 心和ませる音楽は、別に童謡だけじゃない。昔見て感動した舞台演劇で使われていた音楽は、曲名は思い出せないけど、多分、ザバダックだったと記憶している。プリンセスプリンセスで言えば、今野登茂子さんの世界かも。今野さん作詞・作曲の「月夜のできごと」や「海にひとしずく」などは童謡の世界だった。

 大音量で血わき肉踊らせる音楽は好きだけど、寒くなると、温かい音楽もいい。