ベイビーツイン 4 マッチングケースの話
昔乗っていたWLAのモディファイです 1943です
ハーレーのエンジンのクランクケースは縦割りです、つまり左右に割れます(ホンダ等のツイン/マルチは横割りです)
そこでよくハーレー乗りの方が気になさるのがマッチングケースかどうか ってことです
マッチングケースとは製造過程でまず左右ケースが其々鋳造されます、
そして冶具に収められ必要な部分だけ面取りしたり穴加工されたりします、
ここからが最も重要でここまでは個々に加工されていた左右のケースを合体させ冶具に収めてクランクシャフトの芯をだす加工をする訳です、
縦割りケースの場合は左右のケースで3D的に最も重要な位置関係がクランクシャフトの軸受け部分となります、
そして合い加工した左右のケースには其々同じ番号が打刻されてマッチングケースかどうかの識別ができるようになります
私の場合はマッチングケースであればそれに越したことは無い ってくらいの重みしかありません
何故なら戦時の即席大量生産のWLAの場合、ハーレーの工場以外にも多数の協力工場でつくられた関係で初めからマッチングケースで無い物が相当数混じっていると思わざる得ない事例が多々あるからです、
そしてそんなWLAもそこそこ走って生き残ってきているからです
また
生産から60数年一度もエンジンを開けたことの無いWLAなどある筈もなく、むしろその時の修理工の腕によってマッチングケースでありながらその利点が生きていないと言う事例を数多く見てきました
WLAではありませんがビックツインの場合よくクランクの振れからクランクケースが割れることがあります、今はアルミ溶接も凄い進歩しましたがそれでも修復不可能な場合があります、つまりせっかくのマッチングケースも合い方を失うことになります、
こんな未亡人のようなケースでもとりあえず左右ありさえすれば、腕の良いエンジンビルダーであれば専用冶具に収め再加工することでマッチングケース化することが出来るわけです
過去の修理に因ってマッチングケースでありながらアンマッチングケース以下の実力しか出せないバイク/エンジンをありがたがってマッチングケースだと言っていることの方が滑稽だと思ってみています
このWLAもアンマッチングケース車です、購入した時はオリジナルのオリーブ塗装のバスケットケースでした、不思議な事に1948年の軍払い下げの時からの1オーナーでしたがアンマッチングケース車でした、ケースの打刻も末尾が2番しか違わないナンバーで、どう考えても出荷時からのアンマッチングケース車としか思えません
勿論再加工済みです、マッチングケース車など屁の河童です
