※ネタバレか否かは、読者の自己責任なので、あしからず 


 シネマ#10
& 

《午後11時の映画祭》 

第25夜 


 『トゥギャザー』


 in新静岡セノバ 


 監督/マイケル・シャンクス


 出演/デイブ・フランコ●アリソン・ブリー●デイモン・ミリアンetc 


 2025年/アメリカ●オーストラリア合作 






 採点/86点


引っ越し先の山村にて、早々2人揃って、一緒にハイキング中に遭難。

謎の祠が祀られた洞窟で一夜を明かした結果、お互いの身体に異変が起きる男女の変貌に迫る物語。

まだ2月だが、今年最も観たいと楽しみにしていた作品である。

でも、なぜ、令和の今に、ルー大柴物語なんやろ?と首を傾げながら、劇場へ向かう。




「トゥギャザーしようぜぇ〜〜!!一般ピ〜〜ポォ〜〜〜〜♪!!」

脳内の片隅で、海パン一丁でクネクネダンスを踊るルー大柴を追い払いながら、いざ、映画が始まった。

最後まで、やっぱし、ルー大柴は出てこない。

当たり前である。

しかし、藪からスティックな展開に襲われた結果、ルー大柴より断然、気持ち悪い、、、

グロテスクで、とても闇の深い世界に迷い込むハメになった。

未だ10本しか鑑賞していないが、今年最も面白く、最も恐ろしい映画だったと断言する。

倦怠期のカップルの距離がどんどん遠ざかってゆく作品は今日まで沢山観てきたが、此処までどんどん急接近してゆく映画は観た経験は無い。



結婚式に呼ばれると、常套文句で
「夫婦は一心同体」
「共に息絶えるまで絆はずっと一緒」
etcetc生温いスピーチが飛び交い、虫酸が走るが、
「此処までくッつけって誰が言った!!一心同体にも程があるぞ」
と、さぞかし御両親ともどもツッコミの嵐が吹き荒れるだろう。

注目の大ラスなんざぁ、釣りバカシリーズのハマちゃん&ミチコたんもドン引きする奇跡の合体模様である。


とは云え、今作は決してコメディではない。

実際に、2人はカップルやと云うから、尚更、笑いごとではない。

作品選べよって思う。

かと云って、決してホラーの王道でもない。

むしろ、極限までの夫婦愛を問うラブストーリーと云えよう。




未だかつてない衝撃作と説いたものの、ルー大柴の幻影を排除した跡で、いつか何処かでブチ当たった様な不思議なザワメキを憶えた。

奇想天外な伏線回収のアイデアは、シャマランか?いや、
ブッ飛んだドッキングの恐怖は、悪名高い『ムカデ人間』で、
有るワケがない。

諦めかけた時、頼りない海馬からニュルニュル手繰り寄せ、出てきたのは、、、

閉ざされた奥地で、いにしえの儀式に呑み込まれて、もがく生贄にも似た男女の生態は、
「せや、ミッドサマーや」
と。

異臭まで立ち込めるのが解る陰湿かつ神秘的であり、性交渉がストーリーの鍵を太く握っているジメジメ湿ったエロティシズムが一致し、私の脳ミソに被り付く。

面白いから是非、観て!!と、あからさまに勧めたくない微妙な味わいも含めてである。

しかし、男女の仲を超越して、融合を最後まで全うしたスイングの威力は、今作が遥かに凌ぐかもしれない。

せやから、何やねんと、云われても、私は知らへん。

其の辺も気味悪い程に酷似した映画である。

まぁ、エエわ。帰ろ、帰ろとした時、私自身が座席に付着していたら恐ろしいなぁと笑ったが、無論、普通に立ち上がれた。

まさか、他のお客と吸い付く様にクッ付いちゃったら、、、

其の心配はハナから存在していない。

なぜなら、観客は、私、独りだったからである。。。

無性にトゥギャザーしたくなった寒い冬の夜なのであった。

では、最後に短歌を一首

『軋む鐘 螺旋の茂み 髄と這い 糸引く渇き 絆と鎖(腐り)』
by全竜



そして、恒例の《スッポンポンデータ》で候




《年齢制限区分》
PG―12

《全編》
102分

《お楽しみ時間》
約3分(ランジェリーも含む)

《お楽しみ時間所有率》
2,9%




《プロポーション》
★★★☆☆

《芸術度》
★★★★☆

《物語性》
★★★★☆

《エンターテイメント性》
★★☆☆☆

《興奮度》
★★☆☆☆

《オススメ度》
★★★☆☆

《総合》
★18

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部