シネマ#108


『用心棒』


in静岡東宝会館

(午前10時の映画祭)


監督/黒澤明


出演/三船敏郎●仲代達矢●司葉子●山田五十鈴●志村喬●加東大介●夏木陽介●天本英世●西村晃●ジェリー藤尾●藤原釜足●土屋嘉男●加藤武●羅生門綱五郎●東野英治郎●山茶花究●藤田進etc


1961年/東宝●黒澤プロ/110分




採点/山田く〜〜ん、桑畑三十郎さんに座布団10枚やっとくれ♪


先日、東宝会館で観た映画がどちらも、カラッキシで、幻滅して終わる。


心持をリセットするには、同じ劇場で掛けている《午前10時の映画祭》が調度イイ。


お陰で、三船敏郎ウジ!!(全員集合の時のいかりや長介風に)に、退屈な了見をきれいサッパリ叩っ斬ってもらった。




天下の黒澤やもの、DVDやビデオで幾度も観てきたが、やっぱし、デッカい銀幕で向き合うのが、イチバン面白い。


二組のヤクザ一家が、いがみ合う宿場町で、ふらり独り訪れた侍が、用心棒にとお互いの組に、自分を売り込みながら、対立を煽り、どちらも壊滅に追い込む痛快時代劇。




黒澤映画の娯楽作のテッペンは、やっぱし、

『七人の侍』

にキマってるが、あのテンコ盛りボリュームじゃ朝から喰らうには、さすがに胃がもたれる。


故に、三船敏郎がサンピンのピンで大暴れする今作が、スッキリ楽しめて、心持ちがイイ。よって、かつての仲間だった志村喬や加東大介は、敵側に回って睨みを利かせ、手玉に取るマッチメイクは皮肉が効いてらぁ。


親分の面にチョッカイ出して、縄張りを引っ掻き回しながら、仕事代の値を釣り上げてゆくウチに、最大の敵である拳銃使いの仲代達矢が町に帰ってきて、喧嘩が更に盛り上がって来やがる。


また、焚き付けの一つになる美しい妾(司葉子)の旦那が、土屋嘉男なのも印象的だ。


七人の侍の最後に成就したハズの恋が博打でシクジッた末のアングルかと勘繰ると興味深い。


そして、三十郎にけしからん!!と説教しながら、世話を焼く一膳飯屋のオヤジ・東野英治郎が気の毒だが、イヤハヤ愛らしい。


手下の西村晃が出てくるので、歴代の黄門様がニアミスするのは貴重な機会だ。


あと、大槌担ぐ最も図体のデカい用心棒は、ずーっとジャイアント馬場だと思っていたが、全くの別人で、元・関取の羅生門綱五郎ッてぇ役者だと知ったのは、つい最近なので、何とも恥ずかしい。


でも、いちばん、オッカねえのは、金に汚く、組をまんまと牛耳る女将の山田五十鈴である。


やっぱし、女ッてぇのは怖ぇや。叩っ斬られる前に、酒呑んで帰ろ、帰ろ。


では、最後に短歌を一首


『腹捲り 首ぞ釣り上げ 弾く腕 桶に頬杖 秤ごと(謀り事)斬る』

by全竜


次回は、『椿三十郎』かぁ。


また、来るぜ。

 アバよ。

 

 

 

 

 

 

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