※ネタバレか否かは、読者の自己責任なので、あしからず
シネマ#62
『俺ではない炎上』
監督/山田篤宏
出演/阿部寛●芦田愛菜●藤原大祐●長尾謙杜●三宅弘城●板倉俊之●浜野謙太●田島令子●美保純●夏川結衣etc

採点/67点
休日にTSUTAYAへ立ち寄り、気になっていた作品を一通り借りて鑑賞。
平凡に生きていたハズの住宅メーカーのサラリーマンが、或る日、SNSアカウントを何者かに乗っ取られた挙句、身に覚えの無い殺人犯にデッチ挙げられ、逃亡の旅に出るハメになるサスペンス。
無実の罪をいきなり着せられ、一挙に生活が火だるまと化す恐怖・・・
そう云えば、昔、煽り運転の暴行犯の彼女ではないかと、勝手な憶測でネットに晒され、酷い目にあった人を思い出す。
自分も食レポや映画批評etcをブログにアップするのが趣味となって久しいが、其の間、会った事も無いユーザーに因縁を付けられ、荒らされまくって傷付けられた経験は幾度も有った。
殺人犯呼ばわりされる極端なケースだが、ネットを嗜む身として決して他人事ではない。
ツイートに右往左往され、スマホにズブズブ浸る生活を皮肉る渦の中に落とされた不幸な男を強面の阿部寛が演じるギャップが面白く、依存体質の我が身には教訓になり、突き刺さった。
破滅的な人生に叩き落され、逃亡者に陥れられるリアクションがいちいち効いて画になる。
目立ちたがり屋のYouTube共とか、鍵を握る娘の存在などやや無理矢理な時間差攻撃に戸惑ったものの、世相を斬る風刺劇として楽しめる作品やと素直に思う。
そして、『ショウタイムセブン』
に引き続き、改めて、阿部寛は、独り相撲が良く似合う役者であり、本領発揮し、惹きつけられた。
正義感とか面白そうやなとウケ狙いの心とか、ちょっとした軽弾みな言動が、取り返しのつかない惨事に投げ込まれてしまう。
こんなくだらない世界なんて
一体、誰が悪いのか?!
少なくとも、私は悪くない。。。
不毛な犯人探しの生贄は延々と続く。
無理解で無責任で自分よがりの現実に、逃避するしか繋がりは生まれないのか。。。
自問自答を抱え、またネットへと逃げ込みたくなる6月の夜なのであった。

では、最後に短歌を一首
『丸腰に 網目晒され 濡れあらし 被る火だるま 独走の首』
by全竜
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