『全竜の夏休み2025』
真打は、やはり馴染みの名店で満喫しようと、ランチタイムに向かったのは、毎月恒例の老舗蕎麦屋
『ふるさと』

ちょうど、其の直前、職場で開催された納涼祭イベントの景品で、冷凍海鮮セットが当選したため、どう調理してよいものか?
大いに悩む。
そう云えば、以前、地元の情報番組で、海で釣ってきた魚を、大将に依頼し、絶品料理をこしらえて、絶賛されて企画の立派なサゲを飾ったのを思い出した。
ダメ元で電話連絡したトコロ、大将は快く景品の海鮮を調理して頂けると、承諾を受け、心打たれて馳せ参じた次第である。
店に到着し、暖簾をくぐり、大将や厨房の方々に感謝の挨拶を述べ、いつものカウンター席に腰を降ろす。

敬愛する立川談志師匠の直筆サイン色紙に参拝を済ませ、ノンアルコールビールで乾杯したら、ワガママ夏休み版お任せコースの幕開けと相成る。
トップランナーを務めし、御馴染みの
『①地魚の刺身盛り合わせ』
は、一段と力作揃いで、集う和の目映さが愛しい。
今回のメンバーは、赤エビ、タカノハダイ、スズキ、マダイ、タマガシラ、タチウオ、カンパチ、アジのユッケと、バラエティに富んだ大海の精鋭がズラリと頼もしく並ぶ。

赤エビは景品軍から抜擢され、ときめく中、刺身1枚ずつネタを変える贅沢な演出に驚き、頭が下がる。
新鮮でみずみずしい身の弾力が豊かに奏でられ、魅了された。

特にアジのユッケの濃厚な存在感は、群を抜くクオリティで食卓を鮮やかに照らす。
続いては、不動の2番バッター、天ぷらゾーンへ突入。
先ずは、景品メンバーであり、刺身でも活躍したばかりの赤エビを、大胆に尾頭付きで
『②赤エビの天ぷら』
をあつらえてくれた。

想像以上にプリプリ威力が衣から全開して、頭のミソのコクに更に食欲が煽られていく。
此の勢いで、テンポが進み、大将の今日の厳選バージョン
『③地魚の天ぷら盛り合わせ』
が満を持して登場。

番組でも早朝4時から、大将自ら魚河岸に出向いて仕入れている姿が印象深かったので、尚更ありがたく頂く。
今回は、豪勢に、黒ムツ、カンパチ、タチウオの高級魚トリオが怒涛のクリーンナップを組み、押し寄せる。

ホロリと磯の甘美が柔らかく溶け込み、ノンアルコールビールで暫し独り酔う。
マイタンブラーにハイボール代わりのジンジャーエールを注いでもらうと、4品目は、景品枠から
『④サザエのつぼ焼き』
が繰り出される。

アイスピックや竹串を使い、悪戦苦闘しながら、殻から身を掘り出し、キモまで豪快に喰らいつけば、苦味走った潮騒のロマンが口いっぱいに拡がり、暫し独り唸った。

大人好みのひと時に、ジンジャーエールを傾けながら、お任せコースは怒涛の後半戦へと突入してゆくのである。
つづく